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小室圭さん、眞子さん「ニューヨーク77枚の写真」のネタ元は“関係者”か

所得格差は4倍に──東京23区の実相

 ところで、公明党の元衆院議員である遠山清彦だが、議員辞職してからコンサル会社の代表として動いているようだが、東京地検特捜部は8月に会社や自宅を家宅捜索した。

 金融機関から計11億円を詐取していた容疑で、太陽光発電関連会社「テクノシステム」の生田尚之社長らが逮捕されたが、生田と親しい遠山が融資の口利きに関わっていた容疑があるというのだ。

 その他にも数々のカネにまつわる疑惑が遠山にはあると、文春が報じている。

 一時は、公明党の代表候補といわれたこともあったそうだが、プリンスの座から堕ちてしまった遠山に、創価学会の風は冷たいだろうな。

 お次はポスト。

 ベストセラーとなっている『東京23区×格差と階級』(中公新書ラクレ)の著者で早稲田大学教授の橋本健二は同書で、東京23区を町丁目にまで細分化して、所得水準に着目することで、東京23区の実相を浮かび上がらせているとポストはいう。

「一人当たりの課税対象所得額で比較すると、格差がはっきりします。所得が最も高かったのは港区(平均593・5万円、15年)で、最も低かった足立区(平均156・8万円、同年)の3・79倍と約4倍に達しています。この差は、都道府県別で見た場合の東京都(1位)と沖縄県(47位)の所得差、2・37倍(同年)より大きい。23区内の経済格差は明らかに拡大していて、この傾向は今後も続くと考えられます」(橋本教授)

 世帯年収が1000万円を超える世帯の比率が20%以上に達しているのは、千代田、中央、港の都心3区で、逆に200万円未満が20%を超えるのは新宿、中野、北、板橋の4区であるという。

 世帯年収1000万円超が2割以上の都心3区の中でもっとも高所得の世帯が密集しているのは、千代田区西部の山の手地域から港区北部へと広がる地域で、中でも港区麻布永坂町は年収1000万円以上の世帯(推定値)が4割を超えているというのである。

 中央区と港区は、住民に占める女性の比率が男性よりも大幅に高い珍しい区であるという。中でも、特に女性比率の高い地域が港区の青山から白金高輪にかけて南北に広がっているそうだ。

「この地域は、大卒者と単身者の比率が高いため、高学歴のキャリアウーマンが単身で住む“ホワイトカラー女性地区”になっていると推測できます」(同)

 逆に東京西部の新宿区は、
「南こうせつとかぐや姫の大ヒット曲でも歌われた『神田川』やその支流の『妙正寺川』の流域には、いまも狭小な木造家屋の密集地帯があり、アパートの家賃も物価も安く、学生を始め単身の若者たちが数多く居住しています」(同)

 一方、下町の代表ともいえる台東、墨田区は、職人の町の顔を今も残し、自宅従業者比率(自宅と一体化した商店や事務所、作業場で従業する人の割合)が高いそうだ。

 しかし、住民の層が近年、変わりつつあるという。台東区にはかつて「山谷地区」といわれた地域があり、現在でも簡易宿泊所には日雇い労働者が多数住んでいるが、最近では年金生活者や生活保護受給者などが暮らす「福祉の町」としての性格を強めているという。

「平均年収がもっとも低い足立区でも、千住曙町や新田3丁目などの地域は、大規模工場の跡地にタワマンが建設されたため、隣接するエリアと比べて平均世帯年収が200万円以上多い高所得地域になっています。深川など下町エリアが中心だった江東区でも、豊洲を中心とする湾岸地域にタワマンができ、ITERF(ITやエネルギー、研究、金融などの産業)の従事者が流入し、所得水準を押し上げています」(同)

 ポストによれば、国が所得格差による差別を是認したようにしか思えないケースもあったという。東日本大震災で電力不足に陥ったとき、23区内では一時、荒川区と足立区が計画停電の対象になったが、理由は「都心部ではないから」と報じられた。これに対し「東電は周辺区を見くびっている」と両区長は猛反発したそうである。

 橋本教授はこう警告する。

「富裕層と貧困層が住み分けて交流がなくなると、お金持ちは自分たちの生活が当たり前と思い、貧困層は貧困層でそう思い、格差を意識しなくなる。貧困層の親は子供は大学に行かないのが当たり前と考え、格差がさらに拡大して固定化されていく。こうした分断は思った以上に深刻化していて、東京は“階級都市”になりつつあります」

 私は貧困層の多く住む中野区に住んでいる。以前、石破茂に会った時、「私の住んでいるところは消防車も入れない細い道しかなく、電信柱も撤去されておらず、地震が起きたら火災で焼け死ぬ。何とかならないか」と訴えた。

 だが石破は、都内にまだそんなところがあるんですかとはいったが、どうにかしようとはいわなかった。

 橋本教授のいうように、都内の格差はますます広がっていること、間違いない。

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