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将棋・藤井聡太二冠の陰で、囲碁界の“若き怪物”がスルーされてしまうワケとは?

藤井聡太

 将棋界は、史上最年少となる18歳1カ月での二冠&八段昇段を達成した“藤井聡太ブーム”の真っ只中だ。

 8月22日に行われた非公式戦の団体戦『第3回AbemaTVトーナメント』では、王位・棋聖の二冠としての初陣を優勝。秋から始まる王将戦挑戦者決定リーグ戦で三冠を目指すこととなり、ますます一挙手一投足が注目を浴びるだろう。

 一方、藤井二冠の陰に隠れているが、同じ盤上の競技である囲碁界にも歴史を塗り替え続ける「怪物」がいることは、あまり知られていない。新聞記者が言う。

「芝野虎丸九段です。彼は昨年19歳で名人のタイトルを獲得したのを皮切りに、王座、十段と三冠を獲得。藤井二冠同様に、囲碁界の最年少記録を更新し続けています。藤井二冠については『年齢が近いこともあり、藤井さんの活躍をニュースでみると自分も更に頑張ろうと、勇気をもらえます』とコメントするなど、かなり意識しているようです」

 将棋界では、藤井二冠のほかに「羽生善治」という知名度が全国区の棋士がいる。片や囲碁界に二度の七冠独占を達成した「井山裕太」が絶対王者として君臨。こうしたレジェンドに若き天才棋士が挑む構図は同じなのだが、どうにも世間の盛り上がり方には大きな開きがある。

「競技人口を比較すると、将棋の530万人に対して囲碁は200万人と半分以下です。 世界的には囲碁のほうがメジャーなのですが、ルールが難解で勝敗の見極めがわかりづらいというのも、とっつきにくく思われる理由でしょう。2000年代初めに、『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上で連載されていた『ヒカルの碁』が大ヒットしたことにより、子どもたちの間に空前の囲碁ブームが生まれつつあったのですが、それを活かし損なったのも大きかった」(前出・新聞記者)

 藤井二冠の場合、連勝記録更新や初タイトル奪取時に「号外」が飛び出し、情報番組は「勝負メシ」を取り上げるほどだった。

 芝野三冠は、あとどれほどの偉業を成し遂げれば、藤井二冠を追い抜けるだろうか。

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最終更新:2020/08/25 17:30
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