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『おもしろ荘』優勝のダイヤモンド、ブレイク逃しの裏に「コンビよりピン芸人」な事情

ダイヤモンド

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、テレビ収録時では出演者同士がソーシャルディスタンスを保ち、飛沫防止のアクリル板を設置することが常識となった。同時に、密を避けるという意味で、収録に参加する出演者の数も以前に比べると少なくなっている。そんななか、もっとも割りを食っているのが、若手芸人たちだという。

 6月13日にお笑いコンビ・ニューヨークの公式YouTubeチャンネルで生配信された『【第114回】ニューヨークのニューラジオ 2021.6.13』は、屋敷裕政が濃厚接触者判定を受けたということで、嶋佐和也1人で行われた。そこに、飛び入りゲストという形で登場したのが、ニューヨークの同期コンビであるダイヤモンドだった。

 ダイヤモンドは、今年元日に放送された『ぐるナイおもしろ荘2021』(日本テレビ系)で優勝し、今年のブレイクが期待されていた。この日のニューラジオでは、優勝後多くの日本テレビ系バラエティー番組に出演する予定だったものの、1月8日に発出された緊急事態宣言の影響で出演が流れてしまったことを明かした。

「昨年の秋くらいから、徐々に番組収録が通常の状態に戻りつつありましたが、年明けで再び感染者が増加し、また感染対策が強化されていったんです。その結果、バラエティー番組は出演者数を削減、コンビ芸人を外して、ピン芸人をキャスティングするケースも多かったようです」(テレビ局関係者)

 ダイヤモンドも、今年の『おもしろ荘』出演者の中でも、優勝した自分たちではなく、元自衛隊員のピン芸人の「やす子」のほうに、出番を奪われている現状を嘆いていた。

「それなりにキャリアがある芸人であれば、別スタジオからのリモート出演という形もありうるんですが、知名度の低い若手芸人の場合、リモートで面白さを伝えるのはかなり難しい。でも、スタジオの人数を減らさなくてはいけないということで、ピン芸人のほうが使いやすくなってしまう。そして、『やす子』の場合は自衛隊というキャラが乗っかっているので、初ガラミでもイジりやすいというアドバンテージもある。ネタでしっかり見せるタイプのダイヤモンドは、コロナのせいで損をしてしまっている部分も多いでしょう」(同)

 現在、ネタ番組も多く、お笑い業界は盛り上がりを見せている。もしもコロナがなければ、もっと盛り上がっていたのかもしれない。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/06/17 18:00
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