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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』とソニー・ピクチャーズが実現させた“20年越し”の夢

ソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)今後の展望

『ヴェノム』を皮切りに企画がスタートした、ソニーが手掛けるマーベル作品の世界観を共有するソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の今後の展開も気になるところではあったが、

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の展開は、今後の可能性を大幅に広げたといえるだろう。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』とソニー・ピクチャーズが実現させた20年越しの夢の画像7
マリガン刑事©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

 原作ファンであれば、同作に登場するマリガン刑事がどのような運命をたどるかピンとくるはず。それと同時にSSUにおいて、スパイダーマンとの関係性に新たな“可能性”が提示される。ネタバレになるためここで多くは語れないが、ぜひ劇場で目撃してほしい。

 2022年1月公開予定の『モービウス』は、本来であれば『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』より先に封切りになる予定だった。同作に初登場するシュリークは「能力者」であり、非人間的能力を持つキャラクターがシンビオートという存在から派生したヴェノムやカーネイジ、ライオット、シーヴェノムしか存在していなかった世界に「能力者」という概念を自然に持ち込んでいる。

 コロナ禍の影響で公開は前後してしまったが、『モービウス』のキャラクター設定によって、後に控えている『クレイヴン・ザ・ハンター』『スパイダーウーマン』『マダム・ウェブ』『シルク』『ジャックポット』といったスパイダーマンの登場キャラクターたちの実写化をスムーズなものにする下地を作ることに成功したといえるだろう。

 実写化が待望されるキャラクターがかなり渋滞している状態ではあるが、その分、怒涛の“SSUラッシュ”が起こる可能性もある。アメコミ映画ファンは今後、情報収集の日々に追われることは覚悟しておいた方がいいだろう!!

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
・原題:Venom: Let There Be Carnage
・US公開日: 10月1日
・監督:アンディ・サーキス
・脚本:ケリー・マーセル
・原案:トム・ハーディ/ケリー・マーセル
・出演:トム・ハーディ(エディ)/ミシェル・ウィリアムズ(アン)/ナオミ・ハリス(シュリーク)/リード・スコット(ダン)/
スティーヴン・グレアム(マリガン)/ウディ・ハレルソン(クレタス)
・コピーライト:©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

・オフィシャルサイト: https://www.venom-movie.jp/ 
・オフィシャルTwitter: https://twitter.com/VenomMovieJP 
・オフィシャルInstagram:https://www.instagram.com/venommoviejp/ 
・オフィシャルFacebook: https://www.facebook.com/VenomMovieJP/ 

バフィー吉川(映画ライター・インド映画研究家)

毎週10本以上の新作映画を鑑賞する映画評論家・映画ライター。映画サイト「Buffys Movie & Money!」を運営するほか、ウェブメディアで映画コラム執筆中。NHK『ABUソングフェスティバル』選曲・VTR監修。著書に『発掘!未公開映画研究所』(つむぎ書房/2021年)。

Twitter:@MovieBuffys

Buffys Movie & Money!

ばふぃーよしかわ

最終更新:2021/12/03 21:00
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