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マヂカルラブリーがM-1優勝!「漫才は止まらない」を体現する大会に…全漫才レビュー

後半戦も接戦!すべる漫才がほとんどない大会に

 6組目は、マヂカルラブリー。2017年に決勝に進出したときに、審査員の上沼恵美子とひと悶着あり、そこから3年、上沼をネタにし続けてきたが、今年ついに雪辱果たし決勝へ。せり上がりから野田が正座をして出てくる登場で観客の度肝を抜く。漫才コントに入った一番最初のボケから、大爆笑を巻き起こしていた。独特な世界観が会場を包み込み、村上の駄々をこねるようなツッコミが、礼二の言うような「野田にしか出来ないボケ」にぴったりハマっていた。数年前のやらかしを、しつこくネタにし続けたことで、M-1ファンも背中を押したと言えるかもしれない。

 7組目はオズワルド。自分の名前に「あ段」が多いというかなりトリッキーなテーマの漫才。ゆっくりに感じるペースだが、畠中は喋るごとにボケていてその手数は多い。伊藤のツッコミでも笑いを取っているので、笑いの量は多く全体的にペースは早かった。点数が伸びなかった理由に松本は「静の漫才を見たかった」と言っていたが、2年連続で登場した弊害と言ったところであろうか。

 8組目はアキナ。漫才ライブの裏側で、山名が狙っている女性が来ているのでやたらかっこうつけるという設定の漫才コント。その設定について審査員の富澤が「年齢とあっていない」というように、多少裏目に出ていただろうか。漫才コントの上手さとボケの威力は強かったが、今大会ではほかの漫才師に比べると若干弱かったか? 審査員も演技の上手さを評価したが、松本人志は決勝最低点の85点、ほかも全体的に得点は伸びなかった。

 9組目は錦鯉。一言目の「こーんにーちはー」だけで、ひと笑い引き起こす。ボケのまさのりのキャラクターから発せられるギャグに、隆のベテランらしいシンプルで強力なツッコミが笑いを巻き起こす。審査員の得点差を見ても好みの分かれるネタであることは間違いないが、キャラクターを世の中に知らしめたことで松本も「来年テレビでよく見るようになる」と太鼓判を押した。

 10組目はウエストランド。ツッコミの井口がまくしたてる漫才。早口で世の中への偏見や不満をぶちまけるスタイルだが、松本が「何漫才か分からなかった」と表したように、ややつかみ所がなかった。大きくウケたところもあるが、出番順や大会の勢いに圧されてしまったのかもしれない。

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