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岸田は女性宮家の創設に反対、河野は男系優先も議論するべき自民党総裁選“候補者の横顔”

初の女性総理大臣誕生なるか?

<高市早苗(60歳)>
 大学卒業後に松下政経塾に入塾。

 思想的には、日本国民に日本国旗を尊重させることを義務付け、違反者を処罰できる規定が必要であると主張。憲法改正に賛同。

 政策面では、富の再分配の削減、社会保障の削減、企業への増税を提唱。自らの政策を「サナエノミクス」と名付け、第1の矢を「大胆な金融緩和」、第2の矢を「緊急時に限定した機動的な財政出動」、第3の矢を「大胆な危機管理投資・成長投資」として打ち出す。原子力発電の推進派で、女系天皇へは反対姿勢を示す。選択的夫婦別姓の導入には一貫して否定的な姿勢。

<野田聖子(61歳)>
 祖父は建設大臣などを歴任した野田卯一で2世議員。帝国ホテルで会社員を経験。 国際観光産業振興議員連盟(カジノ議連)の初代会長。

 15年、18年の総裁選挙で立候補に必要な推薦人20人が集まらなかった。

 政策面では、財政・金融政策は「ともに正常化に向かうべき時期」と主張。財政健全化派。

 女系天皇に賛成。選択的夫婦別姓制度導入に賛成している。

<石破茂(64歳)>

 父は参議院議員、自治大臣などを歴任した石破二朗の2世議員。キリスト教徒(プロテスタント)。

 大学卒業後、三井銀行(現:三井住友銀行)で会社員を経験。

 12年総裁選挙への出馬し、安倍晋三元首相に敗れる18年にも総裁選挙への出馬し、3選を目指した安倍元首相と一騎討ちとなり敗れた。20年の総裁選挙では、菅義偉、岸田文雄に次ぐ最下位で敗れた。

 政策面では、「税収以上のお金を使うと、借金が増えて次の世代は大変になる」と述べる財政再建論者。財政健全化を憲法に明記することを提案した。消費税率の引き上げに賛成。原子力発電政策については、「核の潜在的抑止力」として原発を維持すべきとの考え方。憲法改正については、憲法9条について、「戦力の不保持を定めた9条2項を削除し、軍隊の保持を定めるべき」と主張している。

 女系天皇については、男系男子の皇位継承を基本としつつ、女系天皇の可能性も検討すするべきとの考え方。

<自民党総裁選候補の横顔>

岸田文雄 河野太郎 高市早苗 野田聖子 石破茂
2世議員 ×
過去の総裁選立候補 × ×
財政健全化 ×
憲法改正
女系天皇 × ×

 

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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最終更新:2021/09/08 11:00
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