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マクドナルドのグラコロだけじゃない! コメダ、モス…コロッケバーガーの“アタリ”年!?

マクドナルドのグラコロだけじゃない! コメダ、モス…コロッケバーガーのアタリ年!?の画像1
マクドナルドの「グラコロ」370円(税込、以下同)と「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」420円(筆者撮影)

 これは筆者の実体験である。マクドナルドでこんな会話をしている女子2人組がいた。

女子A「やっぱ『グラコロ』だよ~」
女子B「この季節コレだよね~」
女子A「ホントずっと売ってほしい。なぜ売らない」
女子B「わかる。わかるわ」

今期はコロッケバーガーの“アタリ”年

 これは、ネットであるあるな「マックの女子高生」ネタでは断じてない。繰り返すが、筆者が実際に聞いた会話だ。

 そこまで言う? 広告にノせられてしまったのか? いやいや、そこまで思うのは邪推というものかもしれないが、事実、この2人がマクドナルドのグラタンコロッケバーガーを愛しているのは事実のようだ。

 どんなに高額な高級レストランの料理であろうとも、そこまで言わせる料理は多くあるまい。この2022~23年にかけての冬、ファストフード業界ではコロッケバーガーが大ブレイク。いや、大ブレイクというよりは“アタリ”年というべきか。マクドナルド、コメダ珈琲店、そしてモスバーガーの3社がコロッケバーガーを販売しているが、それほど企業もコロッケバーガーに注目していることを意味している。

 そこで今回、コロッケバーガーを販売している主要店3社のコロッケバーガーを食べ比べし、本当においしいのかどうかレビューしてみた。

 あくまで筆者の尺度だが、オススメ度を「★5つ満点」で表示している。参考にしてもらえれば幸いである。

<マクドナルド>
「グラコロ」370円(税込)

マクドナルドのグラコロだけじゃない! コメダ、モス…コロッケバーガーのアタリ年!?の画像2
「グラコロ」370円(筆者撮影)

 食べた瞬間にジューシー感はないが、バンズとコロッケの衣の「W香ばしさ」が最初に訪れるので問題なし。そのあと、コロッケのトロトロ食感な濃密グラタンが溢れ出し、濃厚なシチューにフランスパンを浸して食べているかのようなリッチ感を感じる。

 マクドナルドを称賛したいのは、グラタンコロッケを極厚にしている点。薄くない。この厚みが食べる者を魅了している一因なのは間違いない。

オススメ度: ★★★★★

<マクドナルド>
「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」420円(税込)

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「ふわとろたまご濃厚デミグラコロ」420円(筆者撮影)

 ふわっふわでなめらかなたまごがデミグラスソースと合わさり、通常の「グラコロ」より早期にジューシー感が訪れるので、口の渇きを感じることなくグラタンコロッケのおいしさに味覚が到達できる。なにより素晴らしいのが、たまごのフワフワ感とグラタンコロッケの滑らかさが「トロトロ」のグラデーションを描いて、旨味の緩急を楽しませてくれるところ。

オススメ度: ★★★★

<コメダ珈琲店>
「グラクロ」610~680円(税込)※店舗により異なる

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「グラクロ」610~680円(筆者撮影)

 素晴らしい。とにかく素晴らしい。コロッケバーガー。厚みあるグラタンコロッケはバツグンに美味だし、どぎついソースや濃すぎる調味料でごまかしていないのが潔く、だからこそウマイ。

 だだし、贅沢を言えばもっとソース多めのほうが、瑞々しさを感じながらグラタンの濃さを楽しめたはず。口内の水分量を考えれば、バンズももう少し小さめ、湿度高めでもいいだろう。食べた者が最終的に満足して着地できるかどうかを考えて開発したい。ただ、グラタンのコクを楽しめる仕上がりなのは間違いない。

オススメ度: ★★★

<モスバーガー>
「とびきりアボカドコロッケ」590円(税込)

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「とびきりアボカドコロッケ」590円(税込)(筆者撮影)

 極めて残念。思った以上に大ボリュームで、丁寧に盛り付けして仕上げられたグラクロ自体からは「客の満足度を高めたい」という企業理念を感じられて素晴らしいのだが、とにかく喉が乾くほどのドライ感。

 確かにキャベツ、オーロラソース、パティによって旨味エキスは得られるが足りない。なぜなら、コロッケがカラッと水分少なめだから。コロッケのサクサク感を犠牲にしてでもソースたっぷりにして、旨味を盛り上げることも可能だったはずだ。

オススメ度: ★★

今期は絶対にコロッケバーガーを買うべし!

 ここまで3社4種類のコロッケバーガーを紹介してきたが、コロッケバーガーにはほかのハンバーガーにはないウィークポイントがある。すでにお気づきの人も多いかと思うが、ジューシーさを感じにくいことである。ハンバーガーは食べた瞬間に、できるだけ早く、味覚に対して旨味、感触に対しジューシーさを届ける必要がある。

 しかし揚げ物のコロッケの特性上、コロッケバーガーはジューシーなエキスを口内に届けるのが極めて難しい。なぜなら、コロッケにしてもグラタンコロッケにしても、ホクホクでトロトロなのは事実だが、エキスとしてのジューシーさが弱いからだ。

 とはいえ、今期の各社のコロッケバーガーは、たとえジューシーさが弱くともそれを補う魅力があり、そもそもジューシーさを付加することを実現したバーガーもある。素晴らしいコロッケバーガーの“アタリ”年だ。

(※店舗によっては販売が終了している商品もございます。あらかじめご了承ください)

クドウ@地球食べ歩き(編集者・ライター)

ネットメディアアドバイザー。ファミ通→いろいろ→ライブドア。ガジェット通信、ロケットニュース24、Pouchの初代編集長 創設者。ロケットニュース24は私の個人ブログからスタート。TVチャンピオン焼肉王とデカ盛り王選手権で準優勝。日清公式どん兵衛士。臨時休業マニア。飯と旅行。

Twitter:@kudo_pon

くどうあっとちきゅうたべあるき

最終更新:2023/01/04 19:00
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