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乃木坂46秋元真夏の卒業に寄せて 「努力、感謝、笑顔」を大切にしてきた最後の1期生

秋元真夏が後輩に贈った言葉「乃木坂に入ってくれてありがとう」

 秋元の温和で愛嬌のある性格は、キャプテンとしての姿にも現れている。秋元がキャプテンに就任したのは19年。前キャプテンの桜井玲香(1期生)の卒業に伴ってのことだった。

「みんなが相談し合える空気感を作っていきたい」とキャプテン就任時に語っていた秋元は、キャプテンとしてどう振る舞うべきかという悩みを抱えていたというが、白石麻衣は秋元について「真夏は努力家。コツコツと小さいことを積み重ねて、秋元真夏にしか築けないポジションを確立しました。新たにキャプテンに選ばれたのも納得。このまま何も変わらず、努力家の真夏のまま乃木坂を支えてほしい」と語るなど、長年共に過ごしてきた同期からも信頼されていた。

 実際に秋元はキャプテンになってから、イベントやライブでもMCを務め、グループの顔としての責務を負う局面が多くなり、外仕事でも後輩を支えてきた。5期生の菅原咲月は樋口日奈(1期生)の卒業セレモニーでMCを務めたことについて、「相談させていただいた真夏さんからのアドバイスのおかげで、自信を持ってしゃべることができたんです」(「日経エンタテインメント!乃木坂46 Special 2023」)と語っている。また、3期生の久保史緒里は『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、自身が悩んで泣いていたときに秋元から「いろんな声があると思うけど、本当に全部に流されなくていいんだよ」とアドバイスをもらったことを明かしていた。さらに5期生の岡本姫奈も公式ブログで「スター誕生ライブに足を運んでくださって、お褒めの言葉と、アドバイスを一人一人頂きました」と綴っている。岡本は、秋元からもらった「乃木坂に入ってくれてありがとう」という言葉を今でも大切にしているという。

 ファンに明かされているエピソードだけではないだろう。秋元は、キャプテンになるずっと以前からメンバーを陰で支えてきたはずだ。そこにあるのは誰よりも乃木坂46を愛しているという事実。キャプテンの使命であること以上に、グループを愛しているからこそ、これからのグループを作っていくメンバーには健やかに成長していってほしいという思いがあるのだろう。秋元にとっては当たり前の、なにげない言葉だったかもしれない。だが、後輩メンバーにはしっかりと秋元の言葉は届いている。

 秋元が最後のステージとして選んだのは横浜アリーナ。これまで松村沙友理や生田絵梨花の卒業コンサートが行われるなど、同期たちが最後の華を咲かせた場所でもある。きっと我々ファンへの愛情に溢れた素晴らしいステージになるはずだ。そして秋元が乃木坂46に残してきた愛情は、これから新たなフェーズへと進む乃木坂46の指針となってくれるだろう。

 先日発表された新体制での32ndシングルでは、山下美月と久保史緒里がセンターを務め、5期生からも5人が初選抜入りしている。「乃木坂46」はまだまだ上り坂だ。

川崎 龍也(アイドルライター)

2019年よりフリーライターとして活動しつつ、現在は都内にあるWEBメディアでも勤務。主にアイドルのコラムやインタビュー記事を書いています。noteでは毎週アイドルの楽曲レビューを更新中です。

Twitter:@ryuya_s04

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かわさきりゅうや

最終更新:2023/06/19 19:54
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