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岸田内閣、支持率急落と“事務化したテロ”の時代

古株自民党議員と旧統一教会との“癒着構造”

 サンデー毎日で、保阪正康は、

「昭和のテロ、いわゆる政治テロの決行者は確信犯であり、狙撃する人物を調べて、対象への深い関心、ある種の強い親愛の情を持つに至る点に特徴がある。狙撃する敵に畏敬の念を持つに至るのだ。(中略)

 逆に今回、安倍元首相を狙った山上某にあるのは、特に狙撃対象に親愛の情を持っているとは言い難いことだ。殺害するということが極めて事務的に感じられるのである。

『テロの事務化』と言うべき現象が起こっているように思える。無機的でいて、殺伐としたテロの時代になっていくことに恐怖を感じる」

 このテロの影響がどう広がるのか、まだ予断は許さない。

 統一教会との黒い人脈をめぐって、自民党が大揺れである。

 岸田文雄首相は、意外なことの展開に驚き、慌てて内閣改造を言い出し、統一教会との関係を洗い出せとも言い出した。

 コロナ第7波も衰えを見せず、何も手を打てない政権に呆れ果て、支持率も50%を切る始末。人の話も聞かず、何もやらないのでは当然である。

 文春は、2人の自民党の大物と統一教会とのつながりを報じている。

 1人は下村博文衆院議員で、安倍派の会長代理。彼は、統一教会が名称変更したときの文科相。それまで認めなかったのに、突然、統一教会側と示し合わせたように、名称変更を認めたのだ。

 下村は、何も指示をしていないといい張るが、上の安倍からの指示か、統一教会からの圧力か、どちらかがあったに違いない。

 今一人は、細田博之衆院議長。細田はもちろんだが、彼の選挙を長年支えてきた細田重雄という人物、細田の父親の秘書を務めていたそうで、この人物が文鮮明夫妻が創設したAPTF(真の家庭連合運動推進協議会)島根の関連団体の議長を務めていたというのである。

 こうした古株議員たちに統一教会は深く広く根を下ろしているのだ。岸田首相も生半可な覚悟では統一教会との“癒着構造”に斬り込めはしないと知るべきだ。

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