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文春は孤軍奮闘…ジャニー喜多川氏の性加害問題と日本メディアの体たらく

ジャニー喜多川氏性加害問題と文春の孤軍奮闘

 ところで、BBCが放送したジャニー喜多川の性加害問題を、大メディアはほとんど報じない。
 アマゾンプライムでも放送することが決まったというが、メディアにいる人間たちは、この問題を扱えないことに良心の呵責はないのだろうか。
 今井照容責任編集の【文徒】(2023年4月3日)はこう報じている。
――朝日新聞の運営する「GLOBE+」は3月30日付で松谷創一郎の「ジャニーズ事務所のメディアコントロール手法 『沈黙の螺旋』は破られるのか」を掲載している。
《だが、そうしたこと以上にジャニー氏の性的虐待問題が報じられなかったのは、やはりジャニーズ事務所が極めて巧妙にメディアを「コントロール」してきたからだ。》
《民放テレビ局は、自社にとって大切な取引先でもあるジャニーズ事務所の不祥事を報じることに、メリットがないと判断したのだろう。つまりジャニーズのコンテンツで視聴率を稼ぎ、報道機関としての役割を捨てることを選んだ。
雑誌社や新聞社にとっても、業績が下落し続けていた2000年代前半には積極的に報じる価値が高くなかったと想像される。ジャニーズタレントへの取材が成立しなかったり、広告出稿が避けられたりするリスクもあるからだ。》
《こうしたジャニーズ事務所とメディアの関係はいまも大きく変化しているわけではない。各メディアは「ジャニーズ担当」と呼ばれる専任者を置き、ジャニーズとの関係を構築する。この担当者はもともとファンであるケースも多く、ジャニーズ事務所も厚い対応をして人心を掌握する。》
《ジャニー氏の性的虐待問題を「噂」以上のものとして拡散させなかったこの“自動忖度”効果は、世論の「沈黙の螺旋」現象(E・ノエル=ノイマン)と近い様相と言える。》――
 こんなもので、うちも報じてますと開き直られては、冗談じゃないというしかない。
 これは事務所への忖度ではない。犯罪行為を知りながら黙認していた、犯罪に加担していたということである。
 今や、文春だけが孤軍奮闘しているが、そんなことで終わらせてはいけない。
 芸能界を知り尽くしている連中はいつまで沈黙を続けるのだろう。爆笑問題の太田光は、これについて何か発言したのだろうか。
 松本人志は、関口宏は、玉川徹は? ジャニーズ事務所は創業者の重大なセクハラを覆い隠して、芸能界に君臨してきたのだ。
 その「悪事」を報じない、論じないで、何がジャーナリズムだ、何がジャーナリストだ。笑わせる。
 今週も文春は、生々しい元ジュニアたちの証言を掲載している。
「九十九年当時の取材では、合宿所で『ジャニー氏に肛門性交を強いられた』と証言する元ジュニアがいた。
『どこかにいって変なものを持ってきたなあ、と思ったら、ヌルヌルしたものを尻に塗られて、そこに最初は指を、それから性器を入れてきましたからね。いや、怖くて後ろは見られませんでしたけど。痛い、痛い、ものすごく痛いですよ』(九十九年十一月四日号)
 今回、証言したC氏(現在30代後半の男性=筆者注)も、同じ合宿所でジャニー氏の同様の行為を目撃している。(中略)
 翌朝、C氏は行為を受けたジュニアと一緒に風呂に入ったときに、衝撃的な光景を目撃する。
『そいつがシャワーを浴びていると、お尻から血が出ているんです。弱々しく笑いながら、「ケツから血が止まらないよ……」って』」
 こうした証言を、ジャニーズのアイドルたちのファンは、怒りを感じないのだろうか。ジュニアたちを可哀そうだとは思わないのだろうか。君たちの愛しいアイドルたちもこういう目に合ってきたのではないかと思いを馳せることはないのだろうか。
 さて、水卜麻美アナが俳優の中村倫也と結婚したことが話題である。
 私は水卜のファンではないし、誰と結婚しようがいいじゃないかと思うのだが、世間はそうではないようだ。
 彼女は慶応大学を卒業して2010年に日テレに入り、1年目から『ヒルナンデス』のアシスタントに抜擢され、茶の間の人気者になったそうだ。
 食べることが好きで、しかも肉食系だそうだ。そんな彼女だけに、男との噂はいろいろあったようだ。
 日テレの30代のディレクターとの「お泊り愛」をフライデーされる。2年後には日テレの政治部の記者とホルモン焼きデートを再びフライデーされる。
 2015年には番組で共演していた関ジャニ∞の横山裕との密会を文春が報じている。
 水卜がぞっこんだったようだが、その後破局?
 2021年には『ZIP!』の総合司会に就任。中村とは、彼の主演ドラマの音声を水卜がやったことがきっかけだそうだ。
 これをきっかけに、水卜はフリーになるのではないかといわれているそうだが、好感度はいいが、ものすごい美形というわけではない。彼女は報道志向があるというから、現場をレポートするような仕事が面白いのではないだろうか。

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