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戦後・高度経済成長期に愛された珠玉のエロス!!『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』が発売中

 昭和の女優と聞いて、思い浮かぶのは誰だろうか。原節子や高峰秀子といった映画史に残る名作に出演した大女優たちだろうか。それとも若くして亡くなった夏目雅子、大原麗子といった美人女優だろうか。映画ジャーナリストの大高宏雄氏が書き下ろした『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』(鹿砦社)はタイトルにあるとおり、“官能・エロ”という視点で昭和の女優たちを振り返った映画レビュー集だ。京マチ子主演の文芸作品『痴人の愛』(49年)から、東映エログロ路線が生み出した怪作『徳川セックス禁止令 色情大名』(72年)まで、大手映画会社が製作した戦後の官能・エロ映画45本を掲載。シネフィル的な回顧本とは異なるユニークな作品選びと記事内容になっている。

 本著の第一章は「君は新東宝を観たか」となっており、この章でフィーチャリングされているのは新東宝の看板女優だった前田通子と三原葉子だ。前田通子は『女真珠王の復讐』(56年)で大ブレイクした肉体派女優。南洋の孤島でひとりの女性をめぐって、男たちが殺し合ったという実在の事件“アナタハン事件”を題材にした『女真珠王の復讐』で、前田はフルヌードを披露。“日本初のヌード女優”として前田は、邦画史に名前を刻むことになった。当時の映画館には後ろ姿ながら前田の全裸姿のスチール写真が飾られ、大きな話題を呼んだが、本編にはそれ以上の歴史的シーンがあったことを大高氏は指摘している。「ねぐらで、前田が男に襲われるシーンがあり、彼女の胸を覆った布切れからほんの一瞬だがぽろりと両乳首が露出する。ここは、目をしっかり見開いて、画面を見尽くすしかない。(中略)この乳首露出もまた映画史上特筆すべきだろう」(『女真珠王の復讐』より)と記念碑的エロシーンを記述している。

『女真珠王の復讐』はDVD化されており、気になって視聴してみた。絶世の美女タイプではない前田だが、体格に恵まれ、バストやヒップが実にふくよか。孤島に流された前田は腰にひらひらの短い布を一枚巻いただけで、大きな胸を両手で隠しながら性欲の塊状態である男たちから必死に逃げ回っている。劇場に集まった男性客たちは、いつ前田がおっぱいぽろりするのか固唾を呑んで見守ったに違いない。前田のバストトップのご開帳は本当に一瞬だが、アクシデント的なぽろり感もあって、強烈に目に焼き付いてしまう。


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