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週刊誌スクープ大賞

菅義偉の命運は絶たれたーー野田か石破か岸田か“次の総理”は一体誰か?

最新AIで地震を予測! 北海道南西部・青森県警戒ゾーン危険度1位?

「週刊ポスト」(小学館)お得意の地震予測。MEGA地震予測がさらなる進化を遂げたという。

 国土地理院が全国1300カ所に配備する電子基準点の過去1年分のデータを人工知能(AI)にインプットし、直近1週間の地表の動きと比較させることで、大地震発生の予兆を察知する「ダイナミックAI地震予測」を実用化したというのである。

 この予測では全国を14エリアに分けて「3カ月以内に震度4以上の地震が発生するリスク」を判定する。

 危険度を5段階で割り出す。村井俊治教授が会長を務める民間調査会社JESEAが、AIによる警戒ゾーンをメディアに初公開したそうである。

「1位の北海道南西部・青森県警戒ゾーンでは12月21日に青森県東方沖を震源とする震度5弱の地震が発生しました。同地域では過去にも十勝沖、浦河沖など周辺海域を震源とする地震が数多く発生しており、2位の北海道北東部ゾーンとともに、震度5以上の強い揺れに伴う津波に警戒が必要です」(村井教授)

 危険度2位は、北海道北東部警戒ゾーンで、3位が信州地方・群馬県警戒ゾーンであるという。災害は忘れた頃にやってくる。夢夢忘れることのないように。

 ところで、感染力が従来のものより70%も高い「変異種」がイギリスで見つかり、ジョンソン英首相は12月中旬に緊急会見を行った。

「『変異種』の爆発的流行に伴い、20日からロンドンを中心とした都市部で都市封鎖(ロックダウン)が行われると発表されました。まもなく主要なターミナル駅は『コロナ疎開』をしようとする人で溢れ、幹線道路も『帰省ラッシュ』で渋滞しました」(イギリス在住のジャーナリスト・木村正人)

 ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンの感染症疫学教授のアンドリュー・ヘイワードはこう語っている。

「変異種が最初に発見されたのは9月でしたが、12月中旬にはロンドンの感染者の3分の2を占めるまで拡大しました。毒性が高まったのかは不明ですが、感染力は確実に強くなっています」

 ではコロナの変異種とは何か? 浜松医療センターの矢野邦夫がこう解説する。

「コロナウィルスは、コピーを作りながら増殖していきます。しかしその途中、一定の確率でコピーミスが生じます。

 その結果、ウィルスの表面にある『スパイク蛋白』というトゲの性質が変化することがあるのです。今回の変異種の場合、約3万個あるゲノム配列のうち29ヵ所に変化が起きました。これにより、ウィルスはより容易に細胞に侵入できるようになったようです」

 そして恐ろしいことに変異種は従来のコロナの弱点を克服したことがわかっているそうだ。

 コロナは、人の上気道や肺、腸の細胞にある「ACE2受容体」と呼ばれる酵素から体内に侵入していく。ただし、子供や若者は、大人と比べて鼻や喉にあるACE2の数が少ないため、コロナに感染しにくかった。

「今回イギリスで見つかった変異種は、ACE2受容体を見つけて細胞に侵入する能力が高くなっています。その結果、子どもや若者も、大人と同じくらい感染しやすくなったのです」(矢野)

 コロナが変異することで最も恐ろしいのは、これまで有効だった治療薬やワクチンが効かなくなる事態だという。

 だが、大阪大学免疫学フロンティア研究センター宮坂昌之招へい教授は、さほど心配する必要はないという。

「理由は2つあります。まず、新型コロナの変異の度合いはインフルエンザやエイズと比べるとはるかに少ないからです。変異が小さければ、従来のワクチンが効きます」

 ワクチンのリスクも知りつつ、変異の危険度を見極めて対応していく。変異種が出現する中では、そうした対応が重要になってくると現代はいう。

 とはいえ既に変異種は日本でも見つかっている。水際作戦の失敗だが、感染力が強いというのが心配だ。

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