日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > パンドラ映画館  > 酒井法子、幻の主演作が公開
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.620

お蔵入りしていた酒井法子の復帰作『空蝉の森』帰ってきた女は、中身が異なる赤の他人だった!?

文=長野辰次(ながの・たつじ)

お蔵入りしていた酒井法子の復帰作『空蝉の森』帰ってきた女は、中身が異なる赤の他人だった!?の画像1
酒井法子の幻の主演作だった『空蝉の森』。撮影から7年を経て、ようやく劇場公開に。

 久しぶりに再会した女は、以前とは違う別人だった。酒井法子主演作『空蝉の森』は、失踪していた妻の秘密をめぐるサスペンス映画だ。2014年に撮影は済んでいたものの、製作会社「ニューウェーブ」が倒産したためにお蔵入り状態に。追加撮影を経て、ようやく劇場公開されることになった。09年に失踪騒ぎを起こした酒井法子にとって、裁判員制度の広報用映画『審理』(08)以来となる映画出演作となる。

 映画やTVドラマの世界では、家族が別人になって帰ってくる物語がたびたび描かれてきた。実在の事件をベースにした『ジャック・サマースビー』(93)では、戦争から帰ってきた夫は別人となっていた。江戸川乱歩の小説『パノラマ島奇談』を井上梅次監督がテレフィーチャー化した『天国と地獄の美女』(82)では、死んだはずの夫が墓場から甦った。妻は夫の異変に気づくが、何事もなかったかのように新しい夫を受け入れていく。

 酒井法子が演じる主人公・結子は、謎だらけの女性だ。冒頭、結子は夜明け前の薄暗い県道を裸足で歩いている。疲れ切った、やつれた表情の結子。警察によって保護された結子は、3カ月ぶりに夫・昭彦(斎藤歩)のいる自宅へと送り届けられる。失踪中の記憶は、まったくないと言う。

 無事に妻が戻ってきたものの、昭彦はうれしそうではない。喜ぶどころか、「お前は誰だ?」と冷たい言葉を結子に向かって浴びせる。顔は結子そっくりだが、どこかが違うらしい。「私は結子だよ」と女は繰り返すが、昭彦は認めようとしない。

 失踪事件を担当する地元警察署の假屋警部(柄本明)、昭彦のかかりつけの精神カウンセラー・山井(西岡徳馬)らが間に入るが、夫婦間の溝は埋まりそうにはなかった。結子のどこがどう違うかははっきりしないが、「夫婦だから分かるんです」と昭彦は主張する。はたして、嘘をついているのは結子なのか、それとも昭彦なのか? もし、嘘をついているのなら、何のために嘘をついているのか? 昭彦の愛人(長澤奈央)、この地域で多発する失踪事件を追いかけるルポライター(金山一彦)らが現れ、真相は二転三転することになる。

123

お蔵入りしていた酒井法子の復帰作『空蝉の森』帰ってきた女は、中身が異なる赤の他人だった!?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る
トップページへ

アイドル・お笑い・ドラマ…ディープなエンタメニュースなら日刊サイゾー

  • facebook
  • twitter
  • feed
イチオシ企画

セブンにファミマ、ローソン…コンビニ飯オススメは?

セブンにファミマ、ローソン、各社が外食チェーン顔負けの新商品を続々投入中。気になる消費を紹介
写真
特集

『旅サラダ』KAT-TUN・中丸を見守りたい

『朝だ!生です旅サラダ』の「発掘!ニッポン なかまる印」リポーター・中丸雄一の奮闘記
写真
人気連載

『わたしの星』がU-NEXTで配信!

 殺人的な暑さが続いていますが皆さんはお元気...…
写真
インタビュー

“休業”を経験する芸人2人の語り

 2019年2月から現在まで産休・育休に入っ...…
写真