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週刊誌スクープ大賞

松本人志への新証言、志賀原発クライシス、羽生結弦“70億円リンク”ほか週刊誌スクープベスト10

羽生結弦が新設公営スケート場にダメ出し!?

 羽生結弦は昨年8月4日に結婚発表するも、わずか105日後の11月17日に離婚を発表した。

 その離婚の理由がメディアの取材攻勢だったとしたことから、羽生や両親、姉への批判が巻き起こり、ファン離れも深刻だと囁かれている。

 そんな中、羽生が3月に仙台近郊でアイスショーを開催する予定だといわれるが、羽生の地元・仙台に開設される新リンク「ゼビオアリーナ」を巡り、騒動が勃発していると文春が報じている。

「通年式のリンクという触れ込みで、上に可動式の特殊な断熱床を引くことで、バスケットボールの試合やコンサートも開催できる施設にするそうです。二四年度に大規模改修工事に入り、二五年度に利用開始の予定です」(地元記者)

 だが、宮城県スケート連盟会長の赤間弘記は表情を曇らせてこう話す。

「市の説明によれば、リンクはプロスケーターのショーやイベントに使い、一般開放はされないそうです。市には複数のフィギュアスケートのクラブチームがあり、フィギュア以外にもカーリングやアイスホッケーのチームもあります。こうしたチームや一般市民にも開放して、みんながスケートを楽しめるようにすべきではないでしょうか」

 正論だと思うのだが、どうやらそうはいかないようである。

 宮城県は荒川静香と羽生という二人の五輪金メダリストを生み出した。それにも関わらず、東北六県で唯一公営リンクがなかったという。

「一昨年春、県スケート連盟が羽生さんに『公営リンク開設に向けて、八月に県知事に陳情書を出す。力を貸してくれませんか』と申し入れたのです」(フィギュア関係者)

 だが、陳情するという8月になって突然、羽生の父親から、「羽生本人が考えるリンクの方向性とは違うので一緒にはできない」という回答が届いたそうである。

「連盟関係者は羽生サイドの回答に大変、落ち込んでいました。そんな中で今回突然、新リンク開設が発表されたのです。連盟側に事前の相談は一切なかっただけでなく、新リンクは連盟が求めてきた『一般市民やアマ選手の練習の場』とは一線を画しており、困惑の声が広がっています」(同)

 新リンクの運営主体は民間企業のゼビオホールディングスで、仙台市は光熱費や人件費などの指定管理料を支払う方針だ。

 その額は年間で最大約3億5000万円、20年間で70億円にもなると試算されているというのである。

 仙台市議の佐藤正昭(自民党)がこう話す。

「七十億円もの税金が投入される以上、新リンクは羽生さんではなく、市民のものです。一人のスター選手も大事だけれど、競技人口の裾野を広げるのも大切。その機会が失われると危惧しています」

 フィギュア関係者もこういう。

「いまの状況は羽生さんらプロ選手だけが仙台市から優遇されているようにも映る。羽生さんが自分のことしか考えていないようにも見え、彼にとっても良くないのでは」

 羽生はもはや過去の人。そう地元から突き放されないよう、早く自分の足元を見つめなおしたほうがいいと思うのだが。

 ところで、新聞とテレビは大きく扱わないが、北陸電力の志賀原発は主電源喪失、燃料プールから水が漏れていたと文春が報じている。

 志賀原発は地震発生後も堅牢そうな発電所の外観は一見、平時と何ら変わりないように見えた。

 北陸電力も地震発生後の1週間、「外部への放射能の影響はありません」と繰り返しアナウンスしてきた。だがそうではなかったというのである。

 政府の諮問機関である「原子力委員会」委員長代理を務めた長崎大学の鈴木達治郎教授はこういう。

「原子力規制庁や北陸電力による映像などの情報開示が乏しい中、大変な懸念を持って推移を見ています。二〇一一年の福島第一原発事故以降、原発にこれほどの危機が差し迫ったのは、間違いなく初めてのことでしょう」

 電源トラブルが起きていたというのである。

 全体841kVのうち、実に6割を占める500k Vもの外部電源を失っていたのだ。

「いわば“主電源”を失った状態と言えます。一刻も早く復旧することが必要です。原発では、電源の確保は何より重要なのです。福島では予備電源も含むすべての電源を失ったことから炉心溶融(メルトダウン)などの深刻な事故につながってしまった。今回は予備の電源が生きていたことから、危険な状態には至らずに済んでいるのです」(同)

 原発の敷地内では地震の爪痕が次々と見つかり、北陸電力が連日報告している。

 主電源への深刻なダメージとともに注目すべきは、使用済み核燃料プールであると文春は報じている。

「この二つのプールから計四百二十一リットルの放射性物質に汚染された水が漏れ出し、建物内に溢れたのだ。しかし溢水に伴い、プールの冷却ポンプも一時的に停止していた。現在、水位は保たれ、核燃料の冷却も継続しており、『外部への影響はない』と北陸電力は主張する。だが溢れた水は、当然、人体に影響するものだ。
さらに空気中の放射線量量を測定するモニタリングポストの故障もあった」(文春)

 元京都大学原子炉実験所助教授の工学者・小出裕章がこう話している。

「モニタリングポストは住民避難のために必要なものです。今回は放射能を外部に出す事態にまではなっていませんが、もしそうした重大な事故があった場合、線量のデータがなければ、どう逃がしていいかも判断できないことになる。本来であれば、絶対に壊れてはいけない設備です」

 同程度の余震が再び襲うことになればどうなるか。

 先の鈴木教授はこう語っている。

「大変心配される局面です。設備のあちこちに破損があり弱っているところに、もう一度大きな余震があった場合に果たしてどうなるのか。今は機能している残った外部電源をはじめ、設備がそれに耐えられると言い切れるでしょうか」

 原発を次々に再稼働させるというバカなことは即刻やめろと、今回の能登地震は我々に教えてくれている。

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