中国で殺鼠剤入り「毒油揚げ」45kgが食卓へ……10月にも同様の騒ぎで5歳児死亡

文=中山介石(なかやま・かいすけ)

問題の油揚げ(「捜狐」より)

 中国で、またもや食の安全を脅かす事件が起きた。「SETN三立新聞網」(12月14日付)などによると、広東省珠海市の食品工場が製造した油揚げに殺鼠剤が混入していたことが発覚。珠海香洲区市場監督管理局はただちに回収を命じ、市場に出回った145kgのうち100kgは回収されたが、残りの45kgはすでに消費者に購入されてしまったという。

 混入した原因としては、2008年に発覚した毒餃子事件と同じく、会社に不満を持つ従業員が腹いせで殺鼠剤を入れたとの情報もあるが、現在調査中で、真相は明らかになっていない。にもかかわらず当局は「健康被害は出ておらず、回収した油揚げからも毒物は検出されていない」と、安全に問題がないことをやたらと強調している。それもそのはず、珠海市では10月にも殺鼠剤騒ぎが起きているのだ。

「頭條日報」(11月8日付)などによると、10月22日、同市香洲区にある幼稚園で5歳の男児が昼食後に腹痛を訴え、嘔吐とけいれんを引き起こした。すぐに病院に運ばれたが症状は重く、16日後に亡くなってしまった。男児の体内からは殺鼠剤に使われる成分が検出されたが、同園の保育士は「男児は春雨を食べただけ」と弁明している。園内には監視カメラもなく、原因はわかっていない。しかし、故意の混入でなかったとしても、幼児の手の届くところに殺鼠剤が置かれていたとしたら、それはそれで問題だ。事件を受け、幼稚園は現在閉鎖されている。

 来年の干支はねずみだが、立て続けに殺鼠剤絡みの騒ぎが起きるとは、珠海市にとって多難の1年となりそうだ。

中山介石(なかやま・かいすけ)

中山介石(なかやま・かいすけ)

1970年、神奈川県横浜市生まれ。日本の食材をハンドキャリーで中国に運ぶ傍ら、副業として翻訳・ライター業に従事している。

最終更新:2019/12/28 16:00
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