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元・横綱稀勢の里が親指立てて「ナイスパです!」若手親方たちがYouTubeチャンネルで大ブレークの兆し!

ファンもスパチャで参加!

 もちろんYouTubeチャンネルなので、一般のファンもチャットで参加する。

 親方たちはファンの質問を拾って答えたりもするし、スーパーチャット(寄付金付きコメント)には「ナイスパです!」をキメる。荒磯親方が親指立てて満面の笑みで「ナイスパです!」などと言うのだから、ファンはたまらんだろう。チャリンチャリン課金も弾む。これぞYouTubeタニマチか?

 また突撃インタビューされる現役力士たちも、相手はよく知る親方ときて、和気あいあい、ポロッと本音がこぼれたりで、日ごろのテレビでのインタビューとはひと味違う。「プロスピ(ゲームの「プロ野球スピリッツ」)はいちばん強いからがんばります」とか、勝った相手力士を指さして「こいつに勝ちました」とか、おふざけも交えてぶっちゃける。テレビでは決して笑わない力士も、親方たちの「笑って手振って!」なんて求めに応じてニッコリすると、見ているファンはまた大喜び。親方たち、実にツボを押さえているんだ。

 11月場所では、ついには4人の親方の公式グッズも登場。トートバッグが国技館売店で売り出されて大人気になった。親方4人は「勝手に作りました」という自分たちの似顔絵シールを配って販促したりと、なんたる自由さ! 相撲協会はガッチガチな古くさいところというイメージが一般的かもしれないが、実はプロ・スポーツ界の中でもかなり自由奔放なところなんじゃないか?と思わされる。

 ちなみに相撲協会では、力士が引退して親方になると、どんなスターだった人でも全員、昭和なデザインの、着る人だれをもダっさく染める青いジャンパーを制服として着なくてはならない。しかし、揃いのジャンパー姿が逆に「親方ちゃんねる」では好ましく映るから不思議だ。

 まだまだコロナ禍の影響が大きい大相撲界。しかしジャンパー姿の親方たちが相撲界を明るく盛り上げている。

和田靜香(ライター)

1965年生まれ。静岡県出身。主に音楽と相撲のライターで貧困問題やフェミニズムにも関心が高い。著書に『スー女のみかた~相撲ってなんて面白い』(シンコーミュージック)、『音楽に恋をして♪評伝・湯川れい子』(朝日新聞出版)、『おでんの汁にウツを沈めて~44歳恐る恐るコンビニ店員デビュー』(幻冬舎文庫)などがある。

わだしずか

最終更新:2020/12/31 19:00
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