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宝塚の壮絶イジメの“文春砲”第3弾、他スクープ14本

使途不明金で裁判中の元社長「秋篠宮の側近から100万円を…」

 天皇家ともゆかりのある伝統の鵜飼の屋形船を運営する会社の前社長が、「使途不明金を賠償せよ」と訴えられ、裁判が行われているという。

 その裁判の過程で、前社長のXが、「秋篠宮の側近から100万円を要求され渡した」と証言したと、文春が報じているのである。

 一民間企業の経営者から多額の金銭が、その側近を経由して秋篠宮に渡っていたとすれば、秋篠宮家の家名に傷がつきかねない。経緯を見てみよう。

 この側近というのは奥野卓司で、文化人類学者で、公益財団法人「山階鳥類研究所」の所長も務めていた。

 ここは昭和天皇のいとこで鳥類学者の山階芳麿が1932年に設立した「山階家鳥類標本館」が前身だった。

 秋篠宮は、20歳になって初めて、公的な肩書として就任したのが、この研究所の総裁だったそうだ。学習院大学時代は、彼のライフワークであるナマズ研究のために何度も通い、今も月1回程度、オンラインで会議に参加しているというのだ。

 数多くの肩書を持っている秋篠宮だが、実際に活動しているということでは、“別格”の存在だそうだ。秋篠宮は総裁、奥野は所長という関係だが、2人は2009年に共著を出していて、秋篠宮が発足に尽力し、常任理事だった「生き物文化誌学会」でも奥野は理事を務めているそうだから、親しい関係にあることは間違いないようである。

 X前社長がいた「嵐山通船」(京都市右京区)は創業1909年という老舗で、船頭たちが主な株主で、記念の売上高は1500万円前後で推移していたという。

 Xが社長に就任したのは2017年1月だが、この年、感染症の流行で10羽以上の鵜が病死してしまったそうだ。

 窮状を聞きつけた地元の宮司が奥野をX社長に紹介したという。2人は、感染症対策を強化した新しい鵜小屋の建設と、鵜飼文化の振興を目的に2018年2月に、一般社団法人「嵐山鵜飼観光文化振興協会」を立ち上げ、奥野氏は副理事長から、翌年に代表理事になった。

 2018年秋には鵜飼協会も京都府の許可を受け、鵜小屋の建設もスタートしたそうだ。

 順風かと思われた「嵐山通船」だったが、経営に異変が起きていたと現社長の小島義伸がこういう。

「それまでは安定して黒字の会社やったんです。けど、Xさんが社長に就任してから突然赤字に転落した。十九年に純損失が二千五百五十万円に膨らみ、翌二十年には累積赤字が四千万円に積み上がっていた。株主総会で支出の内訳を見たら、以前は年百万円程度だった『交際費』が、五百万円前後まで急増していた。株主からも批判が噴出したんです」

 結局、Xは2000年4月に解任された。だが、金庫にも通帳にも一銭もなく、新しい鵜小屋の建設費1億円超を会社の不動産を担保に借りていたため、銀行から「このままだと取引を中止する」といわれ、Xを京都地裁に訴えることにしたというのである。

 証拠として提出された「帳簿」には、京都市市長や知事、警察関係者らとの高額な飲食代が記されている。

「帳簿で目立つのは、奥野氏に対する多額の支出だ。視察旅行などの旅費や飲食費に加え、奥野氏が鵜飼協会の副理事長だった十八年四月から十九年三月まで、毎月二十万円を『奥野卓司 鵜飼研究費』などの名目で支出したとされている」(文春)

 これについてXは裁判でこう説明したという。

 副理事長でも無償とはいかないから、奥野に相談したら20万円ほしいといわれた。だが領収書は出せないというので、研究費という名目で現金で渡していたというのだ。

 これに対して奥野は、裁判所に陳述書を提出して、「嵐山通商ではなく協会からの役員報酬で月10万」と主張して、Xと対立しているそうだ。

 これだけではなく、「店C 紀子妃殿下お土産5/12 18519円」「店D 悠仁親王プレゼント 5/18 37038円」、さらに「11/20 店D 秋篠宮様プレゼント(鵜飼船箱入り)18408円」というものまであるというのだ。

 その上、2018年の帳簿には「5月28日 秋篠宮様へ 1000000円」と記されているというのである。

 これについてXは、準備書面でこう主張しているという。

「一社(鵜飼協会)の名誉顧問に秋篠宮に就任頂く計画があり、サミット前に奥野氏に現金百万円を渡した。奥野から『秋篠宮殿下に百万円を渡したほうがいい』とのアドバイスがあったからである」

 サミットとは、2019年9月に嵐山で13年ぶりに開催された「全国鵜飼サミット」のことで、裁判で原告側の代理人が、「サミットに来てもらうためのというお話だったんですね」と尋ねると、Xは「そうです」と認めているという。

 記事を読んだ限りでは、このお金は秋篠宮には渡ってはいないようだが、秋篠宮には気の毒な話ではある。

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