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ジャニーズ、CMが次々なくなりバレーW杯からは追放…ほかスクープ16本

ジャニーズ、CMが次々なくなりバレーW杯からは追放…ほかスクープ16本の画像1
ジャニーズ事務所

今週の注目記事・第1位「“慶応の学長候補”の公的研究費38億円詐取疑惑」(週刊文春7/27日号)

同・第2位「木原事件に新展開『遺体の位置が…』遺族が上申書を提出!」(週刊文春7/27日号)

同・第3位「バレーW杯からジャニーズが追放された!」(週刊文春7/27日号)

同・第4位「山下達郎とジャニー一族20億円の『ご恩と奉公』」(週刊文春7/27日号)

同・第5位「『動画データ』流出騒動『りゅうちぇる』死の全真相」(週刊新潮7/27日号)

同・第6位「キャンドル・ジュン(49)広末涼子と離婚成立&完全別居へ」(FRIDAY 8/4日号)

同・第7位「マイナンバー500万人流出 実行犯の告白」(週刊現代7/29・8/5日号)

同・第8位「『梅毒』17倍に急増 新宿歌舞伎町『立ちんぼ』から蔓延」(週刊新潮7/27日号)

同・第9位「札幌『頭部切断殺人』の点と線 被害者が人気者だった『岬の女装パーティー』」(週刊新潮7/27日号)

同・第10位「破綻危機!?『介護保険』の闇 金を産む高齢者の『死に際』」(週刊新潮7/27日号)

同・第11位「『お胸は手で隠す』エロ自撮りで稼ぐ維新女性市議(37)の言い分」(週刊文春7/27日号)

同・第12位「『宮内庁長官』も非を認めた『佳子さま別居』“虚偽で隠蔽”の波紋」(週刊新潮7/27日号)

同・第13位「『君たちはどう生きるか』『パワハラ専務』に退職者10人超」(週刊新潮7/27日号)

同・第14位「写真集1位 ももクロ高城れに(30)『人妻でも売れる方法』」(週刊文春7/27日号)

同・第15位「鶴田真由らんまんと安倍昭恵夫人はスピリチュアル仲間だった」(週刊文春7/27日号)

同・第16位「絶不調のシブコ(渋野日向子) これは引退の危機か」(週刊ポスト8/4日号)

同・第17位「全てを語った『島田紳助』独占告白」(週刊新潮7/27日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 

 今週は全員集合。早速行こう。島田紳助(67)が芸能界を引退したのは2011年か。その島田が、新潮のインタビューに答えている。まずはテレビ批判から。

 「でも最近、芸能界の大手の人と喋っててんけど、今もう浮気と覚醒剤は同じくらいの罪やんか。びっくりやろ。ほんで芸能界全体にお金がないから、ギャラも安いやん。もらえるお金が少なくて、女の子とも遊べへんのやったら、なり手がなくなるんちゃう? 優秀な人材がいなくなってくるんちゃう? かわいそう。

 やっぱり地上波の規制が厳しくなってくるやんか。ごく少数の、ネットの落書きみたいなん気にして。あんな便所の落書き気にしすぎて、これ言うたらアカン、あれ言ったらアカン言われるねんから、地上波は面白くなくなるわ」

 漫才の質が落ちているのは毎年大量生産し過ぎないところにあるという。

 「まぁ、今は『M-1』は2年に一回にすべきやね。毎年したらビックリするようなヤツ出てこうへんからね。オリンピックも4年に1回やから見たこともないすごいヤツが現れてくるでしょう。『M-1』も2年に1回にしたらええと思うわ」

 尊敬し、引き際の良さを学んだ上岡龍太郎については。

 「デビューしたばかりの、21歳のペーペーの僕は上岡さんに呼び出されてね。ホテルのロビーで『君を観た』と評価してくれて、そっから仲良くさせてもらいました。

 僕が辞めて2、3年した頃に会うた時、向こうからニコーッて笑いながらやってきて『どう? 毎日が楽しいやろ』って。時々一緒にゴルフ行ってました。でも肺が悪かったから、いつも『これで最後かもな』と言うてはりましたよ。で、コロナなってゴルフ行けなくなって、ぼちぼち行けるんちゃうかなって思ってた矢先に、ショックでした」

 引退した今は楽しくてしょうがないという。

 「芸能界辞めたんは正解ですね。いろんなところ行けるし。行きたいところに行きたい時間に行けるって、こんな幸せなことはないな、と。最近はキャンピングカーでいろいろなところに行っているんですよ」

 おもしろうない芸能界には絶対戻ってこないだろう。

 

 さて、全英オープンは「ブライアン・ハーマン(米国)が70をマークして通算13アンダーで逃げ切り、メジャー初優勝を果たした。米ツアーでは6年ぶりの通算3勝目で、賞金300万ドル(約4億2300万円)を獲得した」(朝日新聞Digital7月24日 5時03分)

 サウスポーの優勝は3人目だとか、たしかテレビでアナウンサーがいっていたな。やっぱりタイガーのいないメジャーはつまらない。

 お次はポストから。すい星のように現れて一時は女子ゴルフ界のスーパースターといわれた渋野日向子(24)だが、最近は連続予選落ちが続き、引退の危機にあるとポストが報じている。

 24歳で引退などとはただ事ではないが、大体渋野は、初出場で全英オープンを勝ったのが間違っていたのではないか。稀にそういう幸運を招き寄せることができる人がいる。優勝候補が軒並み風邪をひいて出られなくなったりという幸運が、あの時はあったのではないか。だが、あまりにも大きな幸運が舞い込んだため、渋野は一生分の運を使い果たしてしまったのではないか。私にはそう思える。

 渋野と一緒にやってきたコーチを変えるとか、たびたびスイングを変えすぎるという批判があるそうだ。誰だってうまくいかない時は、悩み、スイングを変えたり、パターを変えたりするものである。それだけ悩みが深いということだが、渋野はいったん引退して、1年間基本からやり直し、“新生”渋野としてもう一度グリーンに帰ってきたらどうか。

 まだ若い。才能はあるのだから、それぐらいの決断をしてもいいのではないかと、私は思っているのだが。

 

 私は鶴田真由(53)という女優が好きだ。今はNHK朝ドラの『らんまん』で人気だそうだが、若い時の彼女は清楚で知的な美女であった。文春によれば、成城大学在学中に美術史を学んだようで、卒論は「精神病とゴッホ」だったという。

 元々オカルトやスピリチュアルに関心が強いようで、2016年1月7日には、そうしたスピリチュアル愛好家たちが集まる長崎の完全予約制の喫茶店に行くツアーに入り、そこで、やはりそうしたことに関心が強い安倍昭恵と会ったという。

 ツアーで刺激を受けたのか、翌年彼女は『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』(幻冬舎)という本を書き、日本人とユダヤ人には共通点が多く、ユダヤ人は自分の遠い祖先かもしれないという“説”を開陳しているそうだ。 この説は専門家からは否定されているようだが。

 鶴田と昭恵が同じスピリチュアル友達とは……。彼女を見る目も変わってしまうかもしれないな。

 

 お次は、ももいろクローバーZのメンバー高城れにの写真集が、発売前からAmazonで第1位になっているというのだ。年齢、その上に有名野球選手である中日の宇佐美真吾(30)と結婚しているのに、写真集が売れるというのは異例だそうだ。

 なぜ? 高城は8年前から「グループの中で最初に結婚したい」とたびたび発言し、結婚願望を隠していなかったという。それにオヤジキラーだった。その上、ももクロファンは、どちらかといえばスポーツチームを応援する感覚に近いそうで、メンバーの成長を応援するというファンが多いから、年をとってもファンを辞めるということはないそうだ。

 私は、それ以外にも売れる理由があると思う。元アイドル、それも結婚している30歳の熟れた人妻のSEXY写真集は、売れて当然だと思う。ファンでなくても買いたくなるはずだ。これでヘア・ヌードでもあれば最高だがな。

 

 さて、このところ出版界の良くない話題が多いが、今度はマガジンハウスのお話。この出版社の最近の最大のヒット作は、2018年の吉野源三郎の小説を漫画化した『君たちはどう生きるか』だろう。総計200万部を超えたといわれる。

 その担当編集者であったのが鉄尾周一(64)だったそうだ。だが、彼のパワハラでここ10年の間に10人を超える退職者が出ているというのである。企画会議で「お前なんかいらないんだよ」「憎ったらしい顔しやがって」とか、「とにかく(会社を)辞めてくれ!」と怒鳴られるらしい。企画の採案は、彼の一存で、知らない、興味のないジャンルは、担当者の説明を聞く前にバッサリ。

 1年半前に労働組合から話が入り、会社が彼の聞き取りをしたそうだが、「職場環境を改善する」という曖昧な結論で、この問題にふたをしてしまったという。 現在、鉄尾周一は専務だそうだ。

 週刊現代編集部と同じような出版社でよくあるケースである。ベストセラーを出した、雑誌を売ったという功績で偉くなる。そうなると自分は万能の神のような存在だと錯覚して、部下を怒鳴りつけ、無能呼ばわりする。

 私の若い頃には、私の社にも、こうした先輩編集者が何人もいた。自分より能力のないのに威張りやがってと内心思っていた。私のように「編集長になる」と公言していた人間はさらに嫌われ、編集長から、「オレの目の黒いうちは絶対お前を編集長なんかにしないからな」と睨まれたこともあった。

 私が、そうしたイジメに屈しなかったのは、社の連中とは全く付き合わなかったからである。社外の編集者やライターたちを友達にし、毎晩彼らと飲み歩いていた。そうした人脈が、編集長になった時どれほど役に立ったことか。

 編集者諸君、上司のパワハラなんぞ無視しろ。どこへ行ってもそんな人間はいる。それよりも、会社の金を使って人脈を外に作れ。それが君の財産になる。 それが出版社という旧態然とした組織の中で、「君たちはどう生きるか」という私からの答えだ。

 

 ところで、秋篠宮佳子さんの“別居生活”が、宮内庁を揺るがす大問題に発展していると新潮が報じている。春先から女性週刊誌で、佳子さんが新居には移らず、御仮寓所で暮らしていることが報じられ、話題になっていた。だが皇嗣職も宮内庁もだんまりを決め込み、それから半年もたってようやく別居の事実を認めた。その理由が、だいぶ前から姉の眞子さんと妹の佳子さんは御仮寓所で暮らすことが決まっていた、それは経費節減の意味もあると皇嗣職大夫が発表したから、記者会と揉めに揉めることになったのである。

 当然だろう。30億円以上もかけて改修したのに、親子別々に暮らすなんぞおかしいに決まっている。常識で考えればわかるはずだ。それに、経費を削減できたのなら、いくら削減できたのか、数字を示すべきである。

 7月13日には、宮内庁長官である西村泰彦が「タイムリーではなかった。問題になった時になるべく早く公表すればよかった」と発言したのである。さらに、こうした皇嗣職大夫の発言は、秋篠宮の了解を得なければできるはずはないから、矛先は秋篠宮に向けられたのである。

 「ご夫妻が“別居は経費削減のため”という説明で国民が納得するとお考えでいらっしゃること自体、世論とあまりにもかけ離れておられると言わざるを得ません」(昭和女子大学現代ビジネス研究所の藤澤志穂子研究員)

 またまた、秋篠宮家への風当たりが強くなりそうである。

 

 さて、日本維新の会にはロクなのがいないというのは定説だが、今度の埼玉県上尾市の市議はそれをまたまた証明してくれた。ツイッターに自撮りのエロっぽい写真をアップし、写真を所望の人にはDM販売すると持ち掛けていたというのである。この女性、配信サイトでアイドル的な活動をしてきて、2019年には講談社から写真集『グラビア界をぶっ壊す!』を出している。

 現在37歳の佐藤恵理子がその人だ。市議になってまでエロい写真を売っていたとすれば、わいせつ電磁的記録等送信頒布容疑で捕まるかもしれない。呆れ果てた市議がいたものだ。埼玉維新は、次期選挙で彼女を非公認にする処分を決めたが、前回、公認したのはなぜなのか、説明責任が求められるはずである。

 

 お次は新潮の介護保険の闇の第2回。新潮によれば、今老人ホームで亡くなる高齢者は10人に1人になるそうだ。病院死、在宅死に次ぐ多さである。その理由は、政府の方針で、ベッド数を少なくし、患者を病院にいられなくしたからである。しかも、私のようなビンボー人の命綱だった特養も値段が上がり、入るには相当なおカネがいるようだ。

 今や老人ホームビジネスが花盛りだが、これからの最大の儲けは、「看取り」ビジネスだそうだ。亡くなる45日前から加算報酬がもらえ、3日前と2日前には約1万1800円、当日には約1万7800円が払われるケースがあるそうだ。介護付き老人ホームが、自分のところの介護施設を使わせ、介護費用を分捕り、死ぬときは看取り加算金を懐に入れる。

 老人ホームコンサルタントの小嶋勝利はこういう。

 「最近は政府が『効率的な介護』という概念まで持ち出して、ますます介護現場は『いかに少ない人と手間で保険単位を稼ぐか』という考え方に陥っている。そのような施設では、サービスの利用者は保険報酬を請求するための装置でしかありません」

 装置か? こんな老人ホームには入れっこないが、病院もダメ、カミさんには嫌われたら在宅などで死ねはしない。どうすりゃいいのさ思案橋、である。やっぱり、フィンランドに行って、睡眠薬を大量に飲んで、雪に中で眠るように凍死するのがいいかな? でも、フィンランドが遺体の引き取りを要求したら? その辺のゴミ置き場に捨てておいてくれと「遺書」を書いておくか。

 

 札幌で起きた「首切り取り事件」の捜査はなかなか進んでいないようである。 女装が好きだった浦仁志(62)は病膏肓で、北のはずれにあるバイク乗りの宿まで行って、宿泊者たちに「女装」を教え、人気者だったという。

 新潮はその時の写真をグラビアに掲載している。その宿の女将は、彼が女装を始めたのは、アニメの美少女のフィギュアをつくるのが趣味で、そのうち自分も美しい格好をしてみたいと思い、女装を始めたと聞いたそうである。そうした宿やディスコなどでは大変な人気者だったようだ。彼の妻も、「小遣いの範囲ならいいんじゃない」といっていたそうだ。

 彼の首を切って持っていったのは、女性のようだといわれている。だが小柄で、声も女性っぽい声音の男もいる。なぜ、首を持っていったのか? これが解ければ犯人は分かるはずだが。

 そう書いて、朝日新聞Digitalを覗いた。すると容疑者が逮捕されたという記事があったではないか。

 「札幌市の繁華街・すすきののホテルの一室で2日、頭部を切断された北海道内の男性(62)の遺体が見つかった事件で、道警は24日、いずれも札幌市厚別区南2丁目、職業不詳の田村瑠奈容疑者(29)、父親で医師の修容疑者(59)を死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。両容疑者の認否は明らかにしていない。道警は、瑠奈容疑者と被害男性は知人とみている。

 道警によると、両容疑者は共謀し、7月1日深夜から2日未明にかけ、札幌市中央区のホテルで、被害男性の首を刃物のようなもので切断し、頭部を不詳の場所まで運んだ疑いがある。

 捜査関係者によると、男性の致命傷は体への刺し傷で、死後に首を切断されたとみられる。抵抗した際にできる傷がなく、室内は争った形跡がなかった。室内には男性の頭部がなく、衣服や携帯電話、財布など所持品がまったく残っていなかった」(7月24日 15時13分)

 どのような事件の闇が解明されるのだろうか。

 

 歌舞伎町の近くの大久保公園に「立ちんぼ」が多いことはよく知られている。そこから梅毒が広がっていると新潮が報じている。何しろ梅毒の感染がこのところ急激に広がっているようだ。2010年には患者数はわずかに621人だったのに、22年には1万743人になっていることが、2022年の厚労省の調査で判明している。

 潜在的な梅毒患者がその何倍いるのか? 我々の時代は、梅毒にかかると鼻がもげると恐れられた。トルコ(今のソープランド)に行くと、店から出てきて抗生物質を飲んで小便をした。こうすると悪い病気にかからないといわれたが、実際は分からない。

 あの頃は、コンドームをつけるというのが徹底されていなかった。生が当たり前、女の子がコンドームをしてくれというと、客が嫌がった時代だった。それがみな、コンドームをするようになったのはエイズが世界中でまん延し、日本にも上陸した頃だから、1985年、私は40歳だった。

 あっという間に風俗は下火になり、歌舞伎町や吉原は閑古鳥が鳴いた。それから40年近くが過ぎ、エイズも治る病気になり、再び、「性病」が流行っているようだ。梅毒も早期に治療すれば治るが、末期には精神に異常をきたし死ぬ。中国では、2021年に50万人近い感染者が報告されているという。それでも、大久保公園周辺には立ちんぼが多くいて、それを物色し、買う人間がいる。

 月に300万円稼ぐという20歳の女性はこういっている。

 「今までに1000人以上としているし、どんな人としたかなんてほとんど覚えていない。クラミジア、トリコモナス、カンジダ……。病気はいっぱいもらったよ。私たちは“リンクラ”ってセットで言っているけど、淋病とクラミジアは多くて、私の周りもみんな体験している。今のところ淋病の経験はないけどね」

 彼女たちのなかには梅毒の特徴である「ぶつぶつができている」女性も多くみられるという。私は、立ちんぼの女性を買ったことはないが、コトを終えた後、一緒に行った友人と立小便をしたあの頃が懐かしい。みなさん、性病には気を付けましょうね。

 

 お次は現代の注目の連載、ジャーナリストの岩瀬達哉による「マイナカード500万人の流出」の第2回。2017年に大幅な税制改革を受け、年金機構は厚生年金受給者に対して、氏名住所などを印刷した「扶養親族等申告書」を送付し、あらたにマイナンバーや所得情報を記入して送り返してもらった。

 返ってきたデータ入力業務をSAY企画なるところに委託したが、SAY企画は中国に丸投げしてしまったのである。そこから中国のネット上に個人情報が流出した「事件」だが、私を含めて多くの国民は忘れている。

 だが、この深刻な事態を「隠蔽」するため、年金機構の水島藤一郎理事長と、厚労省大臣官房の高橋俊之年金管理審議官らは、「虚構のストーリー」と「欺瞞の論理」を捻り出し、国会を欺き、国民を騙し続けていたと岩瀬は断じる。その当事者であるSAY企画(今はない)の切田精一元社長が驚くべき発言をしたのである。

 ――機構との契約に反して、なぜ、「申告書」を中国に再委託したのか。

 「中国への再委託に関しては、落札した時点でこういうシステムで、こうやりたい、許可してくださいといって、事前申請したうえで、きちんと了解を得たうえでの話だから。勝手にやったわけではない」

 年金機構が責任逃れのために作り上げた虚構のストーリーを、ひっくり返したのである。詳しくは現代で読んでほしいが、国民の情報を勝手に中国に流し、情報が流出しても責任逃れをするばかり。こんないい加減で責任感のない国に、これ以上の個人情報を預けるのは危険だ。マイナカード制度はやるべきでないこというまでもない。

 W不倫の広末涼子が早々に離婚していた。私が知る限りFRIDAYが一番早かったのではないか。7月18日、広末のバースデーに、自宅には数人の友人たちが集まり祝っていたが、そこにキャンドル・ジュンの姿はなかったという。

 この2日前、広末が自宅に戻るのに合わせて、彼は家を出て行ったそうだ。 だが、なぜ、溺愛している子どもを置いて出て行ったのだろう。FRIDAYは、彼が会見をした後、自身の女性関係や従業員へのパワハラが報じられたため、調停で争うには分が悪いと書いているが、そうだろうか?

 妻は夫がいながら妻子のある男とW不倫していたのだから、十分争うことはできるし、離婚の条件を有利にすることはできるはずだ。私は、FRIDAYが書いているように、キャンドル・ジュンのやっていることの多くはボランティアのようなもので、これまでは広末に全部頼ってきたことが、親権を争うときに不利になるからではないだろうか。

 子供を養育する十分な資金と環境を整えられるか? その資格は元夫にはなく、それなりの資産を譲りうけることを受け入れ、親権を元妻に渡すしかなかったのではないか。それにしても、かわいい盛りの子どもを手放す男の悲しさは、写真を見るとよく分かる。

 FRIDAYは、広末は不倫相手の鳥羽とは結婚しないかもしれない、子どものことを気遣って子育てに専念するのではないかと報じている。もしそうだとしたら、鳥羽も惨めだろうな。妻との関係は拗れ、元に戻るのは難しいだろう。女は逞しく生き残り、男たちは寂しく去っていく。女って強いよな。

 

 さて、ryuchellというタレントが自殺した。享年27。彼がなぜ死を選んだのか。ryuchellはモデル出身のpecoという女性と結婚して男の子も産まれていた。だが、昨年8月に離婚している。彼はインスタグラムにこう綴ったという。

 「“本当の自分”と、“本当の自分を隠すryuchell”との間に、少しずつ溝ができてしまいました」

 トランスジェンダーとしての悩みを告白していたようである。新潮によると、自殺の原因としては、女性ホルモン投与による鬱。SNS上の誹謗中傷。それに加えて新潮は、リベンジポルノに脅えていたというのもあるという。

 ある人物との親密な関係をうかがわせる「光景」を収めた動画があり、それが流出するのを恐れていたというのである。新潮は実際に、その現物を手に入れたという。4枚の写真と3本の動画。

 「映っているのは二人。一人は身体の一部が映るのみで、顔は見えない。もう一人は髪の色や髪型、ピアスの形、ほくろの位置などがryuchell本人に酷似している」(新潮)

 自殺したのは、その諸々が彼の心を塞がせ、死を考えるようになったのだろうか。

 

 ここから2本はジャニーズに関連する文春の特集。まずは、山下達郎が所属するというより彼の会社といってもいいスマイルカンパニーから、契約を解除するといい出された音楽プロデューサーの松尾潔が、山下のジャニーズ事務所擁護発言に「おかしい!」といっているという記事から。

 山下はラジオで、ジャニー喜多川への恩を語り、「そのような機会を与えていただいたことに心から恩義を感じています」と語った。たしかに山下とジャニーズ事務所とのつながりは長く深い。ジャニーズのアイドルたちに多くの楽曲を提供し、ヒットさせ、多額の印税を稼いできた。山下は、ジャニー喜多川の性加害についても以前から知っていたかもしれない。 だが、人間としてもビジネスパートナーとしても信頼して付き合ってきたのだろう。そういう人間もいるのだし、それでもいいではないか。

 私は何度も書いているように、ジャニー喜多川もジャニーズ事務所も嫌いである。嫌悪感すら抱いている。だが、日本中の人間がジャニー喜多川を嫌いになる、大バッシングするというのを望みはしない。理性、分別のある人間が、ジャニー喜多川の非道を知って批判すればいいのだ。文春がやっているのは、ジャニー喜多川を好きだなんていう奴は人間ではない、みんなで石を投げろ! といっているように思える。

 そういうのって危険じゃないか? 私は山下のような人間がいてもいい、しかし、私はあんたのことが嫌いだ。それでいいじゃないか。

 

 ジャニー喜多川の事務所にいたジュニアたちへの性的虐待が、ついに、国連が取り上げる事態になった。7月6日、国連理事会から元ジャニーズJr.の二本樹顕理に連絡があったという。

 「『ビジネスと人権』をテーマにするワーキンググループが七月下旬に来日して、日本の問題を調査する。その一つがジャニーズ事務所の性加害だそうです。私にヒアリング調査をお願いしたいとのオファーでした」(二本樹顕理)

 7名ぐらいのジャニー喜多川の被害者からヒアリングを行う予定だという。

 「調査にあたる作業部会は、2011年に国連人権理事会で承認された国際的な枠組みである『国連ビジネスと人権に関する指導原則』にもとづいて設立された。企業活動による人権侵害を防ぐ取り組みを各国に促すことを目的にしている。

 今回は、国連人権理事会に委員として任命された人権の専門家5人のうち、タイとナイジェリア出身の2人が調査にあたる。国連や政府から独立した立場で日本政府と企業の取り組みを調査し、評価する。来年6月に報告書を提出するという。

 作業部会によると、2人は東京や大阪、愛知、北海道、福島などを訪問。省庁や地方自治体の関係者、市民活動家や労働組合、企業の代表らと面会する予定。訪問に関する具体的な内容は、調査を終えた後の8月4日に東京都内で予定している記者会見で明らかにするという。(パリ=宋光祐)」(朝日新聞Digital 7月24日 5時00分)

 会見の内容によっては、世界中からジャニーズ事務所への批判が巻き起こり、その圧力によって事務所が崩壊するという事態もないではない。さらに、これまで30年にわたりジャニーズのアイドルたちが出ていたバレーのW杯から、ジャニーズが排除されたそうだ。CMも次々になくなり、アイドルたちの退所が続く。どうするジャニーズ事務所!

 さて、木原誠二官房副長官の“本妻”の疑惑は次なるフェイズに入った。息子・種雄(享年28)を亡くした両親が警視庁大塚署長に宛てて上申書を提出したのだ。そこには、「私たちは種雄の死の真相を知るため、捜査を続行していただきますよう、心から望んでおります」と書かれている。

 しかし、警察は動くどころか、「事件性はない」と否定する。そんな動きに両親は、「事件をなかったことにするつもり」だと批判し嘆く。

 種雄の友人たちが「捜査の続行」を求めて署名活動を始めたそうだ。それにしても、テレビは論外だが、新聞はなぜ書こうとしないのだろう。両親の会見には50名もの記者たちが集まり、そこには大新聞の記者も来ていたはずである。だが、東京新聞などが「共同通信」から配信された小さな記事を載せただけで、朝毎読は載せていないのではないか。朝日新聞は見た限り載ってはいない。

 しかし、遺族が会見して、捜査の続行を訴える。それも今をときめく官房副長官で岸田首相の側近であれば、ニュースにならないはずがない。文春で岸田派の幹部がこういっている。

 「刑事告訴なんて無理だろ。刑事告訴したら、それをきっかけに各社に報道されてしまう。もし木原が刑事告訴するのであれば、官房副長官の辞任がセット」

 木原が告訴しないでじっとこのまま静かにしていれば、新聞は書けず、この件は忘れ去られてしまうのか。文春に提案したい。ジャニー喜多川問題のように、両親を外国特派員協会で会見させるのが一案。もっといいのは、アメリカの新聞にこの疑惑を取り上げてもらうよう働きかけるのだ。

 ジャニー喜多川問題もBBCがドキュメンタリーを放送したから世界的な話題になって、国連まで動く事態になった。朝日新聞などはジャニー喜多川の被害に遭った元Jr.たちを連載のように取り上げている。

 日本のメディアはいつまでたっても外国、それもアメリカのメディアに弱い。立花隆の「角栄研究」を持ち出すまでもなく、アメリカメディアが取り上げて、日本の新聞があわてて取り上げるという「アメリカメディアの下請け」という無様な形は今も続いているのだ。

 今一度いっておきたい。文春は、木原の“本妻”が殺人犯だなどといってはいない。だが、死んだときの様子、本妻が結婚していた頃の浮気相手の証言、大塚署の女性刑事が再捜査に着手するという音声など、多くの疑惑があるといっているのだ。

 決して木原のいうように「事実無根」という話ではない。それとも、事実無根、名誉棄損であなたの妻が刑事告訴するのか? もしそうした時、新聞は何と書くのか。木原の妻の肩を持って、文春攻撃をするのか、それとも、妻の疑惑を書き立てるのだろか。どちらにしても、政権に配慮して徹底追及はしないのだろう。

 

 木原疑惑を押しのけて堂々の第1位を勝ち取ったのは、慶応大学の将来の学長といわれる教授の公金詐取疑惑である。私が早稲田出身で慶応嫌いだからというわけではないが、これがもし事実だったら、福沢諭吉は嘆くだろうな。

 慶応大学の学長候補に公的研究費38億円を詐取した疑惑があると文春が追及している。告発者は千野直一慶応大学名誉教授。彼は慶応大学医学部リハビリテーション医学教室の初代教授を務め、日本リハビリ医学会理事長などの要職を歴任した重鎮であるという。

 疑惑の目が向けられているのは牛場潤一慶応大学理工学部教授。彼が社長を務める株式会社ライフスケイプスが公金を得ながら開発にいそしんでいるのが、「BMI治療器」と呼ばれるリハビリ機器だそうだ。これは脳卒中で重度片麻痺をきたした慢性期の患者の手指の伸展を回復させるというものらしい。

 「BMIはブレイン・マシン・インターフェイスの略称で、牛場君らはBMI治療器の研究開発のためと称して、これまでに少なくとも26億円にも上る多額の研究費を得てきました。ところが、BMI 治療器は以前、私がその研究開発を巡る不正を告発し、調査員委員会まで立ち上げられた、疑惑まみれのリハビリ機器なのです。にもかかわらず、牛場君らは手を変え品を変え、さも完成間近のように何度も偽っては、研究費を獲得し続けてきました」(千野名誉教授)

 疑念を深めていった千野名誉教授らは、研究不正の証拠を掴んだという。BMI治療器の有効性を確かめる認証試験で、被験者らに「ボトックス」が施注されていた事実が明らかになったというのだ。

 「ボトックスは『A型ボツリヌス毒素製剤』の薬剤商品名で、手指の屈曲筋にこれを注射すると、屈曲筋の痙攣が緩むことによって、手指の伸展筋の活動が改善される。つまり、牛場氏らがBMI治療器の効果として論文発表していた試験結果は、ボトックス注射の効果をすり替えたものだったのではないか、との疑惑が浮上してきたのである」(文春)

 しかし、19年3月と20年7月の2回にわたって国の関係機関に提出された調査報告書で、慶応コンプライアンス委員会は合計12名の被験者にボトックスが施注されていた事実を認め、告発の対象となった論文には「薬物療法は実施していない」と明記されているにもかかわらず、である。加えて、いずれの調査報告書にも、BMI 治療器の臨床試験におけるボトックスの使用はきわめて不適切であり、試験結果に影響を与えたと考えるのが妥当であるとの、識者の意見も付記されていたというのである。

 ところが、調査報告書の結論は、なぜか「ボトックス使用の影響は非常に限定的であり、重大な倫理指針不適合はなく、特定不正行為に該当する行為もなかったものと判断する」などとして、一連の疑惑を不問に付してしまったという。しかし、治療器の製造や販売を目指していたパナソニック社も手を引いてしまった。だが、

 「先に指摘した総額二十億円を超える公的研究費は里宇君(慶応リハ科の第二教授=筆者注)を代表者として申請されたものでしたが、十九年四月、今度は看板を里宇君から別の有名教授にかけ替える形で、AMED日本医療研究開発機構)から最大約三十八億円にも上る新たな公的研究費の拠出が決定されたのです」

 その有名教授が、慶應義塾を創立した福沢諭吉の縁戚者で、慶応の未来の学長候補といわれる牛場だったというのである。もしこの告発が事実だとしたら、我々の血税が湯水のように注ぎ込まれていることになる。慶応大学は至急、会見を開き説明する必要があるはずだ。

 千野名誉教授はこういう。

 「正当な研究に対して拠出されるべき公的研究費が、不正が疑われる研究によって奪われることは許されません。昨今、各地で起きている研究者の雇い止めのニュースを聞くたびに、私は牛場君らに対する激しい怒りを新たにしています。このような事態を一掃するためにも、研究不正を調査して厳正に取り締まる第三者委員会を早急に立ち上げる必要があると、私は痛感しています」

 慶応よ、おまえもか、となるのか。(文中敬称略)

 

【巻末付録】

 まずはポストから。SEXYとは関係ないが、今週は大谷翔平のグラビア特集の上、ポスターまで付いている。こちらのほうがヌードグラビアよりも売れるかもしれないな。

「昭和アイドルの夏ソング」。キャンディーズや榊原郁恵など。

 袋とじ「楪カレン 高気圧全裸ガール」。ゆずりはと読むんだねカレンちゃん。「4star×sister」。アイドルユニットだそうだ。

 「安斉かれん 可憐な熱視線」。この子は可愛いぞ!

 続いて現代。今週もヘアヌードは無いかな?

 「まるごと18ページ 篠崎愛」。もちろんヘアは無し。愛ちゃんも可愛いけど、安斉かれんがいいな。というわけで今週はポストの勝ち!

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2023/07/26 19:00
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