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佐久間宣行が仕掛ける「トークサバイバー!」ちょっと下ネタ多すぎ?のワケ

下ネタがちょっと多めは今後改善されるか?

 トータル的に面白かったのだが、ひとつ気になった事がある。それはトークパートのエピソードに下ネタが多かったところだ。

 その場にいる芸人を笑わせたいという衝動に駆られてしまうのは仕方のないとしても、例えばケンコバさんのように下ネタを言い慣れている芸人さんはきちんとネタとして成立しているのだが、話すことがなくなったり、その場の芸人を笑わせようとして、下ネタのイメージが無い芸人がそういう話をすると、言い慣れていないせいかどうしても下品に見えてしまう。

 下ネタは笑わせやすい分、逆に万人受けしないというデメリットがある。オードリー春日さんはエピソードトークの中で「AVを鑑賞している」という発言をしていたのだが、これは自分のキャラクターを理解しこの程度なら笑いになるし、視聴者も嫌な気分にならないとわかって言っているはず。

 このようなパターンが多ければ良かったのだが、けっこう強烈な下ネタや、似合っていない下ネタが飛び交った部分があったのは、少し残念だった。そもそも下ネタの数が多かった気もするので、番組の編集自体がそっちにいってしまったと思うと、スタッフさんに下ネタの方が面白いと思わせてしまった芸人の力不足と言ったところだろうか。

 最後に厳しい事を書いたように見えるが、これは下ネタ以外でも十分笑いをとれるメンバーが集まっているので、そちらへ流れないでほしかったという願望を言っただけで、番組自体はとても面白く見ることが出来た。

 ドラマの緊張感の中にフリートークの要素を入れた新感覚バラエティ。芸人の芝居力、トーク力、大喜利力、ふざけ力、全てが詰まったこの番組。まだ見ていない人や、興味を持ってくれた人はぜひ見て欲しい。

 これも余談だが、続きがありそうな感じで終わったのでSeason2があるかもしれない。なんとも楽しみである。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/03/26 20:00
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