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『関ジャム』が岡村靖幸を徹底解剖! 「唯一無二の岡村語」を支える”こじらせ男子目線”

唯一無二の岡村語

 岡村ファンである音楽プロデューサー・寺岡呼人が、岡村が起こした革命のひとつに挙げたのは「唯一無二の岡村語」。つまり、歌詞である。

「歌詞に、聴いたことのないワードがいっぱい入ってくるんですよ。それまでの歌謡曲やニューミュージックなど70年代、80年代にある音楽とはまったく違った言葉の乗せ方。進化させたというか、唯一無二にさせたイメージが僕にはあるんですね」(寺岡)

 ファンクがベースにある岡村の楽曲に日本語は乗せづらいはずだが、独自のワードセンス「岡村語」によって日本語を洋楽のような語感でマッチさせていると寺岡は説く。具体例として挙がったのは2つの曲だ。1つ目は3rdアルバム『靖幸』収録の「Vegetable」からの一節。

「請願書読んだMy Friend? 本妻すんならあの子に決めてんだ」

 そして、同じく『靖幸』収録の「聖書」から。

「Crazy×12-3=me(クレイジー かける じゅうに マイナス さん イズ ミー) つらいんだけど 愚かだ」

 この指摘に対し、岡村本人が返答した。

「自分らしさ、あと、ノリのいい音楽をやったときに歌詞のグルーヴも踊ってるような抑揚感のあるものにせねばと腐心したことは確か」

 岡村が34年の活動期間で発表したアルバムは、たった7枚。極端な寡作アーティストとして有名だ。その理由として容易に推測できるのは、彼が苦手と公言している歌詞作りである。事実、過去のインタビューで、こう発言している。

――メロディ、歌詞、曲のテーマ。どの順番で作りますか?

「曲によってまったく違うというのが正確な言い方ですが、歌詞からできる可能性は100にひとつぐらいですね」

――歌詞はどんなときに生まれる?

「決まってないです。ただ、歩いていると降りて来るとか、そういうのではないということは確か。むしろ、その真逆。悶々とするし」

――メロディはどんなときに生まれますか?

「メロディに関しては、あまり悩むことはないです。どんなときでも……まぁ……生まれるというか」

(「Weeklyぴあ」07年10月25日号より )

 今回の特集でも、岡村は歌詞作りのこだわりに言及した。

「歌詞がイヤだと……ああイヤだなあって。過去の作品を聴いてて歌詞が良ければタイムレスというか、時を経ても“いい曲にできたかもなあ”って思うんだけど。“何言ってんだかなあ?”みたいな歌詞にしちゃうと、時間がなかったりとか、迷ってたりとか……そうすると自分にとってはあんまり好きじゃない曲になったりしますね」

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