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『Mステ』に初出演のBLOOM VASEとは? 異例の“大抜擢”に音楽業界からも注目が集まるワケ

文=加賀美ジョン(音楽ライター)

BLOOM VASE公式Twitterより

 26日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)が、音楽業界の中で静かな注目を集めている。若者を中心に人気を集めているものの、メディア露出がほとんどなく、“世間”ではまだまだ知られざる存在といえるBLOOM VASEが初出演となるからだ。

 BLOOM VASEは滋賀県出身のRURU、ove、JiROMANの3MCによるラップクルー。2019年に結成され、同年11月に配信された「#ハッシュタグ」が一部で反響を呼んだが、大きな注目を集めるようになったのは、昨年7月に配信が開始された2nd EP『BLOOM iSLAND』の収録曲「CHILDAYS」からだ。

 この曲を使ったダンス動画がTikTokを中心に流行したことで、「CHILDAYS」は同プラットフォームにおける再生回数や影響力などから判断される週間ランキング「TikTok HOT SONG Weekly Ranking」2020年9月14日~9月20日集計週でトップ20デビュー。Spotifyでは10月1日付の週間バイラルチャート(国内)で2位まで上昇し、3週連続でその座をキープするなど、ロングヒットとなった。『ミュージックステーション』で披露されるのもこの曲だ。

 TikTokを着火点にBLOOM VASEは存在感を増していく。同じく『BLOOM iSLAND』収録の「Pop Corn」も人気を呼んだが、昨年12月に配信された3rd EP『BLOOM SQUAD』の収録曲「Bluma to Lunch」(ブルマとランチ)は、2021年2月22日~2月28日集計週の「TikTok HOT SONG Weekly Ranking」で初の首位を獲得。さらに、Billboard JAPANの総合チャートである「Hot 100」チャートでは3月29日付でトップ20入りを果たすなど、勢いを見せている。

 特筆すべきは、彼らがインディペンデントであるということだ。彼らは「TuneCore Japan」というサービスを使って自主リリースしている。「誰でも自分の曲を世界185カ国以上の配信ストアで配信販売できるサービス」を謳うTuneCore Japanは、その手軽さからインディのアーティストも多く活用しており、昨年を代表する大ヒットである瑛人の「香水」もまた、TuneCore Japanを介して発表された楽曲だ。

 さらにBLOOM VASEは、まだほとんどメディアでの露出がない。今年2月、Billboard JAPANとTikTokが注目のアーティストにフォーカスするTikTok番組『NEXT FIRE』でマンスリー・アーティストとして取り上げられた際に、初めて本格的なインタビューを受けたというほどだ。

 このタイミングで初出演の場を設けた『ミュージックステーション』の判断に、音楽業界関係者は驚く。

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