日刊サイゾー トップ > 連載・コラム >  パンドラ映画館  > 野生児の実像に迫る問題作『野良人間』レビュー
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.635

文明を知らずに育った野生児たちの衝撃映像!“犯罪多発国”が生み出した都市伝説『野良人間』

文明を知らずに育った野生児たちの衝撃映像!犯罪多発国が生み出した都市伝説『野良人間』の画像1
メキシコに伝わる都市伝説を追った『野良人間』。野生児は実在するのか?

 文明社会とまったく関わることなく育った人間は、どのように成長するのだろうか。猛獣同然の凶暴な野生児になるのか、それとも汚れのない純真な心を持っているのか。興味は尽きない。米国の辛口映画批評サイト「ロッテントマト」でまさかの100%を記録したメキシコ映画『野良人間 獣に育てられた子どもたち』(原題『FERAL』)は、そんな野生児たちを題材にした衝撃的な作品となっている。

 文明に触れることなく成長した野生児の伝説は、世界各地に残されている。これまでにもヌーベルヴァーグの巨匠フランソワ・トリュフォー監督が『野性の少年』(1969)を、ドイツの鬼才ヴェルナー・ヘルツォーク監督が『カスパー・ハウザーの謎』(74)を撮り上げ、実話をベースにした両作はどちらも名作として知られている。

 “メキシコに伝わる禁断の実話を調査し、ドキュメンタリータッチで描いた”とホームページで紹介されている『野良人間』は、いわゆる「ファウンド・フッテージ」と呼ばれるスタイルの作品だ。『食人族』(83)や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)のように、封印されていた映像が発見され、その映像には驚くべき記録が残されていた……という形で物語は進む。

 事件が起きたのは、1987年メキシコ南西部にあるオアハカ。ディズニーアニメ『リメンバー・ミー』(18)で有名になった「死者の日」パレードやホラー映画『ラ・ヨローナ 泣く女』(19)の題材になった「ヨローナ伝説」などが残る歴史のある街だ。

 人里離れた山岳地帯の民家で火事があり、家屋は全焼。火事現場からは大人の男性と3人の子どもの焼死体が見つかった。男性の身元は分かったものの、3人の子どもの名前などはまったくの不明。現場に残されていたビデオテープを30数年ぶりに再生してみると、驚くべき事実が発覚する。3人の子どもは、文明を知らずに育った「野良人間」だったのだ。

123
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

小池百合子都知事周辺で風雲急!

今週の注目記事・第1位「小池百合子元側近小島敏...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真