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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 香川照之「オレが謝ってる」の驕り

香川照之「オレが謝ってやってる」の驕りが透けたモヤモヤ謝罪、土下座もナシ

香川照之のサクッと謝罪に違和感

 ところで、私は「タモリ」と「たけし」と「香川照之」が嫌いである。

 タモリは私と同世代。昔、ゴールデン街で遊んでいて、彼の芸を見たことがあったが、実に面白かった。

 だが、それからだいぶ経って、テレビに出るタモリはサングラスをかけただけのただの人。

 彼のよき時代は、ゴール街に置いてきてしまったようだ。彼は私の恋敵でもある。

 やはり昭和20年生まれの吉永小百合が好きだ、自分はサユリストだと公言しているのが気に入らない。

 私は、小学校高学年の時から筋金入りのサユリストである。彼女が年上の男と結婚しても、その愛は変わらない。死ぬまでサユリストでいくと決めたのだ。

 そのサユリに、こともあろうに後期高齢者(私も同じだが)が思いを寄せるなど、許しがたい。とまあ、私怨が入っている。

 ビートたけしはいうまでもないだろう。美醜に触れるのは控えるが、活舌の悪さは、補聴器を付けていても聞き取れないほどひどい。

 そんなになってまでテレビに出続けるのはどうしてなのか。新潮によれば、糟糠の妻と別れて元ホステスの中年女性と再婚したらしいが、この女性が吝嗇で、たけしをテレビに出させ、ギャラのつり上げも行っているという。

 真偽のほどはわからないが、今頃になって、女性のいうことを聞いてテレビなんぞに出続けるたけしは哀れでさえある。もうそろそろ消え時であろう。

 香川は、あのアクの強さが見ている者を白けさせる。半沢直樹の最初の頃は、演技もうまいしなかなかの役者だと思っていたが、それ以後、何をやっても同じ役にしか見えなくなってしまった。

 工夫がないのだ。東大出で、歌舞伎の世界でも注目されているというが、テレビドラマに歌舞伎を持ち込んだように見える。トヨタの社長とジャレつく香川も嫌いだ。天下のトヨタ社長と俺は親しいんだぞという得意げな表情が嫌だ。

 個性とは、作るものではなく滲み出るものだ。香川はドラマによって変えるようにしているのだろうが、私から見ればみな同じである。役者としては致命傷ではないか。

 そんな香川照之のスキャンダルをスクープした新潮が今週の第1位。銀座のクラブで、ホステスに乱暴狼藉、セクハラの限りを尽くしたと報じている。

 2019年7月、銀座のクラブでホステスに対して胸部を触る、キスをするなどの性加害に及び、被害女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことが判明したというのである。

 件の女性・美麗(仮名)は、トラブル翌年の20年5月、香川の暴走を止められなかったという理由で、クラブのママに対して損害賠償の請求訴訟を起こしたという。

「東京地裁に提起された訴訟自体はすでに昨年、取り下げられているが、手元にある訴状によると、香川は19年7月に、銀座の高級クラブを訪れていた。

 その訴状には、同日午後11時ごろ、当該クラブの個室で行われたこととして、こう書かれているのである。

<訴外香川の隣にいた子が席を外したため、その席に原告が移動したところ、突然、訴外香川は、原告の服の中に手を入れ、ブラジャーを剝ぎ取った。剥ぎ取られたブラジャーは、被告及び同行の客3名に次々と渡され、全員がその匂いを嗅ぎ、いろいろと卑猥なことを申し述べた>
<そして、訴外香川は、原告にキスし、服の中に手を入れ、原告の乳房を直になでまわしたり揉んだりして弄(もてあそ)んだ〉>

 その場に居合わせたほかのホステスにも話を聞いてみたところ、香川は来店当初それほど酔っておらず、陽気に盛り上げ役に徹していたという。しかし、徐々に様子がおかしくなり、ホステスのドレスに手を突っ込んでわきを触り、匂いを嗅ぐなどの行為に及んだ。そして、極め付きが美麗さんをターゲットにしたセクハラだったという。

「彼女は明るく、酔ったお客さんをあしらうのが上手で、だから余計にいじられたのでしょう。間もなく香川さんは美麗さんのブラジャーを剥ぎ取り、その匂いを嗅ぎながら彼女をはやし立てました。さらには美麗さんの胸元に手を突っ込んで、胸をもみはじめた。キスまでしていましたからね』」

 これが事実なら、準強姦罪にもなりかねない行為である。その上、あまり酔ってはおらず、初めての店で、これだけのハレンチなことができるというのは、ほかにも“余罪”がありそうだ。

 クラブのママに損害賠償を求めたというのだから、当然、香川にも同様のことをしたと思える。香川側は、事務所があわてて謝罪に訪れ、慰謝料の名目で多額の金品を彼女に払って示談にしたのであろう。

 その際、今ではよくやる手口だが、彼女側が一切このことをマスコミに話さないなどと「誓約書」を書かせたのではないか。

 この情報を誰が新潮に流したのかは分からないが、損害賠償を求められたママ側が、香川の行為を腹に据えかねて、ご注進したのではないか。

 どちらにしても、香川のセクハラは度を越している。いくら人気者とはいえ、許される行為ではない。

 香川の事務所は「本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実」としてホームページで謝罪文を公表した。

 香川がMCを務めている8月26日、金曜日の『THE TIME,』(TBS系)に出演して、冒頭、神妙な顔をして、

「おはようございます。冒頭にお時間をちょうだいいたします。このたびは一部週刊誌報道におきまして私事でお騒がせをいたしまして、みなさん、ご迷惑、ご心配、ご心痛をおかけし誠に申し訳ございません」

 さらに続けて、

「私自身、自らの行動をしっかりと深く反省し自戒の念をきっちりと持って改めてまた日々を務めていきたいと思っております。また与えられていただける仕事に対しましてはしっかりと真摯にまじめに一生懸命、全力でこれまで通り挑んでいきたいと思っています」「そして何よりこうして一日を与えていただいていること、このことへの感謝を忘れずに過ごしてまいりたいと思います。重ねてこのたびお騒がせをしておりますこと、大変申し訳ございません」

 と謝罪した。

 だが、新潮の記事を読んでいない視聴者には何のことやらさっぱりわからなかったであろう。事の経緯について何の説明もなかったのだから。

 銀座のクラブでホステスの方に大変なセクハラをしてしまった、といわなくてはいけないはずなのに、何の説明もなしである。

「オレが謝っているんだから、お前たちはわからなくていい」

 そんな傲岸さが見ていて感じられたのは、私だけだっただろうか。予想していた「土下座」もしなかった。

 先もいったように、香川のセクハラ行為はこれだけではない気がする。“余罪”が次々出てきたらどうするつもりだろう。

 世の中を舐め切っているように見える香川は、これを機に、強く強く反省! すべきであろう。(文中敬称略)

【巻末付録】

 今週はポストだけ。

 袋とじ「なをんスペシャル 8WOMAN NextStage 肉弾の美裸身」。西田幸樹の「エロさ」がたまらないね。

「たまらん、まんまる。青山ひかる」「本郷愛 上向いてツン!」
 

<「週刊誌スクープ大賞」過去記事(一部抜粋)>

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2022/08/30 20:00
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