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宝塚の壮絶イジメの“文春砲”第3弾、他スクープ14本

LGBTQ差別発言の秘書官と岸田首相の責任

「ブリンケン米国務長官は2月3日、予定していた中国訪問の延期を決めた。モンタナ州の核兵器施設に近い上空で、バス3台分の大きさの機器を積んだ中国の偵察気球が確認されたことを受けた措置だ」(ニューズウィーク日本版)

 今の時代、気球でアメリカの秘密基地を回り、極秘情報を集めるなどというやり方を、中国といえどもやるわけはないと思うが、アメリカでは大騒ぎし、属国のこの国でも、中国許すまじという声が聞こえてくる。

「宇宙空間から詳細なデータを収集できるスパイ衛星に比べれば、高高度に浮かぶ気球は大したことがないように見えるかもしれない。だが、気球には利点もある。製造コストが安価で、何カ月も飛べる。予測可能な軌道を移動する人工衛星と違い、上空を『ぶらつく』こともできる。そして撃墜するのは意外と難しい」(同)

 だが、中国側が重要な外交日程の直前にこうした挑発的行為に出るというのは、私には信じがたい。

「今回の騒動は、中国の軍や安全保障部門の内部にいる反米派による意図的な挑発だった可能性もある。しかし、実際には単純ミスの可能性のほうが高い。そもそも気球をアメリカの領空に送り込む意図はなかったのかもしれない。

 中国がこの偵察システムをしばらく前から使っていて、アメリカはそれを知りながら外交的判断に基づき対応しなかった可能性は極めて高い。この種の侵入は以前にもあったと、国防総省の報道官は記者会見で認めている」(同)

 今回は民間人でも探知可能だった低空飛行をしていたため、アメリカ当局も動かざるをえなかったのではないかというのだ。

 中国側が、この気球は偏西風の影響でコースを外れただけだと主張しているが、これは、 

「今回の気球騒動は、私たちが『第2次冷戦』の初期にいることを再確認させるものだ。冷戦当時は相互監視が最も緊迫した問題の1つだった。1960年のU2撃墜事件では、ソ連は探知できないはずの偵察機U2を撃墜しただけでなく、パイロットを捕らえてテレビで自白させ、アメリカに恥をかかせた。当時の米ソ関係は比較的良好だったが、この事件のせいで軍縮交渉は台無しになった。

 パイロットの拘束が判明する前、アメリカはU2機は気象観測用の航空機であり、誤ってソ連領空に入ったと主張していた。今回の中国の説明と不気味なほどよく似ている」(同)

 だが、枯れ尾花を敵だと勘違いして起きる戦争もある。米中関係の緊張度は増していると思わざるを得ない。岸田首相はどんな認識を持っているのだろう。

 

 ところで、岸田首相の秘書官でスピーチライターでもあった荒井勝喜が2月3日夜、記者とのオフレコ会見の中で、性的少数者(LGBTQ)や同性婚カップルに対して、「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と発言し、同性婚の合法化についても、「(ほかの首相)秘書官も皆、反対だ」「認めたら、日本を捨てる人も出てくる」とも語ったと毎日新聞に報じられた。

 毎日新聞は2月3 日22時57分付で「首相秘書官、性的少数者や同性婚巡り差別発言」(高橋恵子)を掲載した。

《LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡り、経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官が3日夜、記者団の取材に「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をした。首相官邸でオフレコを前提にした取材に対し発言したが、進退問題に発展しかねず、国会で岸田文雄首相の任命責任が問われる可能性がある。》

 オフレコに出ていたのは毎日だけではない。他社の記者は、この発言に疑問を持たなかったのか(朝日は出席していないとしている)。

 オンレコはもちろんだが、オフレコでも、重大な問題発言は報じるのが当然だ。オフレコを書いてしまったら、次からは本音を話してもらえなくなるといういじましい記者根性を捨てろよ。

 しかも、その前日、岸田首相も衆院予算委員会で、同性婚の法制化について否定的な考えを述べていた。その理由として「社会が変わってしまう」とまでいったことで、岸田の中の差別意識が露わになっていた。

 この発言は、荒井が書いた原稿にはなかったという。ということは、岸田も荒井も、同じ差別的価値感を共有していたということになる。呆れたものだ。

 もはや岸田には、一国の首相という重責は任せられないことがはっきりした。

 即刻、辞任せよ。それしかとる道はないではないか。荒井を更迭してすむ話ではない。世界の笑いものである。

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