日刊サイゾー トップ > 海外  > 景勝地に観光客殺到で感染再拡大?
ソーシャル・ディスタンスも完全無視!

景勝地に黒山の人だかり……中国で懸念される「感染再拡大リスク」

ソーシャル・ディスタンスを無視した人の密度(中国のSNSより)

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、発生源である中国は終息に向かい、徐々に日常を取り戻しつつある。中国では4月4日が清明節の祝日であることから、振替休日の6日までが3連休で、多くの観光地が人でにぎわった。

「北京商報」(7日付)などによると、特に世界遺産としても知られる黄山に多くの人が殺到した。同山のある安徽省の住民は入山料が無料ということも影響したようだ。1日2万人という制限を設けていたが、4日は朝9時22分、5日は朝7時48分にはその人数に達してしまった。5日の早朝5時前から並び始めた人は、6時間後の11時にようやく入山できたという。登山道はソーシャルディスタンスをまったく無視した人の密度で、とても登山を楽しむどころではない。2時間過ぎても1キロ進めないほどの人混みで、まさに超濃厚接触だ。しかも、マスクの着用が義務付けられていたにもかかわらず、着けていない人も少なくなかったし、検温も行われていなかった。これだけの人が詰めかけていたら、感染者が混じっていてもおかしくないだろう。

 そもそも2万人という設定が多すぎたのではないかと同紙は指摘しているが、2018年の黄山の入山者数は延べ338万人で、1日平均1万人にも満たない。黄山の管理事務所も、ここまで人が殺到するとは思いもよらなかったのだろう。

 報道を受け、SNS上では批判が殺到。「無料開放なんてするべきでない」「この無料は高くつく。命という代償を払うのだから」「結局人類は歴史から教訓を学んだことがない」など辛辣なコメントが多く見られた。

 一方、広州市では再びクラスターも発生している。1~3日までの間に感染が確認された7人が、同じ飲食店の関係者や客であったことが判明しているのだ(英「デイリー・メール」8日付)。

 感染拡大を完全に抑え込んだと胸を張る中国だが、自信過剰がさらに大きな危機につながる可能性もあるのではないだろうか?

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最終更新:2020/04/09 20:00
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