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鴨南蛮の中身はアヒル? 消費者庁によるメニュー表示厳格化に、食品業界から抵抗の声

a0027_002699.jpgイメージ画像(「足成」より)

 近く、シャケ弁当が世の中から姿を消すことになるかもしれない。

 相次ぐ食品の虚偽表示問題を受け、消費者庁は昨年12月、飲食店のメニュー表示のガイドライン案をまとめた。それによると、これまで慣習的だったシャケ弁当や寿司ネタのサーモンにニジマスを使用することや、ロブスターを伊勢エビとしてメニュー表示することは「景品表示法上、問題」としている。このまま施行されれば、シャケ弁当はニジマス弁当として販売されることになる。

 しかし、これに対して異を唱えているのは外食産業界だ。消費者庁は1月27日、このガイドライン案に関する意見交換会を設けたが、外食産業界側の出席者からは、「食材の具体的な名前をすべて表示することは現実的ではない」「(すでに浸透している名称を)表示できなくなると、消費者を混乱させる」など、現状維持を望む声が相次いだ。「正直が一番」とは限らないというわけだ。

 ガイドライン案で指摘されているもの以外にも、グレーなメニュー表示がまかり通っているものは少なくない。『中国『猛毒食品』に殺される』(扶桑社新書)の著者、奥窪優木氏は話す。

「例えば、日本で合鴨として売られているものは、ほぼ100%、アヒルです。そもそも合鴨とは真鴨と家鴨の交配種ですが、食肉業界では慣習的にアヒルのことを合鴨と呼んでいることから、飲食店もそうしている。本鴨と明記されていない限り、鴨鍋は『アヒル鍋』、鴨南蛮も正しくは『アヒル南蛮』となりますが、確かにこれではまったく食欲がそそられません。これまでグレーに運用されてきた景品表示法の厳格化は、一部の食品業者にとって死活問題となりかねず、抵抗は必至」

 とはいえ、自分が何を食べているかくらいは、正確に把握しておきたいものである。
(文=牧野源)

最終更新:2016/01/28 15:56
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