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松本人志の性加害疑惑、世界中で報道…ジャニー氏問題と併せて報じるメディアも

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松本人志

 8年前にダウンタウン・松本人志らから性的暴行を受けたと主張する複数の女性が、一部週刊誌で告発した騒動。芸能界やテレビへの影響が注目される中、多くの海外メディアもこの話題を取り上げている。

 騒動の発端は昨年12月26日付「週刊文春 電子版」および同27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載された「《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜『俺の子ども産めや!』」と題した記事。

 スピードワゴン・小沢一敬から「VIPとの飲み会」があるとして都内高級ホテルのスイートルームに呼び出された女性たちが、そこに現れた松本や放送作家から性的暴行を受けたという内容であったが、吉本興業は「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです」と事実無根を主張している。

 これについて、昨年12月28日付の「AFP通信」は、「日本のコメディアン、性的暴行疑惑を否定」との見出しで報道。写真は松本ではなく、19年に東京で行われた性暴力抗議運動「フラワーデモ」の参加者の写真が掲載されており、記事中ではジャニー喜多川氏の性加害問題にも触れている。

 さらに文末では、「世界的な#MeToo運動」が日本ではなかなか広まらなかったが、最近はいくつかの事件が「清算を余儀なくされた」と締められていた。

 また、同日付のフランス公共ラジオ「ラジオ・フランス」の公式サイトでも「日本の #MeToo の瞬間」との見出しで、「文春」の告発記事を紹介。吉本側が否定していることに続けて、元陸上自衛官で在職中に受けた性被害を告発した五ノ井里奈さんについて触れている。

松本人志、グローバル企業ほどCM取り下げ「早い」?

 このほかにも、スペインや中国、イギリス、カンボジアなど、多くの海外メディアが松本の騒動を報道。その多くがジャニー氏の性加害問題にも触れているため、日本人のSNS上では「まだ事実かどうかもわからないのに、ジャニー氏問題と並べて伝えるのは先走りすぎでは?」と疑問の声も散見される。

 なお、松本は現在も以前と変わらずテレビ番組に出演しているが、昨年12月29日放送の『人志松本の酒のツマミになる話 2時間スペシャルin福岡』(フジテレビ系)では、提供企業数がふだんより半数近くに減少した上、ACジャパンのメッセージ広告まで流れていたことから、早くもスポンサー離れの可能性が指摘されている。

 旧ジャニーズ事務所が会見でジャニー氏の性加害を認めた際には、所属タレントを起用する複数の企業がCMを差し替えるなどしていたが、グローバル企業ほどその決断が早い印象もあった。

 性加害問題は日本以上に海外からの風当たりが強いため、松本の出演番組のスポンサーに関しても、ジャニー氏問題と似たような傾向が見られるかもしれない。

 日本を代表するコメディアンの性加害疑惑とあって、海外での関心も高い松本の騒動。吉本側は完全否定しているが、松本への影響は今後じわじわと広がっていくのだろうか。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2024/01/10 12:20
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