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『チコちゃん』レビュー

3年目突入の『チコちゃんに叱られる!』回答に窮した北島康介が“何も言えねえ状態”に

かつて「悪魔の実」と恐れられていたトマト

 なぜ、イタリア料理にはトマトが欠かせないの? このテーマでチコちゃんが発表した答えは「庭師が腹ペコだったから」だった。

 そもそも、トマトの原産はイタリアではなく南米のアンデス山地で、そこからメキシコなどの中央アメリカに広まっていき、1521年にメキシコを征服したスペイン艦隊がヨーロッパに持ち帰って広めた。そして、当時スペイン領だったイタリアの都市・ナポリにもトマトは伝わった。

 そのころのトマトは直径4センチほどと小さく、イタリアでトマトを食べる人は皆無だった。というのも、毒性が強く、食べると幻覚を起こし、場合によっては死に至らしめるマンドレイクというイタリアの植物がトマトと同じナス科だったため、トマトも「悪魔の実」と呼ばれて誰も口にしなかったのだ。しかし、トマトは赤や黄と色鮮やかだったので、イタリアの富裕層の間では観賞用の植物として珍重された。

 では、なぜトマトはイタリア料理に欠かせなくなったのか? スペインに支配されていた当時のナポリは税金が高く、庶民は食べ物もまともに買えない生活を送っていた。そんな中、庭師たちが貴族の家の庭の手入れをしていると、そのうちの1人が空腹で倒れてしまった。倒れた庭師の目の前には観賞用のトマトがあった。この庭師は「食べたら死んでしまうぞ!」という周りの制止も聞かず「食べて死んだほうがマシだろ!」とトマトを食べてしまう。

「マンマミーア! めちゃくちゃうめーやん!」(庭師)

 大丈夫だったのだ。そして、極度の飢餓状態から逃れるため、庭師はトマトを家に持ち帰って庭で育てて食べた。つまり、空腹に耐えきれず庭師が食べてしまったことで、イタリアにトマトの文化は広まっていったのだ。これは面白いエピソード! 

……と思っていたら、最後に「トマトがイタリアで食べられるようになった起源には諸説ございます」と補足情報が付け加えられたから冷める。これだけ説明しといて「諸説あります」って……。

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