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絶賛の声相次ぐ『共演NG』ついに最終回…視聴者が抱く“2つの不安”とは?

『共演NG』公式サイトより

 秋元康氏と大根仁氏が手がけるドラマ『共演NG』(テレビ東京系)が、本日12月7日放送の第6話で最終回を迎える。

 視聴率こそふるわなかった『共演NG』だが、SNSや口コミサイトなどではかなりの高評価を集めていたこともあり、「もう終わり!? 今季一番面白いドラマだったのに……」「もっと共演NGアベンジャーズの掛け合いを見たかった」「大人の楽しみを奪わないで」など、放送終了を惜しむ声が相次いでいる。

 『共演NG』がこれだけ視聴者に支持されるのも頷ける。現代社会に一石を投じるストーリーに細部まで練られた脚本、テレ東ならではのクスッと笑える小ネタ、そして実力ある役者たちの表情豊かな演技。要素一つひとつが“粋”であり、笑って泣いて、時に考えさせられる濃いドラマであった。ところが、そんな完成度の高い『共演NG』だからこそ、最終回の放送を目前に視聴者は“2つの不安”を抱いているようだ。

カオスな最終回になってしまわないか
 1つ目は、「あと1話できれいにまとまるのか」という点だ。共演NGだった役者たちがともに困難を乗り越えることで次第に絆を深め、「さあこれから皆で戦おう」といったところでまさかの最終回。役者たちを追い詰めたマスコミが成敗されるわけでもなく、英二(中井貴一)の妻・雪菜(山口紗弥加)の暴走に至ってはまだ始まったばかり。ところどころに散りばめられた伏線も、1時間弱の尺で一気に回収するのは難しそうだ。これまで、1話ごとにストーリーの軸がしっかりしていただけに、最終話で複数の話題や伏線回収を詰め込んでカオス状態になってしまうことを不安視する声も多い。

「続きはHuluで」のトラウマ
 2つ目は、「有料配信サイトへの誘導」を予想する声だ。秋元氏は以前手がけた日本テレビ系列の複数のドラマ作品において、結末や伏線回収を餌に動画配信サービス「Hulu」に誘導したとして、視聴者の反感を買った。そんなトラウマを抱える視聴者からは、今回の『共演NG』についても、テレビ東京系動画配信サービスに誘導するのではないかとの懸念と共に、「秋元さん…まさか…違うよね…」「『あな番』の恐怖再び」「こんなに素敵なドラマを台無しにするのだけはやめて」といった不安の声が上がっている。

  “本当に面白いドラマ”だったからこそ、視聴者は期待と不安が入りまじった感情で、最終回の放送を見守ることになりそうだ。

追記
ちなみに、「特別編」が12月14日に放送されることが発表された。最終回直後のこの回も、秋元康ならではの、なんからの仕掛けがあると見るのが妥当だろう。

■番組情報
『共演NG』
テレビ東京系/毎週月曜日22時~
出演:中井貴一、鈴木京香、山口紗弥加、猫背椿、斎藤工、リリー・フランキー、里見浩太朗、堀部圭亮、細田善彦、小澤廉、若月佑美、小野花梨、小野塚勇人、森永悠希、小島藤子、岡部たかし、迫田孝也、岩谷健司、瀧内公美、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
監督:大根仁
脚本:大根仁、樋口卓治
プロデュース:稲田秀樹、祖父江里奈、合田知弘、浅野澄美
音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:Novelbright 「あなたを求めただけなのに」
制作:テレビ東京/FCC
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2020/12/08 18:57
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