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お見送り芸人しんいち&ZAZY、“ガチ喧嘩芸”からのコンビ結成が早くも失敗フラグ!?「ネタやる前に飽きられる」

お見送り芸人しんいち&ZAZY、ガチ喧嘩芸からのコンビ結成が早くも失敗フラグ!?「ネタやる前に飽きられる」の画像1
お見送り芸人しんいちTwitter(@shinichi0421)より

 ひとり芸日本一決定戦『R-1グランプリ2022』(フジテレビ系)で優勝した、お見送り芸人しんいち。最近は、同大会準優勝のZAZYとセットで番組に出演し、“バトル”を繰り広げることが定番となっている。

 R-1グランプリは、芸歴10年以内という出場資格があり、ZAZYは今年がラストイヤー。一方、しんいちはZAZYより芸人デビューは早いものの、活動休止期間があったため、それを差し引いて“芸歴10年以内”と認められ、大会に出場した。

 しかしZAZYはそれを不服に思い、SNS(現在は投稿を削除済み)や番組などで、しんいちに芸歴詐称ではないかと指摘するなどし、2人が“ガチ喧嘩”をする展開となっていたのだ。

 そんななか、4月2日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では、しんいちとZAZYがともに登場。番組内で、しんいちからの呼びかけにより2人がユニットを結成、今年のM-1グランプリに出場するというまさかの流れになった。

「ともにお笑いの才能がある2人なので、ユニットを組んで、どんなネタが飛び出すのか、楽しみではあります。予測不能なネタを見せてほしいんですが、ちょっと2人の絡みがトーンダウンしているような気がするんですよね……」(お笑い事務所関係者)

 しんいちとZAZYのカラミについて、バラエティー番組に携わる制作会社スタッフはこう話す。

「R-1直後は、ZAZYもしんいちに対してガチで怒っている様子で、しんいちもしっかり応戦していた。ガチの喧嘩が本当にスリリングで面白かったんです。でも、そういったケンカがいろいろな番組で繰り返されていく中で、2人のテンションはかなり落ち着いてきてしまった。ガチだったからこそ喧嘩がうまくエンタメ化できていたということもあったので、もはやガチ感が薄れている今となっては、2人のカラミがあまりスイングしなくなってしまったんです。まあ、ガチ喧嘩なんてものは、そうめったにバラエティー番組で観られるものではないわけで、面白くなるのは間違いない(笑)。でも、慣れてしまえばなんてことないやりとりですからね。平場で生き抜くための手段としては、リスクは大きかったと感じます」

 また、ピン芸人同士のユニットとしてネタをすることの難しさもある。

「そもそもピン芸人は個性もこだわりも強く、“やりたいことを1人でやる”という意識が高い。M-1グランプリで決勝に進出したおいでやすこがにしても、それぞれのピン芸をコンビ芸にまとめているスタイルで、いわば2人の個性とこだわりが同時に成立した稀有な例です。

あと、ユニット結成の瞬間は話題にもなるし、ネタのものめずらしさもあるけど、その後が本当に大変。コンビとしての長年のキャリアがあれば、新ネタを作るコツも掴んでいますが、急造コンビではネタ作りも困難を極めるでしょう」(前出・お笑い事務所関係者)

 しんいちとZAZYがユニットとして、M-1で結果を出すにはどうすればいいのか?

「もともとユニットを組む予定はなかったでしょうし、仕方ないんですが、今はネタを作る前に飽きられてしまうという超危機的状況だと思います。なので、本気で挑むなら、少なくともガチ喧嘩の流れは封印したほうがいいかもしれない。ちょっと出し惜しみをして、M-1の予選が始まってからまた、2人の活動を増やしていくというパターンがいいのかもしれません」(同)

 果たして、ガチ喧嘩をしていたしんいちとZAZYは、ちゃんと協力して、漫才ネタを作ることができるのか……?

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2022/04/23 19:00
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