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櫻井孝宏、『鬼滅』『呪術』からも消える? 降板ドミノ予感させる“異変”も続発

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画像:劇場版「モノノ怪」ティザーサイト

 人気声優の櫻井孝宏が、2007年に放送されたテレビアニメの新作で今年中の公開が予定されていた映画『劇場版モノノ怪』の主人公・薬売り役を降板することが決定した。他のアニメ作品でもキャストが変更されたり、イベントの出演者に名前がなかったりといった異変が相次いでおり、大ヒット作の『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を降板する可能性まで指摘されている。

 『モノノ怪』は、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持った謎の男「薬売り」を中心に、人の心とアヤカシが生み出す凄絶なる惨劇を描く和製ホラーアニメ。劇場版は完全新作エピソードとなり、15周年記念企画の一つとして2023年内の公開が予定されていた。

 ところが、制作を手がけるツインエンジンは2月28日に「2023年内の公開を予定しておりました『劇場版モノノ怪』は、公開時期を延期させていただくこととなりました。誠に申し訳ございません」と公開延期を発表し、さらに「また薬売り役のキャストを変更をすることと致しました」と主人公のキャスト変更を報告した。制作応援クラウドファンディングで約6000万円を集めていたが、公開延期とキャスト降板に納得できないという支援者には返金対応するという。

 突然のキャスト変更の理由について、同社は「『劇場版モノノ怪』は舞台を大奥に移し、女性たちの苦しみと救済を描こうとしております。その作品性の観点からの決断となります」と説明した。つまり、降板は櫻井の女性スキャンダルの影響を鑑みての判断のようだ。

 櫻井は昨年秋に「文春オンライン」(文藝春秋)で既婚者であることをスクープされ、その直後に同メディアに「約10年間にわたって自身のラジオ番組の放送作家をしていた女性Aさんと交際し、元声優の別の女性と結婚してからも既婚者であることを隠して不倫していた」と報じられ、櫻井との結婚を考えていたAさんはショックで救急搬送された末に作家業を引退したと伝えられた。

 櫻井は報道を事実と認めて謝罪したが、今年1月に再び「文春」がアニメ業界で働く“第3の女性”とも不倫関係になっていたと報道。加えて女性誌で、さらなる“被害者”の存在をほのめかす記事も掲載された。

 櫻井は先述の謝罪を経て、2月12日にABEMAで配信された漫画『トリコ』の生誕15周年記念特番に出演したことで“復活”を果たしたはずだった。しかし、同15日にはアニメプロジェクト『AYAKA ‐あやか‐』のメインキャストを「諸般の事情」によって降板することが発表されており、それに続いて今回のキャスト変更となったことで雲行きが急激に怪しくなってきた。

 ファンがもっとも気になっているのは、4月に第3期が放送される『鬼滅の刃』の冨岡義勇役と、7月に第2期がスタートする『呪術廻戦』の夏油傑役だろう。いずれも大ヒット作の続編で「声のイメージが定着しているのでキャスト変更はないだろう」という見方もあったが、先述したように状況が変わってきたことに加え、声優交代の可能性をにおわせるような“異変”もあった。

 冨岡義勇の誕生日である2月8日、アニメ版『鬼滅の刃』の制作を担当するufotableの公式Twitterがお祝いとして劇中映像とイラストを使ったショート動画を公開したのだが、アニメ映像の部分は冨岡義勇が無言で、別のキャラクターがしゃべっているシーンが使われていた。

 これに対して、ファンからは「声優変更の可能性があるので、櫻井の声が入らない場面を選んだのではないか」といった憶測もあった。ちなみに、第3期「刀鍛冶の里編」は原作での冨岡義勇の出番はないに等しく、その影響なのか、それとも別の意図があるのか、現時点で公式サイトのキャスト欄に櫻井の名前はない。

 また、今月25~26日に東京ビッグサイトで開催されるイベント「AnimeJapan 2023」で『呪術廻戦』のスペシャルステージが行なわれることが決定し、主人公・虎杖悠仁役の榎木淳弥、 五条悟役の中村悠一、家入硝子役の遠藤綾の出演が発表された。

 連続2クールとなる第2期は、第1クールで五条悟と夏油傑の高専時代のエピソード「懐玉・玉折」が描かれると発表されており、このステージに櫻井がいないのは違和感がある。そのため、一部では「このまま降板するのでは」といった声もあがっているようだ。

 騒動発覚後も「アニメのキャラと声優の人格は別」「私生活の問題と声優としての評価は関係ない」といった観点で擁護する意見があったが、先述したように『劇場版モノノ怪』の制作サイドが「本人のイメージと作品テーマが合わないので降板させる」という判断をした意味は大きい。このまま“降板ドミノ”が続くおそれは十分にあり、櫻井にとっては声優人生最大の正念場になるかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/03/02 07:00
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