本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

嵐のメインパーソナリティーは変更なし!? 日テレ『24時間テレビ』強行開催の舞台裏

 日本テレビの夏の恒例チャリティー番組『24時間テレビ』。今年3月に同局から新型コロナウイルス感染者が出たこともあり、予定されていた放送は白紙に戻ったと思われていたが、上層部はあくまで実現する方向だという情報を入手した。

「小杉善信社長は、局内外からのバッシングを覚悟のうえで、ギリギリまで放送実現に向けて準備するよう、局内の意思統一を図ったそうです」(日テレ関係者)

 日テレの小杉社長といえば、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントや外出自粛要請が続いていた3月23日、定例会見の中で、「『24時間テレビ』は必ずやる」「やらないといけないという使命感を持っている」と発言。視聴者から疑問の声が上がっていたところ、その直後に局内の管理職員の感染が発覚し、『24時間テレビ』どころではなくなったとみられていた。

「感染者が出た日テレは、3月31日から局内をロックダウンし、4月1日から入館規制を実施中で、現在も新規のドラマやバラエティの収録は中止しています。にもかかわらず、『24時間テレビ』の放送を諦めていないというので驚きました」(前出関係者)

『24時間テレビ』は、当初、東京五輪の影響で8月29・30日の2日間を予定していたが、これを変更してでも強行する意向だという。

「緊急事態宣言の成り行きを見守りながら、放送日時も柔軟に対応する方針だそうです。ただ、現在、決まっているのは、メインパーソナリティーが今年いっぱいで活動を休止するジャニーズ事務所の『嵐』で変わらない、ということぐらいではないでしょうか」(日テレに精通する芸能プロ関係者)

 もし『24時間テレビ』を強行するとなれば、スタッフや出演者の安全をいかに確保するかが課題になってくる。ただでさえ、安全性が危惧され、“不要不急”の指摘がなされるなか、そのような番組にスポンサーがつくかどうかも疑問だが、日テレは、『24時間テレビ』に社運を賭けているようだという。

「『24時間テレビ』の制作費は約100億円といわれています。今回、日テレは、スポンサーを無理には集めず、自局の予算を投入して制作する試みを検討しているようです」(前出の日テレ関係者)

『24時間テレビ』のキャッチフレーズは、“愛は地球を救う“。コロナ禍で世界が揺らぐなか、日テレはこの基本精神に立ち返って番組制作を模索しているという。

 なんとも高邁な精神だが、ただ、100億円の制作費をかけて独りよがりの『24時間テレビ』にこだわるより、コロナ禍で生活に困る子どもたちのために寄付したほうが、よほど社会貢献になると思うのだが……。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2020/05/14 09:25
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