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『関ジャム』“東京ソング”特集、長渕剛の「とんぼ」は東京育ちに刺さる!?

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

いしわたり淳治、SUPERCAR時代をついに語る

 青森県十和田市出身のいしわたりが高校生の頃に出会った「上京ソング」は、ピチカート・ファイヴ「東京は夜の七時」であった。

「『とても淋しい あなたに逢いたい』ってサビで歌うんですけど、普通は淋しさを歌にするんですよ。そうじゃなくて、そこはサラッと『淋しいからあなたに逢いたい』だけを歌って、あとは東京がキラキラしたことだけを伝えているっていう。すごい都会的だなと思って。人間味みたいなところをバサッと切るカッコよさがあるんですよね。これはもう、僕らの住んでる街じゃ生まれない感覚だろうなあっていう感じがします」(いしわたり)

 いしわたりは「僕らの住んでる街(青森)じゃ生まれない」と言ったが、「東京は夜の七時」を作ったのは、3歳までの幼少期と中学~高校までの時期を北海道で過ごした小西康陽である。改めて歌詞を読むと、この曲は東京についてほとんど何も語っていない。まだバブルが残っていた頃、偽りの“雰囲気”を提供することに腐心した曲とも言える。クラブカルチャー全盛の時代に放たれた、徹底的にキラキラした東京を描く楽曲に息づく空虚さはクール。個人的には、この手の「東京ソング」が好みだ。

 そして、改めてサウンド面に気をつけて聴き返すと、たしかにいしわたりが在籍したSUPERCARに影響を与えている気もするのだ。

 ここからいしわたりは、青森に住んでいた自身がどんな経緯で上京したのかを明かした。

「高校2年のときに初めてギターを買って練習して、高校3年でSUPERCARっていうバンドを組むんですけど。でも、中学の同級生とかと組んだんで、学校が全員バラバラだったんです。そうなると、文化祭とかで(ライブを)やることができないじゃないですか。でも、街にライブハウスもないから。『自分たちが作った音楽は悪くない気がするけど、どのくらい価値があるかわかんないね』って話になって、『1回、東京に送ってみよう』って送ったのがSONYで。そしたら、SONYの人が面白がって会いに来てくれたりとか、育成契約をしてもらったりとか。18歳で」(いしわたり)

 いしわたり淳治がSUPERCARのことを話しているという事実。こんなに嬉しいことはない。彼にとってSUPERCARは、もう黒歴史ではないのかもしれない。もちろん、心の中で整理がついたから、こうして口にすることができたのだろう。おそらく、この番組がSUPERCARについて触れたのは今回が初めてだと思う。

「(ライブは)デビューするまでしたことなかったです。でも、それでも僕はまだ全寮制の高専(八戸工業高等専門学校)といって20歳まで行く高校だったので、18歳で契約してもまだ学校があるから東京に出れないんですね。なので、5年生の秋くらいにデビューするんですけど、それから1年くらいはまだ青森から通ってました」(いしわたり)

 SUPERCARのデビュー曲「cream soda」は雑誌「ROCKIN’ON」でいきなり絶賛されたし、彼らの楽曲は映画『ピンポン』やアニメ『交響詩篇エウレカセブン』でも使用された。「ライブ経験がなかった」といういしわたりの証言は、逆に言えば、SUPERCARが早くからSONYに目をつけられたエリートバンドだったという事実を表している。

 曲はめちゃくちゃカッコいいけれど、ライブパフォーマンスがいまいちだったため「勿体ない」と評されることも多かったのがこのバンドだった。いしわたりの回顧のおかげで、その理由がはっきりとわかった。今ではあまり語られないSUPERCAR時代の話をいしわたり本人の口から聞けたのは、すごく貴重だった。今回の特集のおかげである。

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