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『ドラフトコント2021』はドラフト部分のワクワク感が秀逸!元芸人が全ネタ分析

探り探りな第1回、次回にも期待

 優勝する為に大事なことは、いかに死に役を作らないかということ。ひとりで3つボケるよりも、3人がひとつずつボケたほうが良い。喋らない役は極力いないほうが良い。猟奇的なボケは、連発しなくて良い。制限時間があるならばボケはベタに寄せたほうが良い。

 自身の出番を控えた大吾はほかチームのネタを見終わって「そんなちゃんとしてるの?」と発言していた。第一回だったので、どのようなテンション、力の入れ具合で臨むか、出演者も探り探りだった部分が垣間見える言葉に思えた。

 賞レースで優勝すれば目に見えて仕事が増え、チャンピオンとして知名度も格段に上がる。しかし、この大会で優勝してもたった一夜限りのこと。その後、この結果が各芸人の仕事へどのくらい影響するか、正直不明だ。視聴者とすれば、全く想像のつかない組み合わせで、新ネタを見られるのはとても面白い。なんならドラフトの時点で面白い。真剣な賞レースと気楽に見られるバラエティの中間くらいに位置付けされる番組が誕生したな、と思った。

 ネタを分析していたら僕自身がネタを書きたくなったが、どこにも披露する場所が無いので書く意味がない。ネタを書いて披露する場所があるというのは、それだけで幸せなことだと今更ながら実感した今日この頃。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/02/04 17:16
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