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KinKi Kids「ジャニーさんが初めて間違ったグループ」中居と振り返る奇跡と軌跡

デビューしてからずっとジャニーさんが近くにいる

 デビューに執着して“YESマン”になるのではなく、しっかり意見をもって対等に接することができた、ジャニー氏との関係性が露呈する。

 KAT-TUNの亀梨和也は「キンキの2人の名前がジャニーさんの口から出て、物事を説明されることとか、非常に多かったです。『光一だったら、剛だったら、こうするよ』っていう。あれほどデビューしてからずっと、ジャニーさんが近くにいるグループはないですよ」と、その強い絆を証言した。

 好待遇でドラマやテレビ出演が順調に決まり、一般にキンキの存在が知られていくなか、実はCDデビューには6年の歳月がかかった。

 というのも、ジャニー氏側は準備を着々と進めていたようで、2人のデビューのタイミングをみてレコード会社を設立、第一弾アーティストという舞台を用意し、あつらえたのは「硝子の少年」。

 華やかなものでも流行りのものでもなく、作曲・山下達郎と作詞・松本隆のタッグで生まれたキンキのための彼ららしい1曲。ジャニー氏からの条件は、初登場1位、最低でもミリオン、100万枚!というもので、結果として、累計で179万枚を売り上げ、ジャニーズ内でも記録的なヒットになった。

 その後も数々の名曲を残してきているが、バランスよく各々の個性を活かした個人活動にも意欲的だ。光一は2000年に主演を務める舞台『SHOCK』シリーズがスタートし、現在まで1900回以上も公演が続き、ほぼライフワークとなっている。

 一方、シンガーソングライターとして自分を表現している剛にも昔、ミュージカルの話が来ていたようだが「やりたくなかったから」と辞退し「断ったヤツ初めてだよ~」とジャニー氏にいわれたという。

 そして避けては通れない2019年、ジャニー氏が入院そして他界した際の話に。

 都内の自宅で倒れ、病院に緊急搬送されてからというもの、光一はほぼ毎日ジャニー氏の病室に足を運んだそう。病室でキンキの2人とジャニー氏が揃い、目の前で見ていた亀梨は「3人の絆を目の当たりにして、素敵な光景だった。ウルっとしちゃった」と当時のことを思い出す。

「後にSMAP解散騒動に発展した、ジャニーズ事務所内の分裂が露わになった際、激しい派閥争いに食い込まず中立派(ジャニー派)と呼ばれていたのはキンキでしたね。それほど忠実というか、他のグループとは違う飛びぬけた存在なんです。一時は不仲説や、剛くんの体調不良などから解散説もでることはありましたし、なにより愛するジャニーさんがこの世を去って、キンキの行く末にも注目が集まっていました」(既出・記者)

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