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橋本環奈の連ドラ初主演作、「原作改変でジャニーズ増量」は吉と出るか凶と出るか

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橋本環奈

 橋本環奈の地上波連続ドラマ初主演となるTBS系火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』が4月18日にスタートする。

 2017年に完結したわたなべ志穂による同名マンガの実写化となる本作は、打ち合わせに来る新郎を虜にしてしまうことから「悪女」と呼ばれるほどの美貌を持つホテルブライダル課勤務のウエディングプランナー・綾華と、その絶対的権力から「王様」とも呼ばれるホテルの新支配人・東郷が織りなすラブストーリー。自身への縁談を断るために東郷が偽装結婚を綾華に持ちかけ、互いの利害関係が一致して結婚することになるが……という導入で、綾華を橋本が演じ、Hey! Say! JUMP・山田涼介が相手役となる東郷を務める。

 昨年の『NHK紅白歌合戦』での名司会ぶりで株が上昇中の橋本だが、意外にも地上波の連ドラ主演は今回が初。しかし、すでに不安要素がいくつも指摘されている。

「ドラマの告知では、主人公の綾華を“ド貧乏シンデレラ”と説明しており、かまぼこ屋を営む大家族の長女という設定なのですが、原作ファンから『貧乏設定とかあったっけ?』『ひとりっ子じゃなかった?』『かまぼこ屋を営む大家族の長女のヒロインって誰……?』『原作とまったく違う』などとツッコミが出ています。また、ドラマの設定でも『絶世の美女』とあるように原作の綾華はいわゆる美人系で、橋本ではイメージが違うという声も多い。東郷・綾華とも、原作ではもっと大人な雰囲気な長身の美男美女というイメージで、橋本と山田のコンビでは“かわいすぎる”印象です。

 まぁ童顔の橋本を主役にするにあたり、コメディ要素を強くしたのでしょう。そしてTBSラブコメの大ヒット作『花より男子』よろしく、貧乏で勝気な女性とオレ様金持ちがいがみ合いながらも心を通わせていく……というラブコメにしたいのでしょうね。原作から大きく改変したことに加え、『花より男子』に似せているという点も気になるところですが、元の原作が大ヒット作というわけではないので、原作との違いを指摘する声は幸いにもそんなに出ないかもしれませんね」(女性誌記者)

 メイン2人についても「代表的ヒットがない」と言われている。

「昨年の山田は、映画は『大怪獣のあとしまつ』に『鋼の錬金術師 完結編』、ドラマは『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)と主演作が軒並み爆死。ただ、山田の場合は“作品選び”に難があるとよく指摘されており、実際、ラブコメに本格挑戦した深夜ドラマ『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)は初回見逃し配信で同枠の歴代新記録を打ち立てるなど大好評でした。『しんぼく』では多重人格の難しい役どころを見事に演じきっており、演技力には定評がありますし、今回の『王様に捧ぐ薬指』はTBS火曜ドラマらしい“胸キュン”路線ということで、山田ファンの求めるものと合致。“オレ様”キャラながら、綾華が隠している優しい面をしっかり見抜く東郷役は、ファンのみならず人気が出そうです」(映画・ドラマライター)

 山田は“持ってない”だけといえそうだが、橋本の場合は実力にも不安の声がある。

「橋本は、主演作でいえばキンプリ平野紫耀とのW主演だった『かぐや様は告らせたい』シリーズ、ヒロイン役では『銀魂』シリーズなどがヒットしていますが、いずれもマンガ原作。そのためマンガ実写化は相性がよさそうですが、単独主演の経験は実はそのキャリアに反して意外に少なく、しかも昨年公開の映画『カラダ探し』まで単独主演作でヒットがなかった。その『カラダ探し』も、若者受けするホラー作品であるのに加え、眞栄田郷敦や神尾楓珠、山本舞香などターゲット層に人気のキャストを集めたことで成立した部分も強い。昨年、WOWOWでの主演ドラマ『インフルエンス』ではシリアスな役柄に挑戦したものの、演技面では共演者の葵わかなや吉川愛に見劣りしていましたね。高校生を演じてもまったく違和感がないのはさすがでしたが、大人になってからもひとりだけ高校生時代から変化が感じられず、まだまだかなといった印象でした」(同)

 さらに追い打ちを掛けるのが、ジャニーズ勢の大量出演と、“監督”だ。

「綾華の弟役として、なにわ男子の長尾謙杜、ジャニーズJr.の田仲陽成と高橋奏琉がねじ込まれています。原作には存在しない役なので、長男役の長尾はともかく、ジャニーズJr.のほうは大して出番がないでしょうから、さほど物語には影響しないとは思われますが……。

 今回、メイン演出に坪井敏雄氏の名前がありますが、坪井氏は昨年、同枠での歴代最低視聴率となる大コケぶりを見せた『君の花になる』も手がけており、トンデモ演出の数々が朝ドラ『ちむどんどん』と比較されたほどでした。イケメンを多数起用したラブコメということで、『君の花になる』の二の舞にならないか心配ですね」(同)

 ただ、キャストの中には、橋本との共演が話題になりそうな人物もいるという。

「綾華の同僚役として出演する小日向ゆかです。人気グラドルで、連ドラレギュラー出演はこれが初ですが、彼女が2021年に大きく注目されたのが、“有村架純似”というそのルックス。恋愛バラエティ番組に出演すると、指原莉乃らから『そっくり』と指摘され、SNSでも反響を呼びました。今回も、『有村架純出てる?』と話題になりそうです。橋本と有村はこれまで共演がないので、2人が同じ画角に収まると、ある意味貴重な画になるかもしれませんね(笑)」(芸能記者)

 同枠の前クールは、同世代のライバル・広瀬すずが、やはりジャニーズと共演したドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』だったが、こちらは世帯視聴率の全話平均6.26%で同枠のワースト6位に沈んだだけに、橋本がここで差がつけられれば“国民的女優”の道も開けそうだが、はたして……。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/04/28 13:13
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