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週刊誌スクープ大賞

安倍首相は自分のカミさんさえ「制御」できないのに、新型コロナウイルスを制御できるのか

 さて、ここからは新型コロナウイルス肺炎関連記事が続く。

 順不同だが、お許しいただきたい。

 まずはジャーナリストの横田増生の大統領選の取材ルポの第2弾。

 サンダース有利だった民主党候補指名争いだったが、2月29日のサウスカロライナで、アフリカ系が多いため、サンダース有利と見られていたのに、バイデンが得票率50%近くを得て、2位のサンダースを大きく引き離して勝利した。

 横田は、ここから死に体だったバイデンが不死鳥のようによみがえり、民主党候補の座をぐっと引き寄せたとみる。

 何が変わったのか。やはり、オバマの時の副大統領という安定感、トランプに勝てる候補、それに横田は、クライバーンという民主党の「キングメーカー」の支持を取り付けたことが大きいという。

 だが、日本から2か月遅れて広がった新型コロナウイルス肺炎が、予備選を中止させ、このままいくと11月の大統領選さえも延期になるかもしれないという。

 横田も、取材で濃厚接触していたためか、コロナに感染したかのようになり、自室にこもり、2週間の自己隔離を行っているという。

 トランプもバイデンもサンダースも、みな高齢者である。肺炎に罹れば生命さえ危ういかもしれない。

 大統領選は、未曽有のウイルスとの戦いにも勝たなくてはいけないのだ。まだまだ予断を許さない。

 ところで、阪神の藤浪晋太郎(25)がコロナに感染したことが確認され、彼が参加していた食事会に出ていた伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)の感染も発表された。

 その後、そこにいた女性も感染していたことが確認され、どんな会合だったのか、女性とはどのような関係だったのか憶測を呼び、ちょっとした騒ぎになっている。

 フライデーがその会合のことを詳しく伝えている。食事会が行われたのは3月14日。大阪市内にあるマンションの1室。主催者は会社の経営者。参加者は社長と友人の男性が3人、新地のママ、それに藤浪を含めた選手たち5人を入れて男11人、女性1人の12人だった。

 出張寿司職人が握り、カリフォルニアワインのオーパスワンを飲んだりしたという。女性たちが現れたのはその後で、時計が12時を回ったころに藤浪たちは退出したそうだ。接触感染はしたが、濃厚感染やお持ち帰りはしていないという。

 フライデーが、中国にコロナにすごく効く漢方薬があると報じている。1800年前から伝わる「清肺排毒湯(セイハイハイドクトウ)」というそうだ。2月18日には、日本の厚労省にあたる国家衛生健康委員会が、この漢方の使用を推奨したという。

 これは日本では売られていないが、「胃苓湯」「麻杏甘石湯」「小柴胡湯加桔梗石膏」を併用したのと同じような効果が得られるという。

 新潮によれば、コロナウイルスの特効薬といわれ、安倍首相も治験を始めるといった「アビガン」という薬がある。これは富士フィルム富山化学が開発したもので、中国の科学技術省の担当者も「安全性が高く効果も明らか」といっている。だがもちろん副作用もある。動物実験で胎児に奇形が生じやすいから、妊娠する可能性のある女性には使わず、男性も飲んだら避妊する必要がある。だが、高齢者に投与するには問題がないだろうというのである。

 これ以外にも、アメリカで効果が認められたクスリもいくつかある。また、コロナウイルスは紫外線を30分当てると無害化できることがわかっているので、5月を過ぎて、紫外線が多くなればピタリと消えてしまう可能性もあるという。

 2009年の新型インフルエンザの時はタミフルがあったが、コロナにタミフルのような特効薬が早く見つかってほしいものだ。

 これはもしかすると特ダネかもしれない。

 ポストによると、新型コロナウイルス肺炎による国内の死者は、4月1日時点で57人だが、そのうちの56人が60代以上だ。

 免疫力が弱い、糖尿や高血圧などの持病を持っていることも多い高齢者だから、重症化するのは致し方ないとしても、そうした中で注目されているのがBCGとの関係だという。

 BCGを接種している国と、そうでない国とでは、感染者や死者の数が違うというのである。

 結核の罹患率の減少に伴って、定期接種を行わなくなったのがアメリカ、スペイン、フランス、イタリアなどで、日本は現在までBCGを接種している。

 アメリカや豪州、オランダなどで。BCGの有効性を確認する臨床実験が始まっているという。

 ではなぜ、日本でも高齢者に感染者が多いのか?

 BCGの接種効果は一般的に10~15年といわれ、若者より高齢者が重症化するのは、接種から時間がたっていることがあるのではないかというのである。

 もう一度、BCGを打ってもらえないかな。

 日本のコロナの感染は、予想されたように広がり続け、安倍首相は7日に緊急事態宣言を出した。

 そんな中で、爆笑王といわれていた志村けんが亡くなってしまった。享年70。

 新潮によれば、3月16日にフジテレビの『志村でナイト』の番組の収録のためにやってきたが、体調不良のため、すぐに帰宅してしまったという。

 自宅で4日間静養したが治らないため、20日に主治医の往診を受けた。「普通の風邪ではない」と診断され、東京済生会中央病院に入院するが、病状はよくならず、23日夜に、新宿にある国立国際医療センターに移り、コロナ陽性が判明する。

 既に17日にはコロナによる肺炎を発症していたと診断されたそうだ。入院当初から意識はほぼなく、ICU(集中治療室)に入り面会謝絶。既に人工呼吸器が使える状態ではなく、「最終兵器のエクモを使う状態でした」(事務所関係者)。エクモは、肺機能が著しく低下した重い呼吸不全の患者に用いられる。

 今回の新型コロナで、エクモが使われた国内の症例は23で、回復したのは12例だという。だが、日本呼吸器学会がまとめたエクモに関する注意事項には、「75歳以上は予後が悪く、一般的には適用外」と書かれているそうだ。

 エクモは全国に1300台しかないそうで、エクモを使うか使わないか、「命の選別が必要になってくる」(都立多摩総合医療センターの清水敬樹救命救急センター長)。さらに清水は、エクモは時間稼ぎをするための装置で、最終的には自分の力で治癒を目指すしかないともいっている。

 志村は、1日に60本以上吸うヘビースモーカーだったため、肺に疾患があったことも、回復を難しくしたのではないかといわれている。亡くなる2,3日前には腎臓機能も低下し、人工透析をしていたそうだ。

 志村の亡骸は、遺族と対面できずに、荼毘に付されてしまった。志村は財力もあり、手厚い治療を受けたのであろう。それでも、発症からわずか13日でコロナの犠牲になってしまった。新型肺炎の恐ろしさにわれわれは震えた。

 文春は、酒が好きで、競走馬を持つほどの競馬好き、生涯独身を通したが、浮名を流した女性は数知れず、女優のいしのようこと三鷹の豪邸で15年ほど一緒に暮らしていたが、結婚はしなかったと報じている。

「数多の女性と浮名を流し、02年に別れたキャビンアテンダントに数億円の慰謝料を払ったと報じられた。手切金や慰謝料は惜しまないため、トラブルに発展することはほとんどなかった」(ベテラン芸能記者)

 志村がよく来ていたカウンターのお好み焼き屋で何度か見かけたことがあった。いつも女性と一緒だったが、芸能人らしさのない普通のオジサンだった。志村が亡くなった夜、『東村山音頭』を久しぶりに聞いてみた。この歌の本家は三橋美智也である。生前、「笑われるのが好きなんです。人の笑顔を見るのが好きなんです」といっていたそうだ。日本のチャップリンがいなくなった。

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