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『家、ついて行ってイイですか?』「感謝してくれてありがとう」 70歳ツンデレ夫に見てるこっちがテレまくる

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『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)

 5月12日放送の『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)は、題して「過去を乗り越え……人生逆転なるかSP」。現在は幸せな生活を送る1組と、今もまだ過去を引きずる1組が登場した。

妻の願いを何でも叶える夫が「感謝してくれてありがとう」

 東京流通センター(大田区平和島)で開催された骨董市にてスタッフが声を掛けたのは、柴又にお住まいという女性、エミコさんだ。スタッフが「家、ついて行ってイイですか?」と切り出すと、彼女は「恥ずかしいけどイイよ!」と快諾してくれた。

 後日、改めてディレクターがお邪魔した彼女の家は、自宅兼店舗のお蕎麦屋さんだった。建物に入ると、どうやらエミコさんがホール担当、厨房では70歳のご主人がお蕎麦を作る夫婦経営の店ということがわかった。2人はディレクターに1,100円の「天ぷらぶっかけ」を振る舞ってくれたが、出てきたお蕎麦はボリューム満点である。天ぷらはおいしそうだし、これで1,100円は安い。

 店内を見回すと、そこかしこに大量の爪楊枝入れが飾ってあった。その数、なんと6,000個! 

「知り合いの人が集めたのを見て、『楊枝入れを集めたい!』って思ったわけ」(エミコさん)

 ただ、ご主人は楊枝入れに対して「好きじゃない」とクールな姿勢だ。

「でもよっちゃん、爪楊枝入れを入れる棚、家建てるときにこういう風に作ってくれてるわけだから」(エミコさん)

 なんだかんだ、ご主人は奥さんのために爪楊枝入れ専用の棚を作ってくれていたようだ。というか、エミコさんはご主人のことを「よっちゃん」と呼ぶのか……。

スタッフ  「優しいじゃないですか」
よっちゃん 「ふっ。作んなくちゃなんねえもん、頼むって言うんだから(笑)」

 よっちゃんは照れ屋。素直じゃなくて、でもそこが可愛い。奥の自宅スペースに行くと、たくさんのエミコさんの洋服が置いてあった。彼女の趣味は手芸だ。

エミコ   「私が何かやるって言ったら、ミシンを何個も買ってくれるわけ」
スタッフ  「何でそんなに買ってあげたんですか?」
エミコ   「あげたいんじゃない?」
よっちゃん 「あげたいんじゃないけど、買わないと(手芸)やれないから」

 恥ずかしがるよっちゃん。とことん、素直になれない男だ。

 出会いは、2人が10代の頃まで遡る。「兄貴の先輩がいるからお前は東京に行くんだぞ」と17歳で故郷・宮崎から護送されてきたよっちゃんは、知らぬ間に足立区の蕎麦屋に勤めていた。一方のエミコさんは美容師を目指し、宮城から上京。彼女がインターンで働く美容院のはす向かいの蕎麦店に、出前運びのよっちゃんはいた。

エミコ   「(美容院は)すごい可愛い子ばっかりなんだよ。私だけなんだよ、ブスは」
よっちゃん 「本当ね。黒い眼鏡(サングラス)かけてて、似合わないなあって思いながら見てたけど(笑)」
エミコ   「え~、見てたの? どこで見てんの?」
よっちゃん 「たまにね(笑)」
エミコ   「気になってたんじゃん」
よっちゃん 「気になってない(笑)」
エミコ   「ちょっと、ちゃんと言えよ」
よっちゃん 「もう、忘れたよ(笑)」

 感情表現が対照的な夫婦。よっちゃんが可愛すぎるし、エミコさんも可愛い。2人は3年の交際の後、20歳で結婚した。

よっちゃん 「知らない間に蕎麦屋に来させられて『いつ逃げ出そう』って思ってさ。だけど、この子(エミコさん)と付き合い始めて、ちょっと夢が出てきたんだよね。結納のときに、(エミコさんの親族から)『あんた本当に幸せにしてくれるの、エミコのこと?』って言われたの。『あ~、兄弟一幸せにしますよ、心配しなくていいですよ』って言ったの」
エミコ   「『7人兄弟の兄弟一幸せにしてあげるから心配することない』って言ったの」

 しかし、出前持ちのままなら状況は変わらない。そこでよっちゃんは、知り合いの職人に手打ちを教わり、寝る間を惜しんで練習に打ち込んだ。そして、とうとう自分のお店を開いたよっちゃん。しかし、お客さんが来ない。店のローンは残るわ、2人の子どもは育てなければいけないわ……。そんな苦労の時期を過ぎると、いつしかお客さんはどんどん来るようになった。

エミコ   「感謝しかないよね。親兄弟から援助もされないでやったのは凄いよ、この腕1つで! やっぱりよっちゃんが理解があるから、私が好きなものを買ったり、集めたりすることができるわけ。だから本当、振り返ってみたら最高な人生だよね」
よっちゃん (照れてそっぽを向く)
エミコ   「おい」

 買ってきたホワイトアスパラの瓶の蓋が開けられなくて困っているエミコさん。よっちゃんも蓋は開けられず、ディレクターに開封をお願いしてみたが、やっぱり開けられなかった。

エミコ   「でもあるんだよね、開けるやつ(器具)。買って来て~。だって、これ開かないんだもん。これ、食べたいんだもん」
よっちゃん 「そうやってどんどん頼まれるとさ、また(物が)増えるんだよ……」

 ボヤいてはいるものの、何かを探してどこかに向かったよっちゃん。何しろ、彼は「エミコさんを幸せにする」と約束した男だ。しばらくすると、よっちゃんは水道の栓を開ける器具を持ってきた。これで使ってみると……開いた! 「これで喜ばせてやろうかな」と、瓶を持ったよっちゃんは意気揚々とエミコさんの元へ向かった……わけではなく、リビングのテーブルに瓶を置き、どこかへ消えてしまった。なぜ直接、エミコさんに渡さないのか? 見かねたスタッフが「よっちゃんが開けましたよ」とエミコさんに瓶を手渡したけども。

エミコ   「あら? すごーい! 本当すごい、よっちゃん。やっぱ、よっちゃんだよ」
よっちゃん 「感謝してくれてありがとね」

 アスパラの蓋を開けるだけで人を幸せにしたよっちゃんは、「エミコさんを幸せにする」という約束を守り抜く男の鑑だ。ストレートに思いを口にはしないけど、エミコさんを喜ばすために何でもしようとする。しかも、その後に口にしたのは「感謝してくれてありがとう」という言葉だ。対照的に、感謝の思いを素直に言葉にするエミコさんも素敵。心から喜んでくれるので、照れ屋なよっちゃんもギアが入りまくり! よっちゃんはいいお嫁さんをもらった。

スタッフ  「奥さんのこと好きですか?」
エミコ   「好きなの? どっち? 好き?」
よっちゃん 「言えないよ(笑)」

 よっちゃん、それは言ってるも同然だ。言葉にしなくても伝わるツンデレ夫の愛。最後に、ディレクターは2人にこんな質問を投げかけた。

スタッフ  「2人の今後の夢は?」
エミコ   「世界一周したいんだよね、よっちゃんは」
よっちゃん 「のんびり、船でぐるっと回っていたいな」
スタッフ  「誰と行くんですか?」
よっちゃん 「(エミコさんを指さし)この人でしょ(笑)。他にいないじゃない」
エミコ   「いないのー(笑)?」

 家でも店でもずっと一緒なのに、2人きりの世界一周まで望んだよっちゃん。心からエミコさんを好きなくせに、最後まで照れ屋である。あまりに可愛すぎて、見ているこっちが照れてくるご夫婦だった。

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