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一度陰性でもまた陽性反応が出るケースも…新型コロナウイルスが新たなステージへ

イメージ画像/出典:Hamatti

 新型コロナウイルスの感染拡大が新たなステージに入った可能性が出てきた。先週なかば以降、新型コロナに関する新たな情報が相次いでいる。

 3月4日、北京大学生命科学学院と中国科学院・上海パスツール研究所の専門家らは、新型コロナウイルスが2種類のタイプに分かれ、感染力が違う可能性があると発表した。

 暫定調査によると中国の内外で解読された103例のウイルスのリボ核酸(RNA)を解析し、遺伝子を構成する塩基配列の違いから7割を占めるL型と3割のS型に分類した。L型はS型から変化したもので、より感染力が強い可能性があり、中国・武漢市での感染拡大はL型が大半を占めたとしている。

 3月6日にはWHO(世界保健機関)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏が記者会見を行い、「新型コロナウイルスの感染が異なる気候状況でどのように変化するかまだ分かっていない。これまでのインフルエンザのように夏場になれば消えるというのは誤った期待だ」と述べ、夏でも感染が拡大する可能性に言及した。

 日本では当初、新型コロナウイルスがこれまでのインフルエンザ・ウイルスと同様に、「高温多湿の夏場には自然に終息に向かう」との専門家の意見が多く聞かれた。しかし、中国・武漢市は湿度が高く、また、シンガポールのような高温地域でも感染が拡大していることから、「高温多湿の夏場には自然に終息に向かう」との見方を疑問視する声も多く聞かれた。

 今回のWHOの発言は、「新型コロナウイルスが夏場に終息には向かう」という期待を打ち消すもので、感染拡大の封じ込めと治療法の確立に全力で取り組む必要性を示している。
 そして、より注目されるのは3月8日に中国・武漢市による「新型コロナウイルスの感染から回復し、退院した患者に28日間の隔離措置を講じる」との発表だ。

 武漢市ではこれまでに2万8500人あまりが退院しているが、退院患者に再び陽性反応が出るケースが相次いでいる。

 退院には検査で陰性反応になることが条件となっているため、退院患者が再び陽性となるのは、再感染したか体内に残っていたウイルスが再活性化してことが考えられる。中国では退院後、14日間の隔離措置が取られている。つまり、再感染リスクは低くその可能性が低いとなれば、体内に残っていたウイルスが再び活性化した可能性が高い。

 このため退院後の14日間の隔離措置に加え、さらに14日間の隔離措置を実施し、退院患者に対して28日間の隔離措置を行うことに。患者の陰性反応が確認できるまで隔離を続ける対策に打って出た。

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