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カップ麺のごときインスタントさで…マイナンバーカードの怖い話 ほかスクープ12本

カップ麺のごときインスタントさで…マイナンバーカードの怖い話 ほかスクープ12本の画像1
河野太郎(Getty Images)

今週の注目記事・第1位「菅野智之“満身創痍のエース”を支える20代美女は『小芝風花似』」(FRIDAY7/14・21日号)

同・第2位「隠し子を認めた木原副長官に養育費『新疑惑』」(週刊文春7/6日号)

同・第3位「『マイナカード』まだまだ不都合な真実」(週刊新潮7/6日号)

同・第4位「日経平均『バブル超え』でニッポンに起きること」(週刊ポスト7/14日号)

同・第5位「『広末さんに本気です』鳥羽シェフ直撃」(週刊文春7/6日号)

同・第6位「阿佐ヶ谷姉妹 年収4千万円でもなぜかやめない6畳1間『ボロアパート共同生活』」(FLASH7/11日号)

同・第7位「香川照之と面会 猿之助逮捕全核心」(週刊文春7/6日号)「事件のカギを握る母と子の愛憎劇」(週刊新潮7/6日号)

同・第8位「『神戸6歳児虐待遺棄』ガスもない『6人生活保護一家』の凄絶光景」(週刊文春7/6日号)「6歳児が『助けてください』神戸死体遺棄『悲劇の家』」(週刊新潮7/6日号)

同・第9位「ジャニー喜多川『性加害の実態』」(週刊文春7/6日号)

同・第10位「『週刊現代』若手決起 講談社常務が暴言で辞任した」(週刊文春7/6日号)

同・第11位「総額4億8000万円寄付『箕面市87歳』が明かした『我が人生と終活』」(週刊新潮7/6日号)

同・第12位「ついに親族に開示『大川隆法』遺言書は『幸福の科学』をどこに導くのか」(週刊文春7/6日号)

同・第13位「さらば吉本『大崎洋』前会長最後の告白」(週刊新潮7/6日号)

【巻末付録】ポストのSEXYグラビア採点!

 

 

 今週は現代がお休み。編集部がゴタゴタしているから、月に2回しか出せないそうだが、この騒動、これで収まりそうにないと思うのだが、それはあとで触れる。

 最初は新潮から。大阪・吉本興業のドンとまでいわれた、大崎洋会長が6月いっぱいで吉本を辞めた。まだ69歳だから、まあ潔いといえばいえるが、「辞めたくなった」または、「辞めざるを得ない」何かがあったのではないかと、私は邪推してしまうのだが。

 新潮の「最後の告白」も、上っ面をなぞっただけのインタビューに終始した。

「まもなく自分は70歳になるんですが、あれだけ会社のために修羅場をくぐり抜けてきたんやから、もう少し居座っても罰あたらんやろ。そんな風に思っていた時期もありました。
 とはいえ、吉本は“大崎興業”じゃないし、私もサラリーマンやと思って生きてきましたから、会社にずっと残っているのは格好が悪い。でも、まだ会社に借金あるし、退職金と相殺してちょっとプラスになるかとか、ここ数年、気持ちが揺れ動いていたんです」

 自分をサラリーマンだと思っていたとは、とても思えないが、お笑いの世界も弱肉強食の時代。今のところ、吉本に対抗できるところはないが、ジャニーズ事務所のように、大きなスキャンダルが発覚すれば、あっという間に崩壊することもあり得る。

 このあとは大阪万博に力を貸すそうだが、東京五輪のような汚職事件を起こさんようきばってや。

 万博は大阪維新の会の肝いりだが、そのために、週刊誌にはいろいろな疑惑が報じられている。不正は許さない。大崎にはそういう覚悟で臨んでもらいたいものだ。

 

 さて、新興宗教団体の「幸福の科学」の大川隆法総裁が突然亡くなったのは今年の3月2日だった。

 彼の「遺言書」が6月21日、家庭裁判所で開示され、相続する権利のある者たちが「検認」するために集まっていた。

 そこには「大川総裁が有する〈すべての著作権〉と〈幸福の科学出版株式会社の全株式〉を、総裁の長女・咲也加(32)に相続させるとあり、〈現預金、宝飾品等の私財について〉は、〈幸福の科学に遺贈する〉としてあったという。

 他の権利のある遺族たちは「遺留分」を請求できる。しかし、長女・咲也加と父親の関係はよくなかったので、なぜ、という疑問が信者たちにはあるから、すんなりいくかどうかはまだ定かではないようだ。

 

 ところで偉い人がいるもんだなと思ったが、料理店というのはそんなに儲かるものか。

 大阪市箕面市に金とプラチナの延べ棒30キログラム、時価にして約3億円相当を寄付したのは、地元の料理人として一代で財を築いた中嶋夏男、87歳である。

 それ以外でも多額の寄付をしたところはあるそうだ。

 料理人として腕を磨き、箕面市に日本料理店「銀なべ」を開いた。その後、食品会社や精肉店などもやり、バブルがはじけても商いのピンチは一度もなかったという。

 酒もたばこもギャンブルもやらず、夫婦そろって倹約家。

 3階建ての家は息子に残すが、それ以外は、自分たちが生きていくだけを残し、あとは全部寄付するという。見事な終活だが、金の延べ棒か、一度でいいから持ってみたいものだ。

 

 デイリー新潮に続いて、文春も週刊現代の内紛を報じている。元OBとしては恥ずかしい。なぜなら、ここ書かれていることが事実であれば、ジャーナリズムであるべき編集部を管轄する人間が、女性差別、LGBT差別をしていたというのだから。

 文春によれば、週刊現代の“天皇”といわれていた講談社の常務取締役、鈴木章一(61)が辞表を提出したという話が業界を駆け回ったという。

「役員になってからも編集長を上から操っているという意味で、社内では『上皇』、『法王』と呼ぶ人もいました。水曜締め切りなのに、火曜日の夕方になって彼の思い付きで企画がひっくり返ることもあった。創業家の野間省伸社長、故金丸信元副総理の親戚の金丸徳雄副社長に次ぐ社内ナンバー3の実力者です」(講談社若手社員のA)

 事件が起きたのは今年5月。6月1日発令の人事異動が内示されてからだという。

「低迷する週刊現代の業績回復を目指した鈴木氏は『バック・トゥ・ザ・ペーパー』の掛け声のもと、社内の精鋭を紙の週刊現代に結集させたのです。フライデーデジタルの編集長を就任4ヵ月で呼び戻すなどかなり強引なことをやった。極めつけが石井克尚編集長の再登板でした」(同)

「石井氏のパワハラは有名です。前に編集長だった時、若手は毎日あらゆることで怒られていました。机を叩きながら『お前は小学生レベルだ!』『頭悪い』などと罵倒され、原稿を持っていくと、『お話にならない』と放り投げられる。複数の社員が『あれはハラスメント』と証言しています。在任中に若手社員五人が休職状態となり、うち二人は退職しました」(講談社中堅社員B」

「石井氏が戻ると聞いただけでトラウマが蘇った若手社員は多く、心身の不調をきたし『不安障害』と診断された人や、公然とボイコットを呼びかけた人もいた。結果、新体制が発足した六月一日の時点で5人が休む事態に。週刊現代の編集部は社員十九人ですが、十四人での編集作業を余儀なくされました。現場の負担を考慮して七月は二回しか週刊現代を発行しないことになった」(社員B)

 しかし、ことはそれだけでは収まらかった。

「最後の一押しとなったのは、鈴木氏自身の舌禍だったと思う。鈴木氏は五月下旬、週現の編集部員全員と個別面談を行ったのですが、ある男性社員との面談の場で『今は女性が強い時代なんだ。男は生きてるだけでパワハラ、セクハラ。〇〇(社員名)の存在自体もパワハラ、セクハラなの。だからお前が偉くなりたかったら、性別を変えて女になった方がいいよ。今の時代LGBTは最も権利が強いからね』と発言。これが知れ渡り、騒動が過熱したんです」

 文春は鈴木を直撃した。

――面談時の発言について?

「今はこういうの『不適切』って言うんですね、僕知らなかったけど。まさか録音されていたとはね。でも本当に発言については反省している。会社にも、申し訳ない思いで一杯です」

 長々と引用したが、あまりにも情けない不適切な騒動である。

 私の時代はセクハラ満載の編集部だった。ヘアヌードのゲラを隠しもせず、そのまま女性に渡していたのだから。今だったらアウトである。

 昔の編集部員(件の鈴木も一時いたことがあった)に逢うと、「おっかない編集長だったですよ」といわれるが、長い間編集長をしていたが、編集部で大声を上げたことはないはずである。

 夜も校了などがなければ、夕方6時には編集部を出て、戻らなかった。あの頃はポケベルしかなかったが、ポケベルで呼び戻されたというのは、記憶ではほんの数回程度ではなかったか。編集部は各々が各々の責任で記事作りをしていた。

 校了日の朝、全部やり直しといったことは何度かあるが、大声で怒鳴ったことはない。一人、大声で怒鳴り、若手の編集部員に、「お前の親の顔が見たい。ここでお前の親に電話しろ」と迫った次長がいた。部員は仕方なく電話をかけようとしたのを、私が、「そこまでにしておけ」と止めたことはあった。

 その人間は数代後に編集長になり、今でいうパワハラをときどき起こしたが、編集部員ではなく、理不尽なことをいってくる上司に対してであった。

 先週も書いたが、石井編集長は人間力が試されていると思う。部員を怒ったからといって、いい記事ができるわけではない。彼は構想力も人脈もあるから、自らスクープを狙いに行くのだろう。編集長がどう動き、どういう人たちと付き合い、どのようにスクープを取るのかを、部員たちは見ている。まず自ら動いて模範を見せることだ。

 私のときもそうだったが、できる編集部員はせいぜい3分の1だ。ほかのは期待しないことだ。そう腹を括り、編集部員を頼りにせず、毎週の現代は自分一人で作ってやる。そう覚悟すれば、編集部員を怒ることなどしなくなる。

 編集部員たちは、そんな編集長を見て育ち、いっぱしの編集者になっていくのだ。重しが取れ、青空が広がった現代がどんなスクープや特集記事を見せてくれるか。楽しみに待っている。

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