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週刊誌スクープ大賞

森友自殺財務省職員の遺書による告発を、コロナ騒動で有耶無耶にしてはならない!

文=元木昌彦(もとき・まさひこ)

 さて、百田尚樹という作家がいる。

 安倍首相と昵懇の仲である。その百田が、最近の新型コロナウイルスの対応について、

「安倍総理はこれまでいいこともたくさんやってきた。しかし、新型肺炎の対応で、それらの功績はすべて吹き飛んだ」

 そうツイートしたことで、安倍批判派に転向したのではないかと話題だという。

 ポストで、ノンフィクション・ライターの石戸諭が、百田をインタビューしている。

 ツイッターで安倍批判を始めたのは?

「百田 隣国で未知のウイルスが現れ、大量の感染者が出て、一千万都市が封鎖されている。そんな前代未聞のことが起こったにもかかわらず、入国制限の措置も取らない政府を批判するのは当然です」

 そうした批判をしたにもかかわらず、安倍首相と有本香と3人で会食したのは、どうしてかと聞かれ、

 安倍さんから電話がかかってきた。有本に話したら、有本が安倍にメールをしたそうだ。

 そうしたら、急遽、2月28日に食事をという話になったそうだ。

 だが、インタビューを聞いていると、何のことはない、安倍礼賛なのである。

 出来レースかも知れない。これまで熱烈支持だった百田が、安倍を批判したようなツイッターをすれば、週刊誌が喰いつく。

 石戸というジャーナリストはなかなか出来る人間だと思うが、百田のような海千山千の男にかかれば、易々と術中にはまってしまう。

 まあ、百田が最後にいっているように、

「政治は結果ですから。このまま新型コロナの感染が終息すればええけど、感染が拡大して、結果的に経済活動に大きな支障が出たとしたら、政権としては大失敗でしょうね」

 東京オリンピックは延期のようだし、新型コロナウイルスの拡大はこれからだ。終わり悪ければ、すべて悪し。安倍首相の最後にふさわしい。

 ところで加計学園というのは、どうしようもないところである。文春は、ここが韓国人受験者を、面接の点数を0にして全員を落としたと報じた。

 だが加計孝太郎理事長は、0にしたのは「日本語でのコミュニケーションが困難だったから」だといい訳していた。だが、文春が調べたところ、加計学園が2011年から毎年主催している「日本語弁論国際大会」で、落とされた中の韓国学生が見事優勝していたというのである。

 それも加計孝太郎が、「大変素晴らしい」と賞賛していたのだ。加計孝太郎よ、いい加減にウソをつき続けるのはやめろよ。

 コロナ対策を検討する政府の専門家会議は3月19日夜、「欧州のように感染が爆発的に拡大する可能性がある。大規模イベントは引き続き自粛するよう」求めた。だが、こんな当たり前の見解は、加藤厚労相にだって出せる。

 会議のメンバーの1人である岡部信彦・川崎市健康安全研究所所長が朝日新聞DIGITAL(3月18日17時00分)で、新型コロナウイルスは致死率1%前後だから、特措法を改正して、すぐに宣言するほどのものではないといっている。

 会見した尾身茂副座長がそういっていれば、ワイドショーに煽られ、必要以上に怯えている人たちがどれほど安心するかしれなかったのに。

 はっきりした指標を示さないから、大阪の吉村府知事のように、大阪と兵庫の間の往来を控えるようになどと、あほらしいことをいい出す人間が出るのだ。

 検査体制も進まない、重症患者が出ても収容する病院がないのでは、感染そのものはまだまだ広がることは間違いないだろう。

 とうとうIOCのバッハ会長も、延期を示唆する発言をし始めた。早急に画期的なワクチンを見つけない限り、今夏の東京五輪はないようだ。

 3月19日発売の週刊現代を、迷った末に買うのをやめたのも、現代OBとして恥ずかしく感じたからである。今週の文春を見て、現代の編集部員たちは何も感じないのだろうか。時代と切り結べとまではいわないが、巻頭が「人生は最後に間違える」というヒマネタ特集では、週刊と名乗るのをやめるべきではないか。

 コロナ関連はやってはいるが、「医者がためらいながらも出している薬」「偏差値70の有名私大ミスコン優勝者 初のAV現場」「涙は心の汗だ 僕らは青春ドラマで大きくなった」という特集を、部員たちは喜々としてやっているのだろうか。520円も出して買う読者がどれほどいるのだろう。

 今度こういう企画をやったらいい。「520円で買えるモノ大特集」。牛丼ならお釣りがくる。安い居酒屋なら、日本酒が2合と少し飲める。平野啓一郎の『マチネの終わりに』(文春文庫)はKindle版だと468円だ。いかに520円が“理不尽”な値段か、考えたほうがいい。

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