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デマか事実か? 中国版Twitterで飛び交うSARS集団感染情報

 2003年、中国広東省と香港を中心に猛威を振るい、全世界で700人以上が死亡したあのSARSの恐怖が再び蘇りつつある。

 中国のネット上で「SARSの集団感染が発生した」との情報が飛び交っているのだ。

始まりは、2月23日に投稿された中国版Twitter「微博」でのこんなつぶやきだった。

「河北省保定市の中国解放軍252病院が封鎖されている。変異ウィルスが出現したのでは?」

 その後、

「252病院でSARS患者1名が隔離されている」
「感染者は兵士のようだ」
「デマであると願っていたが、252病院の9階がワンフロア丸ごと立ち入り禁止となっている。武装警察も見張っている」

など複数の人物による情報が次々と投稿され、事態は真実味を帯びてきた。さらに、転送に次ぐ転送によって情報が拡散すると、ついには香港紙 「アップルデイリー」も「252病院ではすでに1名のSARS感染者が死亡し、約100人が感染の疑いで隔離されている」と報じたのだ。

 これに対し、河北省政府と中国衛生部はともに「SARS感染者は確認されておらず、まったくのデマである」と発表したが、ネット上の騒ぎは収まるところを知らない。そればかりか、河北省だけでなく、大連市でもSARS感染者が現れたとする書き込みも散見されている。

 2002年に中国広東省でSARSの集団感染が確認された際は、中国政府が情報を隠ぺい。それにより感染が拡大した前科もあるため、政府の言葉を鵜呑みにできないというのが、人民たちの本音のようだ。日中間の往来は、10年前とは比較にならないほど盛んになるなか、われわれもこうした事態を対岸の火事とばかりに安心してはいられない。
(文=牧野源) 

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恥ずかしくなんかないよ。

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最終更新:2013/09/09 14:18
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