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新型コロナウイルスのワクチン接種で気になる副反応の数と症例―日本の実情まとめ

厚労省発表数、3月26日時点で733件

 3月26日に厚労省が公表したワクチンの副反応についての報告によると、2月17日から3月21日までに57万8835回の接種が実施され、副反応の疑いとして733件が報告された。このうち重篤とされたのは149件、死亡報告は1件となっている。副反応の疑いが報告された割合は、接種全体の0.13%、うち重篤の報告は0.03%となった。

 副反応の疑いが報告された733件のうち男性は85件(11.6%)、女性が647件(88.3%)と圧倒的に女性に症状が現れている。副反応の疑いの報告のうち重篤の報告は、男性が16件(2.2%)に対して、女性は132件(18.0%)となっており、副反応の疑いのうち重篤となる女性は約2割に上る。

 年齢階層別では、副反応の疑いが最も多かったのは、40~49歳で216件(29.5%)、次いで30~39歳の177件(24.1%)、20~29歳166件(22.6%)の順だが、重篤症状では40~49歳、20~29歳、30~39歳の順となっている。この結果、傾向としては女性の20~49歳に副反応の疑いが出やすく、重篤な症状になる可能性が高いということになる。

新型コロナウイルスのワクチン接種で気になる副反応の数と症例―日本の実情まとめの画像2

 副反応の疑いが報告された733件のうち重いアレルギー反応であるアナフィラキシーは181件が報告されている。この報告は日本アレルギー学会のアナフィラキシーガイドラインによるものだ。

 一方、世界的なアナフィラキシーの分類方法である「ブライトン分類」では47件だ。ブライトン分類は症状や血圧や脈拍数などのバイタルサインからその重症度を5つのレベルに分類するもので、1~3レベルがアナフィラキシーとなる。日本アレルギー学会のガイドラインによる181件のうち、134件はレベル4、5のため、ブラントン分類ではアナフィラキシーに該当しない。

 ブラントン分類でのアナフィラキシーは47件のうち45件が1回目のワクチン接種に集中しており、最も症状の重いレベル1が7件、レベル2が31件、レベル3が7件となっている。

 男女別では、男性が3件に対して、女性が44件と圧倒的に女性が多く、年齢階層別では40~49歳の女性が14件、30~39歳の女性が12件、50~59歳の女性が10件の順となっている。

 アナフィラキシーは1回目のワクチン接種に集中していると書いたが、順天堂大学などが実施している「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査」によると、2回目までの接種を行った3933人のうち、1回目接種後の発熱(37.5℃以上)は3.3%であったが、2回目は35.6%に上っている。

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