「緑のたぬき」の天そばも！ 年越しそば代わりの“デカ天ぷら”入り和風カップ麺3選

コスパの良さは圧倒的！　明星食品「旨だし屋 天ぷらそば 大盛」

　最後に紹介するのは、明星食品の「旨だし屋 天ぷらそば 大盛（東）」（オープン価格）。「どん兵衛」と「緑のたぬき」以外の、貴重な大盛和風カップ麺です。

　大盛カップ麺の圧倒的なツートップである「どん兵衛」と「緑のたぬき」に対し、3つめに「旨だし屋」を紹介するのは、メッシとクリロナに対して革靴履いて挑むほど力差があるように思われるかも知れませんが……。

　「旨だし屋」の魅力は、大盛でありながら安価でコスパ抜群なところ。大盛な上に天ぷらまで入って100円台前半で買える和風カップ麺なんて、そうそうないのではないでしょうか。

「旨だし屋」の天ぷらは、さすがに「どん兵衛特盛」や「緑のたぬきでか盛」と比較するとふたまわりくらい小さいですが、値段を考慮すれば、むしろ頑張っているように見えます。決して、安かろう悪かろうな天ぷらではありません。

　小海老天や野菜天、さらには青さもかかっており、大きさや食感だけではなく、材料の面でもまったく安モノ感がありません。いやほんと、価格差を考えるとこれで良いと思う人が多数なのではないでしょうか。

　つゆの醤油味にはキレがあり、3品の中で最もパンチの強い味。THE・関東風の濃いつゆが好みなら、安価のアドバンテージを抜きにしてもこの商品がファーストチョイスになる可能性もあります。めんつゆを薄めたようなジャンキーな味のつゆは、本来ジャンキーなはずのカップ麺でも実はあまり多くないんですよね。

　麺量は90グラムで他より10グラム少ないですが、90グラムは「スーパーカップ1.5倍」と同じ麺量なので十分大盛サイズと言えます。細めで縮れがついていますが、コシが強くてそばの香りも強め。濃いつゆに負けない存在感があり、大盛なのに麺の質も安価品とは思えないものがありました。

天ぷら入りの大盛カップ麺でよい年越しを！

　天ぷら入りの大盛カップ麺を3つご紹介しました。正統派小海老天の「緑のたぬき」、玉ねぎたっぷりな“鬼かき揚げ”の「どん兵衛かき揚げ」、そしてコスパが抜群過ぎる「旨だし屋」と、いずれも甲乙つけ難いものがありました。

　あまりに天ぷらの迫力がありすぎて、年をまたいで胸焼けしてしまう可能性はありますが、なんともおめでたい「天ぷら」と「大盛」で、楽しく年を越してみてはいかがでしょうか。

オサーン（カップ麺ライター）

カップ麺ブロガー＆ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern／「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん