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小室圭さん“結婚へのキーマン”は美智子上皇后――「小室圭文書」の公開と元婚約者をめぐる弁護士口調の貫禄

「小室圭文書」が記した証拠と法的根拠による説明&反論

 さて、小室圭文書なるものが発表され話題になっている。全部で28ページに及ぶ長文で、彼の母親・佳代と元婚約者との間の金銭トラブルについて詳細に述べている。

 これについては後で触れるとして、文春は、秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚に強く反対していた母親の秋篠宮紀子さんが、「2人の結婚を容認」に変身したと報じている。

 なぜなのか? そのキーパーソンは美智子上皇后にあるというのだ。以前から、秋篠宮夫妻と食事などで席を共にする時、長女と小室圭の借金問題を憂える言葉を紀子さんに度々かけていたという。

 だがコロナ禍で公務や誕生日のお祝いなどがなくなり、紀子さんは美智子上皇后と顔を合わせる機会が激減した。

「紀子さまは元々、ご自身も自由に育てられ、お子さま方もそのように育ててこられたため、結婚に反対することに、ご自身の中でも葛藤を抱いてこられた。美智子さまと顔を合わせる機会が減ったことが、眞子さまの望む通りにしてやりたいとお気持ちを変化させる一因となったのです」(紀子さんの知人)

 母親を翻意させたもうひとつの力は、「家族の中でも最も性格がお強い」(同)眞子さんの頑張りだという。

 皇族としての務めを立派に果たし、海外への訪問もつつがなくこなしている仕事ぶりに、紀子さんも心を動かされたそうである。

 秋篠宮がいっていた「結婚は認めるが納采の儀はできない」という問題も、眞子さんが小室圭と結婚する前に皇室を離脱して一般人になれば、納采の儀は行わなくてもいいのではないかと、皇室ジャーナリストの山下普司はいっている。

 残る問題は、圭の母親の佳代に対しての紀子さんの拒否感だが、これは時間が解決してくれるのを待つしかないと、私は思うのだが。

 その小室圭は4月28日に授業が終わり、期末試験、5月にはロースクールを修了して、7月末には司法試験を受けることになる。目出度く合格すれば帰国する可能性もあるようだ。そう見ていたメディアに、突然、公表されたのが小室文書であった。

 冒頭に「眞子様が書いてくださった文書にもありますように、私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」とあるものの、すべては金銭問題についての彼ら側からの反論である。

 これまで元婚約者が週刊誌メディアに垂れ流してきた内容の多くが事実ではないと、一つひとつ具体的な例をあげて、痛烈に反駁している。

 元婚約者のいっている「贈与」ではなく「貸与」だといういい分も、婚約を解消してから1年近く経ってから「返してくれ」と手紙が来て、3人で話し合った時、あなたは「返してもらわなくてもいい」といったではないか、その時のやりとりは「録音して残っている」し、何人かの弁護士にも聞いてもらっていると、早くも弁護士口調で責めたてる。

 それでも解決金としてカネを払うことも一時は考えたが、そうすれば、やはり借金だったのかとされ、「私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。(中略)いろいろ悩みはしたものの、一生の後悔になる可能性のある選択はできませんでした」と書いている。

 将来の家族というのは当然、眞子さんのことを指しているはずだ。この文書を公表する前に彼女に見せ、了解を取ったことは間違いないだろう。

 ここで多くを費やしているのは、小室側の代理人弁護士と金銭問題について話し合いを始めたのに、元婚約者のはっきりしない態度への批判と、小室圭と母親に対する名誉棄損、侮辱、プライバシー侵害など多くの違法行為を繰り返す報道や論評への怒りである。

 私も以前から、元婚約者の一方的ないい分を、裏も取らずに掲載する週刊誌やワイドショーのやり方を批判してきた。元婚約者が一度は、小室母子への贈与だったと認めたのに、秋篠宮眞子さんと婚約したことがわかると、週刊女性にこの話を持ち込んだのは、小室圭ならずとも、「元婚約者の方の目的がお金ではない可能性がある」のではないかと勘繰りたくもなる。

 宮内庁はこの文書を読んで、よく説明できているといったと報じられているが、残念ながら私にはそうは思えない。たしかに金銭問題について小室側は十分に証拠や法的根拠をもとに説明&反論はできていると思う。

 だが、この文書全体を覆っている、自分たちに非はないと法廷でいい立てるような“冷酷”とでも形容したくなる物言いは、多くの国民を白けさせ、祝福ムードとは反対の方向へ向けさせてしまうのではないだろうか。

 朝のワイドショーの司会者が、このことを取り上げたコーナーの最後に、「大人げない」とポツリといった言葉が、この膨大な反論文書への大方の感想ではないのか。

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