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『チコちゃんに叱られる!』舘ひろし「ハンコ押してくれよ!」ばりにアイス買ってとねだる食生活

チコちゃんに不正解判定された舘の回答のほうが説得力十分

 この日最後のテーマは、「応援団が言っているフレーフレーってなに?」という疑問であった。大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)では「フレー!」を「奮えー!」としていたが、それではない? どうやら、舘が少し知っているらしい。

舘     「これ、わかります。英国で『ヒップヒップフレー(Hip Hip Hooray!)』って言うんですよ。そのフレーが日本に来て、『フレーフレー』になった」
チコちゃん 「じゃあ、応援団はなぜそれを『フレーフレー』と言うようになったんですか?」
舘     「それはわかりません(笑)」

 さすが、高校時代にラグビー部に所属し、「生き方はすべてラグビーで学んだ」と公言する舘である。ラグビー歴を裏付けにした、説得力のあるアンサーだ。しかし、チコちゃんが発表した正解は「早稲田大学野球部が輸入した掛け声」であった。

「僕、納得できないな(笑)。だって、英国から来たって言ったじゃない。ダメなの、それ……?」(舘)

 チコちゃんが発表したそれより、舘の言う説のほうが答えになっていた印象だ。先ほどもそうだが、番組の求めるものじゃないから舘の答えは却下されているだけ。本当は彼の回答も正解な気がするのだが……。

 さて、詳しく教えてくれるのは早稲田大学野球部部長で政治経済学術院の川口浩教授だ。曰く明治時代の1901年、早稲田大学野球部創部時の初代部長を務めたのは安部磯雄という人物なのだそう。その頃は慶應義塾大学、学習院大学、旧制第一高等学校(現在の東京大学教養学部など)などが強豪校として有名。創部間もない早稲田大野球部はまだ弱小チームだった。そこで、安部は「もし強豪3校に勝つことがあれば、その際はアメリカに連れていく」と選手たちに約束した。

 これに奮起したメンバーは1904年、なんと強豪3校を相手に全勝を果たす。そして1905年、約束通りに野球部はアメリカへ出発した。このときのアメリカ遠征が大収穫だったのだ。アメリカで使われていた最新式のグラブやスパイクなどの最先端野球道具、バントやワインドアップ投法などの最新の戦術と技術、完投が当たり前だった日本野球に革新を起こした継投術などなど、それらすべてが日本に持ち込まれた。要するに、当時の日本はちゃんとした道具さえ知らずに野球をしていたのだ。

 そして、肝心の「フレーフレー」について。起源は、このときの遠征で目にしたカレッジエールである。それまで、日本の応援は観客が思い思いに拍手したり、怒鳴ったり、野次を飛ばしたり、バラバラが普通だった。ところが、カレッジエールでは学生たちが大学名の書かれた小旗を持ち、リーダーの音頭に合わせてエールを送っていたのだ。その整然とした応援にカルチャーショックを受け、組織的に応援するこの方法も日本に持ち帰られたというわけ。現在のMLB中継を見るとアメリカの観客たちはもう組織的な応援をしておらず、輸入した側の日本にはまだ残っているという事実が面白い。

 ちなみに、「フレーフレー」は英語で「hooray」「hurray」と書く。意味は嬉しいときに叫ぶバンザイのようなニュアンスだそうだ……って、舘が言っていた「ヒップヒップフレー」はどうなった!?  むしろ、視聴者からすると彼の説明のほうが為になったのだけど……。

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