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NHKの創作テレビドラマ大賞『ゴールド!』出演記念インタビュー

NHKドラマに大抜擢! 大御所から極意を学ぶ、18歳の女優・小川未祐

藤竜也から学んだ「俺も難しい」芝居の極意

――instagramでMOROHAの「いくつものいつもの」に合わせて踊っている動画(19年10月30日の投稿)を観たんですが、コンテンポラリーダンスという感じで、アーティストのバックダンサーをやっていた時のようなポップなダンスとは、形からして違いますよね。

小川:これまで踊ってきたのとは真逆ですよね。MOROHAさんが好きでライブにもよく行くんですけど、自分で「やりたい」と言ってMOHARAさんの事務所に許可をとって動画を撮りました。今は踊る時に考えてることが変わって、それまでは目の前の人を楽しませるっていうエンタメ的なことが大事。だからこそ、これまでは常に笑顔で踊らないといけないっていうのがあったんですけど、いまは自分にとって大事な人のことを思って踊ったりするようになりました。日常の些細な出来事にもアンテナを張れるようになったんですよね。家族や友だちといる時間であっても、小さい自分の心の動きを感じられるようになって。ダンスへの向き合い方は辞める前と後では決定的に違います。踊ってて感情も湧き上がったりとか、そういう瞬間を味わえるようになりました。それは演技にも活きていると思います。

――3月27日放送予定のドラマ『ゴールド!』(NHK)に出演されるということですが、これまで映画に出ることの方が多かったですよね。ドラマと映画の違いは感じますか?

小川:ドラマはお話のテンポが早いし、同じお芝居を何度もしますし、やり方がぜんぜん違って大変ですね。でも主演の藤竜也さんが「俺も難しいし、大変だけどそういうものだから」って言って下さって。藤さんや吉行和子さんとお芝居をさせていただくのはすごく貴重な経験でした。みなさん温かくて……緊張せずに出来ました。

――撮影で学んだことは?

小川:脚本の中で、藤さんが自分の奥さんに「ばあさん寝ちゃったのか」っていうセリフがあって。でも藤さんは本番で、奥さんのことをずっと名前で呼ぶんです。それで監督が話に行った時に「自分は奥さんのことをばあさんなんて言えない」っておしゃってて、「素敵だな」って思いました。そういう風に疑問を持ち続けることも大事だなって。

小川未祐(おがわ・みゆ)
2001年、東京都出身。女優・ダンサー。中学時代からダンスを始め、10代からアーティストのバックダンサーとして活動。その後、女優へ転身。2020年3月27日放送のドラマ『ゴールド!』(NHK)に出演。現在、YouTubeでは主演をつとめるショートフィルム『Beyond the Limit』が公開中。また、11月に映画『脳天パラダイス』、2021年には主演映画『海辺の金魚』が公開予定。

小川でやんす(放送作家・映像ディレクター)

小川賢治。1989年生まれ。放送作家、映像ディレクター、ライター。大学を卒業しフリーで活動、2017年「小川でやんす」に改名。

おがわでやんす

最終更新:2020/03/27 16:20
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