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ロシアのウクライナ侵攻、岸田政権の“鈍さ”と「新冷戦時代」

“商業主義”五輪と市川海老蔵のご乱心

 さて、絶対王者で、あまりの強さで“絶望”という愛称(?)がついたロシアのフィギュア第一人者のワリエワだったが、ドーピング疑惑で心を乱され、4位に終わった。

 彼女たちを機械のように育ててきたのが、ロシアのフィギュア界を牛耳る“鉄の女”の異名をとるコーチ、エテリ(47)。

彼女が2008年から指導するスケートクラブには全国から優秀な選手が集まってくる。

 文春によれば、所属選手になれば授業料は完全免除。スケートリンクを借りるだけでも大変なのだから、我も我もと来て、欠員待ち状態だそうだ。

 だが、今回図らずも発覚したのは、彼女たちを「製品」としか見ていない、エテリの非情さだった。

 今大会銀メダルのアレクサンドラ・トルソ(17)は、表彰式の前のエテリの抱擁を拒否し、「全部知ってたんでしょ!」と絶叫したという。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)で仲裁人も務める早川吉尚弁護士がこう語る。

「今回はCASの誤った判断により、十五歳の少女は出場停止以上の精神的損害を被ってしまったといえます。今後は出場年齢の引き上げも検討されている。アスリート保護の観点から、行き過ぎた勝利至上主義、商業主義を見直すきっかけにすべきでしょう」

 五輪丸ごと商業主義にしてしまったのは、IOCの大罪だと思うが、バッハ会長を更迭させて、もともとの五輪精神を復活させ、一から再出発すべきである。

 ところで、市川海老蔵がおかしいらしい。新潮によれば、海老蔵は「株式会社成田屋」というところの代表取締役だそうだ。

 そこが、「勧進帳」「助六由縁江戸桜」「暫」という歌舞伎十八番の演目を、商標登録しようと申請しているが、特許庁に拒絶されてしまったというのである。

 こうした演目は、歌舞伎界全体の財産であり、海老蔵の個人所有ではない。それに、そもそもこれは一般名称だから、特許という考え方には馴染まないはずである。

 あまりチヤホヤされるから、周りが見えなくなっているのか? 心配だ。

 昔、私が現代編集長のとき、私が作った「ヘア・ヌード」という言葉を商標登録できないかと、特許庁に聞いたことがあった。

 だが、その理由も、一般名詞のようなものだから、ダメだということだった。あれから30年以上も使われている「ヘア・ヌード」という言葉を商標登録できていれば、相当儲かったと思うが、そうなれば、他誌が使わないから、早々と消えていたかもしれない。

 今頃は、「ヘア・ヌードという言葉を生み出した、あの人は今」なんて新潮に書かれていたかもしれない。

 海老蔵よ、そんなことに気を遣っていないで、歌舞伎座で、早く團十郎襲名披露公演をした方がいい。

 さて、寒くて長い冬が終わろうとしているが、花粉症持ちには嫌な季節が巡ってくる。

 若い頃のように激しくはないが、そうした状態が5月終わりまで続く。何とかならないか!

 毎年恒例だが、この時期になると「花粉症が治る画期的な〇〇ができた!」と、週刊誌は必ずやってくる。

 今週もポストで、東大の小柳津広志名誉教授が、花粉症を1日で治せるものがあるといっている。試しに読んでみた。

 小柳津教授(68)は、微生物学が専門の研究者で、東大生物生産工学センター教授などを歴任し、現在は名誉教授。彼が推奨するのは「フラクトオリゴ糖」というものだ。

 このフラクトオリゴ糖は、花粉症のアレルギー症状が改善すると考えられるといっている。

「フラクトオリゴ糖を摂取すると、それをエサに大腸内の酪酸菌が増えます。酪酸菌が増えると、その働きでTリンパ球が制御性T細胞(Tレグ細胞)に分化し、Tレグ細胞がリンパ液を通じて全身に回り、外敵や異常細胞を見つけて攻撃する。その結果、炎症自体が治癒されると考えられます。 酪酸菌は大腸のエネルギー源で、すぐに吸収されてなくなってしまいます。ですから、酪酸菌が増えるためのエサを与え続けることが大切です」
20年以上花粉症に悩まされてきた人でも、これを摂取したらすぐに治ったというケースがあったという。小柳津教授も、

「私自身もフラクトオリゴ糖を摂取するようになってから花粉症の症状が一切出なくなり、花粉症はどういうものか忘れてしまいましたよ」

 といっている。

 だが、Tレグ細胞はどう働いて炎症を制御しているのか、まだ完全にはわかっていないという。

 ダメもとで、Amazonで探してみるとあった! サプリで一袋800円くらい。安いからいいかと、さっそく頼んでみた。結果は後程また紹介しよう。

[button_more text=いまだ総括されていないあさま山荘事件

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