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新型コロナのワクチン開発はどこまで進んでいる? 続々と研究結果が発表

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写真はイメージです。(写真/「GettyImages」より)

 新型コロナウイルスに関しては、様々な研究結果が出ているが、特に海外の研究結果については、ほとんど報道されることはない。そこで、感染予防と免疫力強化にも役立ちそうな研究結果を取り上げてみよう。

 新型コロナについて報道されない日はない。しかし、そのほとんどは感染者数の状況で、稀にPCR検査やワクチン開発の状況などだ。一方では、未知のウイルスだった新型コロナウイルスについては、国内外で様々な研究が行われており、少しずつ実体が解明されてきている。

 例えば、ボストン大学医学部の研究者らは9月5日、学術誌「プロス・ワン(PLOS ONE)」に血中のビタミンD濃度が十分な人は、新型コロナウイルスに感染した時に重症化したり、死亡したりする確率が低いとの研究結果を発表している。

 研究は新型コロナウイルス専門病院に搬送された20歳から90歳までの235人の患者の血中のビタミンD濃度を測定し、症状の重さと死亡リスクを評価した。

 この結果、ビタミンD値が十分である40歳以上の患者の死亡リスクは、ビタミンD不足の患者に較べて51.5%低かった。マイケル・ホリック医師は、「ビタミンDの値が十分であれば、サイトカインストーム(免疫システムの暴走)を始めとする重症化を防ぎ、結果的にコロナウイルスによる死亡を防ぐことができる」としている。

 また10月5日にはCDC(米疾病対策センター)が、新型コロナウイルスが空気感染することを正式に認めた。CDCの新たな見解は、「小さな飛沫によって発生するウイルスの粒子は空中にとどまって、6フィート(約1.8メートル)以上離れた相手も感染させる可能性がある」としている。

 新型コロナウイルスの保持者が換気の悪い空間で、大きな呼吸を伴う活動をした場合、近くにいなかった人にもウイルスを感染させることがあり、例えウイルス保持者がその空間を去った後であっても、他人が感染する可能性があるとしている。

 同じ10月5日には、京都府立医科大学が科学雑誌「Clinical Infectious Diseases」に新型コロナウイルスが、インフルエンザウイルスに比くらべてヒトの皮膚上で長期間生存することを明らかにした。

「ヒトの皮膚表面はウイルス生存には不向きだが、皮膚表面上の新型コロナウイルスは 9時間程度生存し、1.8 時間程度で不活化されるインフルエンザウイルスに比べ、大幅に生存時間は長い」としている。

 つまり、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスに比べ、接触感染による感染拡大のリスクが高いことが証明された。

 また、皮膚上の新型コロナウイルスに対する溶液中濃度80%エタノールの消毒効果評価を行った結果、両者とも15 秒間で完全に不活化され、エタノール消毒薬を使用した手指衛生が新型コロナウイルスの接触伝播のリスクを速やかに低下させる事ができ、感染制御上きわめて効果的であることが示された。

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