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メディアが報じないサッカー界の闇……JFA田嶋幸三会長再任で院政へのカウントダウン?

JFA公式サイトより

 まさに「安倍一強」ならぬ「田嶋一強」である。今月25日、日本サッカー協会(JFA)は臨時評議員会を開き、会長選にただ1人立候補した田嶋幸三会長が再選。3月の理事会での承認を経て、3期目に入ることとなった。

 2015年まで、会長の選任プロセスは、JFA幹部が選んだ人物を47名の評議員が追認する形だった。幹部にコネクションがないと会長にはなれないため、真偽はともかくとして、「日本サッカー界で絶大な力を持つ川淵三郎元会長が院政を敷いているのでは?」という報道が多かったのだろう。

 国際サッカー連盟(FIFA)もそれを感じていたようで、14年にJFAに対し、選任プロセスの透明性を高めるように通達。それを受け、16年から選挙を含む形で決める方式に変更となったのだ。

 そして現在は7人以上の評議員の推薦があれば(いくつかの条件はあるが)、立候補できる。また、評議員も47名から75名に増員された。

 そんなJFA会長選だが、今回の立候補者は田嶋会長のみ。いったいなぜなのだろうか? 関係者は明かす。

「JFA内部で人材が育っていないというのもありますが、立候補者が出ない一番の理由は、田嶋会長の“報復人事”が目に見えているからです。というのも、16年の選挙では当時専務理事だった原博実氏が立候補し、田嶋会長に6票差まで迫った。そんな力のあった原氏ですが、選挙後には二階級降格させられました。結果、JFAを辞め、Jリーグ副理事長のポストに就いた。そして、その手腕をJリーグで発揮しています。能力があっても選挙に出馬すれば報復されるのですから、誰も出たがりませんよ」

 今回の選挙で田嶋会長は評議員75人のうち出席した64人の賛成票を得て、2024年までサッカー界に君臨する。

 再選に際し、田嶋会長は「相撲(日本相撲協会)を見てもわかるように、選挙は派閥を生み、しこりを残す。サッカーの話をせずに足の引っ張り合いになる」と選挙方法の変更に意欲を見せ、岡田武史副会長を中心に検討した改正案をもとに間接選挙など日本に合うやり方を作りたいとも付け加えたが、これをそのままうのみにするわけにはいかない。

 というのも、田嶋会長は生粋の二枚舌だからだ。たとえば、16年の選挙では、田嶋会長は普及や育成は中央主導で今まで通りに代表戦を重視していくと語っていた一方で、原氏は地方主導、クラブ重視など改革案を打ち出していた。そんな中で田嶋会長が現在のJFAからの変革を打ち出したのが、「財源の地方への移譲」と「JFAの役員報酬公開」である。しかし、「積極的に変える」と公約しつつ、どちらも変化はない。

「JFAから地方への財源移譲なんて、すぐに変えられるわけはありません。だから原氏は『すぐには難しい』と公約でも語っていた。一方の田嶋会長は『積極的に変える』と公約に入れていましたが、実際は何も変わっていませんし、そんな公約すらなかったことになっています。田嶋会長が選挙方法の変更に意欲を見せているのも、退任後を考えて、自分が影響力を与えられる人物を追認できる昔の手法に戻したいからとしか思えないですよ」(前出関係者)

 田嶋会長が本当に選挙方法を変えたいと思うのであれば、JFAにはサッカープレイヤー、コーチ、審判など100万人近くが登録しているのだから、彼らに一票ずつ渡し、ネット投票にしてみてはどうだろうか? そのほうがしこりは残らないと思うが……。

TV Journal編集部

チームや選手、コアサポに媚びず、サッカーをエンタティンメントの視点からブッダ斬ります。

サイト:TV Journal

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最終更新:2020/01/30 18:00
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